DTM・DAW定番とおすすめのソフト
多くのユーザーが使用している定番のDTM・DAWソフトを、このページでは「DTM・DAW定番の音楽制作ソフト10選」と題して一覧にして掲載しています。
ここで掲載しているソフトの画像は当サイトのオリジナルのDTM・DAWソフトの詳しい解説ページとリンクしていますので、ソフト選ぶ際の参考にして下さい。
尚、以前は『REASON』や『FL Studio』はトラック制作用ソフトに分けていましたが、近年はDAWソフト化していますので、「トラック制作用ソフト」と重複しますが、このページでも2013年のページリニューアルから紹介することにしました。
また、DTM・DAWソフトの選び方のポイントや、ソフトの現状については、「DTM・DAWソフトナビ」のカテゴリーで紹介していますので、そちらのほうを参照して下さい。
定番のおすすめDTM・DAWソフト 10選
Logic シリーズ
AppleがEmagicを買収してからはWindows版のソフト開発を止めて、Mac専用のアップル純正のDAWソフトとなった『Logic シリーズ』は「Intel Core Duoプロセッサ」にいち早く対応するなど、アップル純正という安心感もあります。
今までは最上位版『Logic Pro』を含む『Logic Studio』とライト版の『Logic Express』がありましたが、2011年12月より「Logic Pro 9 ダウンロード版」の販売を「Mac App Store」で開始してからは『Logic Pro』と『MainStage』は別々販売になりました。
同等の機能を装備する他のDAWと比較しても、価格が非常に安いので、Macユーザーは、持っていて間違いのないソフトです。最新バージョンは『Logic Pro X 10.2』です。
FL Studio
IMAGE-LINEのオールインワンタイプのバーチャル・ワークステーションとして進化を続けているDAWソフト『FL Studio』はグルーブ感を重視するダンスやクラブミュージックなどのジャンルに最適なソフトで、ヨーロッパのクラブシーンを中心に、世界のアーティストからも評価されています。
永続的にダウンロードで最新バージョンを入手することできる「ライフタイムフリーアップグレード」『FL Studio 10』以降は付属しています。
最新バージョンは『FL STUDIO 12』です。
SONAR シリーズ
ローランドからTASCAMブランドになったCakewalkの人気DAWソフト『SONAR シリーズ』にはプロ仕様の最上位版『Platinum』、通常版『Professional』、ライト版にあたるビギナー向けの『Artist』などがあります。
プラグイン・エフェクター&ソフトシンセが他のDAWと比較しても、群を抜いて非常に充実しています。
メンバーシップ制の導入後、毎月アップデートされている『SONAR シリーズ』はバージョンアップの度に進化を遂げています。
『SONAR Platinum』は「ライフタイム・フリーアップデートキャンペーン」なども行うようになりました。
Live シリーズ
Abletonの『Live シリーズ』は直感的で自由な操作とループシーケンス機能などが魅力のDAWソフトで、制作だけでなく、あらゆる音楽活動での使用に対応することができるように設計された音楽ツールです。
トラック制作・編集・演奏のすべてを直感的な軽快操作で行うことができるのが大きな売りですが、バージョンアップの度にDAW機能も充実してきたため『Ableton Live』だけで作品を完結させることもできます。
実際に使用しているかどうかは別としても、さまざまなハード製品にライト版がバンドルしているので、多分、もっとも所有している人が多いソフトが『Live シリーズ』ではないかと思います。最新バージョンは『Ableton Live 9』です。
Digital Performer
MOTUの『Digital Performer(DP)』は世界中のプロフェッショナルに支持され続ける老舗の音楽制作ソフトです。オーディオ機能を搭載する前から、現在に至るまで、多くのミュージシャンから大きな支持を受け続けています。
Mac専用ソフトとしてDTMの歴史を作ってきた『Digital Performer』も2012年の『DP 8』でWindowsにも対応したため「Mac専用のDAWソフト」の看板を下ろすことになりました。
過去のDAWソフトというイメージを持つ人も少なくないと思いますが、『DP9』はElectronic MUSICIANの『The 2016 Editors’ Choice Awards』を受賞しています。
MIDIエディターの使いやすさは、現在でもナンバーワンです。最新バージョンは『Digital Performer 9』です。
REASON シリーズ
大ヒットした『Reason』は「ソフトシンセ」「サンプラー」「リズムマシン」「ミキサー」「エフェクター」「シーケンサー」など、音楽制作に必要なツールが一つになったPropellerheadの定番のオールインタイプのトラック制作ソフトです。
2011年10月に登場した『Reason 6』で同社のDAWソフト『Record』の機能を吸収したことにより、今まで『Reason』単体ではできなかったオーディオ・トラックの録音&編集をすることができるDAWソフトになりました。同年に機能制限版の『Reason Essentials』も登場しています。
最新バージョンは2016年06月に登場した『Reason 9』です。
Cubase シリーズ
Windowsで多くのシェアを持つSteinbergのDAWソフト『Cubase シリーズ』には、最上位モデル『Cubase』、ミッドレンジ・モデルの『Cubase Artist』、エントリー・モデルの『Cubase Essential』があります。
『Mipa Award』の「レコーディング・ソフトウェア部門」常連の『Cubase』は現在でも進化を続けていて、基本的な一連の作業はもちろんのこと、新たなインスピレーションを生むと言ったようなプラスアルファなことも可能です。
現在のDAW選びの『Cubase』は基準だと言っても大袈裟ではないと思います。最新バージョンは2016年12月にリリースされた『Cubase 9』です。
Studio One シリーズ
動作が軽いながら、しっかりとした音楽制作をすることができるのが魅力の『Studio One シリーズ』のラインナップは上からフラッグシップ「Professional」、ミッドレンジ「Artist」、無償の「Prime」の3種類です。
まだ歴史が浅いDAWですが『Studio One 2.5』は『MIPA Award 2013』の「Recording Software 部門」の最優秀賞を受賞しました。エントリーユーザー向けのオーディオ・インターフェイスにも『Studio One Artist』がバンドルされていますので、それを使ってみて、良かったら上位グレードへアップグレードするのが良いと思います。
最新バージョンは『Studio One 3』です。
Pro Tools シリーズ
世界の商業スタジオをはじめ多くのミュージシャンが愛用しているAvidのDAWソフト『Pro Tools』は、これまでDigidesignやM-Audioの『ProTools』に対応したオーディオ・インターフェイスがなければ使うことができませんでした。
しかし、2010年に登場したバージョン 9より、Core AudioやASIO対応のサードパーティー製のオーディオ・インターフェイスでもソフトを使用することができるようになりました。
信者が多いDAWソフトですが、ハッキリ書くと他のDAWが進化したので、現在は強くオススメする理由が少なくなっています。(補足:わたしはProToolsを10年以上使用しています。)
ACID シリーズ
Sony Creative SoftwareのDAWソフト『ACID シリーズ』はループシーケンスソフトのパイオニア的存在で、作曲したことがなくても、楽器が弾くことができなくても、オーディオループ素材を配置して行くだけで音楽を作ることができます。
メインのDAWソフトとしてではなく、パートナーソフトとしての利用が、このDAWはオススメなため、最上位版の『ACID Pro』よりも『ACID Music Studio』が定番になっています。
しかし、ソースネクストが販売元になってから『ACID Pro 7』はキャンペーン中は、とにかく激安なので、ソフト自体は長い間アップグレイドしていませんが『ACID Pro』を導入する人も増えています。
Music Maker(11選目になります)
2017年06月よりソースネクストが販売を開始したMAGIXの『Music Maker Premium Edition』は音楽制作の知識や、音楽理論を持っていなくても、誰でも簡単に直感的に作曲をすることのできる最新バージョン 24の最上位版DAWです。
初心者にも優しいだけでなく、本当にこの価格と思えるほど多機能でループ素材も豊富です。長期間アップデートされていないACIDとキャンペーン時は同じくらいの価格なので、ACIDとどちらにするか迷っている場合はとして使える『Music Maker Premium Edition』をオススメします。
DAWソフトランキングとワンポイントアドバイス
DAWソフトランキング
エントリー版も含めてですが、このサイトで2016年01月から12月までのあいだに人気のあったDAWソフトは以下になります。
簡単に解説するとSONARはライフタイムアップデートの実施。ACIDは1万円を切る投げ売り価格で人気を集めたのだと思います。また、意外と言っては何ですが、このサイトの数字で見るとReasonが健闘していた気がします。
<DAWソフト・ランキング 2016> ■01位:SONARシリーズ
■02位:ACIDシリーズ
■03位:Cubaseシリーズ
■04位:Digital Performer
■05位:Reason
■06位:Logic
6位と7位の差が、かなり開いているのですが、その前の年には人気のあった「Studio One」と、バンドルしているハード製品が多いこともあり世界シェアトップだと思える「Live」は、思ったより人気がなかった感じです。
DTM選びのワンポイントアドバイス
個人差はありますが、はじめてDAWを使用する人は、やはり操作を覚えるまで苦戦しますので、解説本がしっかりしているソフトを選ぶのが良いです。
ネット上でも簡単なDTM操作マニュアル的なものは出ていますが、何世代か前の古いバージョンの解説が多いが難点です。
特にSONARあたりはX3の操作情報を未だにメーカーが出していて、溢れてしまっているので、なんとかして欲しいところです。
もう少し金額を抑えてほしいというのが本音ですが、やはりDAWソフトの操作を覚えるのは解説本が一番早いと思います。
またDAWはすごく多機能ですが、すべての機能を覚える必要はありません。自分の音楽制作に必要なところだけを覚えればOKです。