Cubase 10の新機能 – ARA 2対応

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2018年11月にリリースされた『Cubase 10 シリーズ』ですが、このサイトでも昨年にはページができていたのですが、ARA 2に対応するまで待っていた状態だったため2019年06月のページ公開となりました。

2019年03月には対応するだろうと思っていたのですが、06月27日に「Cubase 10.0.30」がリリースされ、待望のARA 2に対応しましたので、「Cubase 10の新機能」のページを公開します。

製品版のラインナップは「Cubase Pro 10」「Cubase Artist 10」「Cubase Elements 10」の3つとなりますが、ARA 2に対応したのは最上位版の「Cubase Pro 10」と「Nuendo 10」です。

Cubase シリーズの詳細スペック

Cubase 10の注目の新機能

よく音楽制作を知らない人から見るとバージョン 10は地味なアップデートに見えるかもしれませんが、「VariAudio 3」「ARA 2に対応」「オーディオアライメント」など、ボーカル編集関連の機能がかなり強化されています。

VariAudio 3 – Cubase Pro 10のみ搭載

Cubase 10「VariAudio 3」

ボーカルやソロ楽器のピッチ補正であったりメロディー変更、コーラス生成ができる「Cubase Pro 10」のみに搭載される「VariAudio」がバージョン 3となりました。

Cubase 7でアップデートした「VariAudio 2.0」からの久々のバージョンアップとなりますが、クオリティー、ワークフロー、操作性など全面的な改良が「VariAudio 3」でされました。

Steinbergの「VariAudio 3」の解説だと小難しいことが書いてありますが、簡単に説明すれば、音の精度が高くなり、細かい調整やメロディー変更などを前バージョンよりもスピーディーに行うことができるようになったということです。

ARA 2に対応

2019年06月27日に「Cubase 10.0.30」がリリースされ「ARA 2(Audio Randam Access 2)」に対応しました。ARA 2に対応したのは最上位版の「Cubase Pro 10」です。

「Cubase Artist 10」「Cubase Elements 10」「Cubase AI 10」では対応していませんので注意して下さい。

Cubase オンリーで作業している人には、「VariAudio 3」がありますので「ARA 2」に対応したからと言ってもありがたみはないです。

Melodyneで使用する人がかなり多いと思いますが、「Melodyne シリーズ」も、Cubase 10.0.30に合わせて4.2.2へとバージョンアップしていますのでアップデートしましょう。

オーディオ・アライメント(Audio Alignment)

リファレンストラックにタイミングを自動的に合わせてくれる「オーディオアライメント(Audio Alignment)」機能が「Cubase Pro 10」のみに搭載されました。

もっとも使われそうなのはボーカルのダブルトラックのタイミングを合わせですが、ずれているボーカルのタイミングを「オーディオアライメント」で簡単に合わせることができます。

Cubase 10の解説本

CUBASE PRO 10 攻略BOOK

ここではかなり強化された「Cubase Pro 10」の新機能をピックアップして紹介していますが、すでにSteinberg Cubase 10 の解説本は「Cubase PRO 10 攻略BOOK」「Cubase 10 Series 徹底操作ガイド」「基礎からわかるCubase AI 10/LE 10」が発刊されています。

オススメはCubase入門者が基本的な操作を覚えることができ、バージョン 9のガイドブックよりも価格が安くなった「Cubase PRO 10 攻略BOOK」です。

オーディオ・インターフェイスなどにバンドルするライト版のCubase 10ユーザー用の「基礎からわかるCubase AI 10/LE 10」もわかりやすいです。

『Cubase 10』ガイドブック一覧

Cubase 10 ソフトシンセ & サウンドライブラリ

Groove Agent SE 5へバージョンアップ

Cubase 10「Groove Agent SE 」

Cubase シリーズに付属するバーチャルドラム音源が「Groove Agent SE 5」へとバージョンアップしました。

フルバージョンの「Groove Agent 5」は「ドラム専用のDTM音源 | おすすめソフトシンセ比較ナビ」でも紹介していますが、アコースティックとエレトロのどちらでも使うことのできる「Groove Agent SE 5」には、新しいアコースティックドラムキット「The Kit」、エレクトロミュージック向けの「LASER BEAMS」が新たに収録されています。

5GB のサウンド&ループ

Cubase 10「サウンドライブラリ」

サウンドクリエイターによる 約5GBのサウンド & ループを『Cubase 10』は搭載しています。

収録されるの「Analog Techno by Florian Meindl」「Hip Hop Vault by The Beat Butha」「Soul Assembly by Soul Surplus」「Raw Ambience by Rawtekk」「Blackbuster by Allen Morgan」「Mystic Spaces by Ferdinand Försch」です。

Cubase 10の強化されたプラグイン・エフェクト

新搭載「Distroyer」

Cubase 10「Distroyer」

アナログ的なドライブから破壊的な歪みまで使えるプラグイン「Distroyer」が新たに搭載されました。「Distroyer」はミックス全体へのドライブ感を与えたり、キックを激しく歪ませたり、さまざまな用途で使うことができます。

REVrenceとプラグインのデザイン一新

コンボリューションリバーブ「REVrence」が一新され機能が拡張しました。新たにビンテージのアナログ/デジタルリバーブのIR データが20個追加されています。

また、Cubaseに搭載するプラグインの多くのデザインがバージョン 10で一新されました。

<後記:Cubase 10の新機能と進化のポイント>

MixConsole スナップショットにしても。かなり前にCaklwalk SONARに搭載されていた便利な機能がCubaseにも搭載されたというのがバージョン 10の個人的な感想です。

SONARは宣伝が下手でしたが、機能的な面でCubaseとSONARの明暗を分けたのは「コードトラック」かなと思います。

「Cubase Pro 10」「Cubase Artist 10」「Cubase Elements 10」の3ラインナプありますが「Cubase Pro 10」に関しては文句のつけようがありません。

詳細スペックや最安値情報に興味のある人は以下の「Cubase 10 シリーズの詳細スペックと最安値情報」で確認してください。

Cubase シリーズの詳細スペックと最安値情報

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