PreSonusのDAWソフト『Studio One 3』が2015年05月に登場しました。久しぶりのメジャー・アップグレードとなるバージョン3は「クリエイティビティ」「インスピレーション」「コントロール」の3つをキーワードに開発され、100以上の新機能を搭載しています。
ラインナップはフラッグシップ「Studio One Professional」、ミッドレンジ「Studio One Artist」、無償の「Studio One Prime」(Studio One FREEの後継モデル)の3種類で、前バージョンにあった「Studio One Producer」は今回のバージョン3では姿を消しています。
Studio One 3の主な新機能
約2年半ぶりのメジャーアップグレード
グレー調にユーザー・インターフェースが新しくなった『Studio One 3』の主な新機能は「elastique Pro 3.0をオーディオ・エンジンに採用」「アレンジ・トラック」「スクラッチ・パッド」「拡張FXチェーン」「Multi Instrument」「Note FX」「スマート・ツール」「ステップ入力に対応」などです。
64Bit浮動小数点オーディオ・エンジンに「elastique Pro 3.0」を採用したことにより、サウンド・クオリティーが『Studio One 3』は向上しています。
弱点というより、あえて力を入れていなかったのもしれないMIDI関連ですが、バージョン3でステップ入力にも対応しています。
また、インストゥルメントのノート・データを処理して、クリエイティブなアルペジエートやコード・フレーズの生成をリアルタイムにすることができる「Note FX」も搭載しています。
既存トラックはそのままに新しいアイデアを試すのに最適な「スクラッチ・パッド」や、大編成でもアレンジを素早く直感的に実行することができる「アレンジ・トラック」も「Studio One Professional 3」のみに搭載されました。
追加ソフトシンセ & プラグイン・エフェクト
新開発のインストゥルメント・エンジンを全面に採用した強力なソフトウェア・サンプラー「Presence XT」、アナログ・モデリング・シンセサイザー「Mai Tai」。
ローファイ・プラグイン「Bitcrusher」、ロータリー・シミュレーター・プラグイン「Rotor」が『Studio One 3』には新たに搭載しています。
ソフトウェア・サンプラー「Presence XT」は「Studio One Professional 3」で約15GBの大容量の新開発のサウンド・ライブラリーが付属しているだけでなく、NI Kontakt、EXS、Giga、SoundFontなどのさまざまなサウンド・ライブラリーのロードにも対応しています。
さまざまなタイプのフィルターを搭載している「Mai Tai」は豊富なバリエーション音色を作ることができるアナログ・モデリング・タイプのシンセサイザーです。
また「Studio One Professional 3」には、複数のプラグインエフェクトとソフトシンセを組み合わせて利用することができる「拡張FXチェーン」と「Multi Instrument」が搭載されています。
Studio One 3の詳細スペックと価格情報
MIPA受賞後初めてのメジャーアップグレードとなった『Studio One 3』ですが、Artist版は、そのままではVST/AU/Rewireが使用することができないので、別途、Studio One 3用のアドオン「VST/AU/Rewire Support for Studio One Artist」(1万円前後)を購入する必要があります。
初心者の人が『Studio One Artist 3』を単体で購入するのであれば、標準でソフトをバンドルしているハードウェア製品を購入してアドオンを追加することをオススメします。
中級者から上級者の人は「Studio One 3 Professional」は約1万円安い「クロスグレード版」が出ているので、乗り換え組には「クロスグレード版」がオススメです。
PresonusのDAWソフトウェア『Studio One 3』の詳細スペックや価格情報に興味のある人は「Studio One 3の詳細スペックと価格情報」でチェックして下さい。07月に国内でもパッケージ版も登場しています。