ACIDシリーズ
MAGIX(以前はSony Creative Software)のDAWソフト『ACID(アシッド)』はループシーケンスソフトのパイオニア的存在です。
バージョン 7を最後にアップデートされませんでしたが、2016年に「ACID Pro 7」は激安価格になり、かなり好評で売れていて人気が再熱した感じでした。
それだけでなくACIDという存在が再評価され、ニューバージョンへの期待が高まり、何と2018年に9年ぶりに『ACID Pro 8』がリリースされました。
そして2019年06月に国内でも『ACID Pro 9』の日本語版のリリースが告知されました。現在のオススメの選択肢は「ACID Pro 9」の一択です。

ACIDの特徴
ループシーケンスソフトのパイオニア
ループシーケンスソフト『ACID シリーズ』はピッチとテンポが自動で変換されるため、ループ素材や音楽のテンポを変えてもピッチが変わらないので、オーディオループ素材をドラック&ドロップするだけの簡単操作で直感的に音楽制作をすることができます。
今までに作曲したことがなくても、楽器が弾くことができなくても、オーディオループ素材を配置してゆくだけで、簡単にそれなりの音楽を楽しみ作ることができるのが大きな特徴です。
価格破壊前はライト版の『ACID Music Studio』のほうが人気があり、主要DAWソフトと連携させるのが理想のスタイルでしたが、現在は統合型の『ACID Pro』のほうが人気があり、他ソフトと連携もできますが一本で完結させることもできます。
伝説の作曲ソフト「ACID」
ACIDが「伝説の作曲ソフト」という言葉を目にした人のなかで「その表現は大袈裟ではないの?」と感じる人もいると思いますが、ループベースの新たな音楽制作の手法を作ったのは確かです。
今ではどのDAWソフトにも、当たり前のようにループブラウザーが標準で搭載されますが、ACIDが存在していなければ、ループブラウザーの標準搭載はなかった話ですので「伝説の作曲ソフト」というのは間違った表現ではありません。
ACIDの各パッケージ
国内での最新バージョンは2019年リリースの『ACID Pro 9』と、2014年リリースの『ACID Music Studio 10』で、『ACID XMC』は生産完了となりました。
ACID Pro

ループシーケンサーが大きな特徴ですが最上位版になる『ACID Pro』はバージョン 6から、ループシンケンサーから統合型のDAWソフトとして生まれ変わりました。マルチトラック・レコーディング、インラインMIDI編集 & ドラムエディタ、外部コントローラによるオートメーション、複数のオーディオ素材を同一トラック内に置くマルチクリップ機能も実現されています。2009年に登場したバージョン 7では柔軟性の高いミキシングコンソールも装備されましたので…
ACID Music Studio
3,000種類のACIDizedループをあらかじめ同梱している『ACID Music Studio』は音楽の専門的知識がなくてもドラッグ&ドロップを中心とした簡単な操作で音楽制作をすることができる、手軽に音楽を楽しみたいライトユーザーに人気のDAWソフトです。バージョンが上位版の『ACID Pro』よりも先行していることから分かるように『ACID シリーズ』のなかで、初心者やライトユーザーを中心に最も需要があると言っても過言ではないのが『ACID Music Studio』です。バージョン 8で…
<2019年追記>
冒頭にも書きましたが現在のオススメの選択肢は「ACID Pro 9」の一択です。ライト版の「ACID Music Studio 10」を選ぶ理由はありません。
ACID XMC(販売終了)
ACID XMCは、ACIDの最も基本的な機能だけを搭載したエントリー版ソフトです。600以上のループ素材が付属していて、ドラッグ&ドロップによる簡単な操作の音楽制作は、『ACID Pro』『ACID Music Studio』と同様です。
ACID XMCは、あくまでもエントリー版のソフトなので「MIDIの録音と編集ができない」「VSTをサーポートしていない」「トラック・エフェクト使えない」などをはじめ、できないことが多すぎるので、本格的に音楽制作をしたい方は『ACID MUSIC STUDIO』以上をおすすめします。
ACIDシリーズのオススメ・バンドルと詳細スペック
ACID Music Studioのバンドル版
動画ソフト『Movie Studio Suite』には「Movie Studio 14 Platinum」の他、「ACID Music Studio 10」、簡単で高機能なオーディオ編集ソフト「Sound Forge Audio Studio」、DVDやBlu-rayディスクオーサリングと書き込み「DVD Architect」が収録されています。
現在は販売されていませんが、エントリー版の『FL STUDIO』がバンドルしている『ACID Music Studio + FL BUNDLE』は音楽制作の幅が広がり長くソフトを楽しむことができる製品でした。
ACIDのセレクトポイント
ソースネクストが販売元になってからDAWソフト『ACID Pro』と『ACID Music Studio 10』はキャンペーン中は本当に激安です。
付属するACIDループ素材とMIDIデータなどだけでも1万円以下の『ACID Pro』なら充分に元を取れると思います。
バージョン 9でDAW機能も強化された手軽に音楽制作を楽しむことのできる『ACID Music Studio』はすでに時代遅れですのでオススメはしません。
海外では2019年に『ACID Music Studio 11』が販売されていますが、国内でフルバージョンの「ACID Pro 9」の価格が想像を越えて安いので、ライト版を購入するメリットが見当たりません。
ソースネクストが日本語版を出すかどうかは不明ですが、『ACID Music Studio 11』を日本語版化する時間があるのなら「MAGIX Samplitude」を日本語化して販売してほしいです。
もしソースネクスト価格で販売されれば、国内シェアでトップになれる力のあるのが「Samplitude」がです。
<後記:ACIDシリーズ | DTM・DAWソフト比較ナビ>
ソースネクストが販売元になってからDAWソフト『ACID Pro』と『ACID Music Studio』はキャンペーン中は価格破壊を通り越えました。
上手い表現が見つかりませんが、とにかく激安で、『ACID Pro 8』がリリースされてからも、このサイトでは最も人気があります。
ソースネクストが販売元になったMAGIXのDAWソフト『ACIDシリーズ』の各ソフトの詳細のスペック、バンドル製品、価格情報などに興味のある方は、右下のリンク先の「ACIDシリーズの詳細スペックと価格情報」で詳細を確認して下さい。