コード入力対応のDTM・DAWソフト
コード入力に対応しているオートアレンジ機能搭載のDTM・DAWソフトなら、コード進行を指定しながら1曲のバックトラックを簡単にスピーディーに作ることができます。
初心者の人は自分の好きなアーティストの楽譜に載っているコード進行を入力することから始めてみると良いでしょう。
コード進行を含めた作曲や編曲を理解するのにも、非常にオートアレンジ機能は役に立つと思います。
また、プロレベルでの音楽制作をしている人でも、コード進行を決めてゆくだけでアレンジのイメージを素早く形にすることができるので、持っていてかなり重宝します。
コード入力対応オススメ統合型DAW
市販レベルでの作曲からミックス・マスタリングまでこなすのが当たり前の世界になったDAWソフトですが、次世代のDAWソフトのキーワードの一つが「コードトラック」です。
2018年05月に「Studio One」がコードトラックを搭載しましたが、今後もシェアの確保には必要な機能なので、主要DAWでコードトラックを搭載してくることが予測できます。
Studio One/PreSonus

PreSonus「Studio One」がバージョンアップでソングのキーやコード進行を指定する待望のコードトラックを新機能として搭載しました。
フラッグシップの「Studio One 4 Professional」で搭載されたコードトラックはたアレンジトラックと同じ場所に配置して使用し、MIDIデータやオーディオのフレーズからコード情報を自動で抽出します。
それをもとに自分で「コードセレクター」からコードを選んでコード進行を指定することもできます。
コードトラックで作ったコード進行は新搭載のハーモニー編集の機能でソング内のMIDI/オーディオデータを追従させて和声を合わせることができます。
メジャーコードをマイナーコードに、マイナーコードをメジャーコードに変換することができるStudio One 4 のハーモニー編集の機能の精度もなかなかのものです。
Cubase/STEINBERG

コード入力対応のDAWで大本命は2012年のバージョン7でコードトラックを搭載したSTEINBERGの『Cubaseシリーズ』です。エントリー版やバンドル版でもコードトラックが搭載されています。
かなり多機能なので、個人的にまだ完全にはコードトラックを使いこなしてない気がしますが、コードトラックでの変更を各トラックに自動的に反映させることができるので重宝しています。
MIDIパターンをドラッグすると、勝手にコードに合わせてくれるのもポイントの優れものです。
Windowsで圧倒的なシェアを持つ『Cubase』は、しっかりしたガイドブックも多数販売されていますので、コードトラックを抜きにしても長い目で見て、ずっと使い続けることができるDAWです。
個人的にはYAMAHAの生産を完了した『XG WORKS ST』が、YAMAHAの子会社になったSTEINBERGの『Cubase』のコードトラックに活かされているのかな?とも思いました。
ABILITY/INTERNET

INTERNETの『ABILITY』はオートアレンジ機能など音楽制作の支援機能が魅力の上位版の『Singer Song Writer』の後継の国産DAWソフトです。
膨大に収録されているMIDIフレーズデータはコード進行にあわせて展開してくれるので、時間を掛けることなくトラック制作をすることができます。
コード進行素材、メロディ付きコード進行素材も収録しているDAWソフト『ABILITY』は進化を続けていて、特に最上位版の『ABILITY Pro』はエフェクターやソフトシンセも充実しています。
スピーディーに楽曲を組み立てることのできる、このソフトはトータル的に見ても個人的には、もう少し評価されても良いDAWソフトだと思います。
現在スタンダード・エディション「ABILITY Elements」と最上位エディション「ABILITY Pro」の2つのラインナップです。
コード入力対応のパートナーとして最適なDTM
メインDAWとしての役目は無理ですが、「Singer Song Writer Loops」「Band-in-a-Box」はパートナーとして使えるコード入力対応のDTM・DAWソフトです。
Singer Song Writer Loops/INTERNET

2017年01月に『MIXTURE』の後継バージョンとなる『Singer Song Writer Loops』がリリースされました。
楽器を弾くことができなくても、「選ぶ、配置する、繰り返す」の3ステップのマウス操作で、約70ジャンルの」あらかじめ用意されているフレーズ&コード進行素材を並べてオリジナル曲を手軽に制作することができるのが『Singer Song Writer Loops』です。
サウンドも向上した『Singer Song Writer Loops』には、使用する範囲の設定が可能な4,000種類のAUDIOフレーズ素材(ACIDファイル)と、3,400種類のMIDIフレーズ素材が収録されています。
また730種類のコード進行素材をあらかじめ収録していますので、音楽の知識がない人でも本当に簡単にバックトラックを制作することができます。
Band-in-a-Box/PG MUSIC

メロディーに自動でコード進行をつけたりすることもできる、この分野の老舗的な存在のPG MUSICの『Band-in-a-Box』は主要DAWソフトと連携させることにより、かなりのレベルの音楽制作ができます。
イメージとしては『Band-in-a-Box』にコード進行を入力してバックトラックを作り、それをDAWに読み込んでから、ボーカル・レコーディングやオーディオ編集、ミックスダウンをDAWソフトで行うという感じです。
プロユースDAWソフトのパートナーソフトとしても『Band-in-a-Box』は使えますのでオススメします。
その他
以前はYAMAHAの『XG WORKS ST』もありコード入力に対応していましたが、2008年03月生産を完了しています。