AKG K240MKII
AKG K240MKIIの特徴
海外スタジオでの定番モニターヘッドホンの後継モデル
日本の自宅スタジオでも定番になっていますが、アメリカやヨーロッパを中心に海外のスタジオ定番のAKGのスタジオモニター・ヘッドホン『K240 Studio』の後継モデル『K240MKII』は、総合的に非常にバランスの良いヘッドホンです。
セミオープンタイプの『K240MKII』は音の定位もしっかりしていて、低音は自然、中高域も細やかなで、全体的にフラットなタイトな音質です。
タイトな音質なので空間系エフェクターの掛け過ぎに注意すれば、ミックスでも使用することができます。作業時に『K240MKII』とモニタースピーカーを併用すれば間違いないと思います。
価格帯から考えると『K240MKII』は耳も疲れにくいので、リスニング用途にも使える優れているモニター・ヘッドホンで、わたしも好きなヘッドホンです。
ただし、メーカーは新モデルに移行したいのが分かるので、言いにくいのですが、個人的には旧モデルの『K240 Studio』のほうがバランス的に信用できます。
AKG『K702』と『K271MKII』
価格帯が違うので『K240MKII』と一概に比較したりオススメすることはできませんが、気になる人も多いと思いますので『K702』と『K271MKII』についても書いておきます。
まずオープンエアーダイナミック型ヘッドホンAKG『K702』ですが、AKG Kシリーズのフラッグシップモデル『K701』の後継モデルです。価格が高額ですが、音のバランスが非常に良く、ダイナミックレンジも広い、かなり優れたモニターヘッドホンです。
ローエンドが弱い感じもしますが、鳴りは非常に正確なので、ミックダウン作業では戦力になると思います。
一方、AKG『K271MKII』に関しては、高域はバランスは良いのですが、低域が弱く正確ではない感じです。『K702』もローエンドは弱いですが『K271MKII』に比べるとかなり正確に鳴ってくれます。
ミックスは低域の処理が難しいので『K271MKII』を、はじめてのヘッドホンにセレクトして、それが基準になってしまうと、ミックス作業以降で、かなりの苦戦が予想されるのではないかと思います。