コード入力によるオートアレンジ機能搭載で有名なINTERNET(インターネット)のDTM・DAWソフト『Singer Song Writer シリーズ』には、通常版の他に、オーディオを強化した最上位版の「Singer Song Writer Professional」、MIDI機能に限定させた「Lite シリーズ」などがあります。
2010年に登場した「Singer Song Writer 9 Professional」では、ユーザーインターフェースを一新するなど「VS 8.0」に比べて、大幅なアップデートをしています。
2014年06月19日に最上位版「Singer Song Writer 10 Professional」の後継ソフト「ABILITY Pro/ABILITY」がリリースされました。
現在、Singer Song Writer 名義が残っているのは「Singer Song Writer Lite」と「Singer Song Writer Loops」のみとなります。
コード入力に対応しているDTM・DAWを探している人は、2023年12月に「コード入力対応のDTM・DAW – コードトラック搭載おすすめソフトの比較」を最新版に更新しましたので、そちらも参考にしてください。
Singer Song Writerのパッケージ
Singer Song Writer Professional(生産完了)
シリーズの最上位版「Singer Song Writer Professional」は通常版よりもオーディオ機能が大幅に強化されていて、作曲、アレンジ、レコーディング、サウンドメイク、ミキシング、マスタリングまでの一通りの作業がこのDAWソフト1本ですることができます。
USB AUDIO/MIDIインターフェースTASCAM「US-144MK II」がセットになった「Singer Song Writer 9 Professional -First Studio Pack-」もあります。
正直なところ「Singer Song Writer 8.0 VS」までのバージョンでは特筆することがなく、2010年に登場した現バージョンも、はじめはユーザーに誤解を与えるので「Professional」という言葉を簡単に使わないで欲しいと思っていました。
しかし「Singer Song Writer 9 Professional」は、トータル24種類の「VST プラグイン・エフェクト」のなかにSonnoxのエフェクトを搭載するなど、「Professional」という言葉を使っても確かに問題のない、なかなか魅力的なソフトになったと思います。
搭載されたSonnoxのエフェクトは「SONY OXF-R3」のEQセクションを、Singer Song Writer 用にプラグイン化した「Sonnox Equalizer」、マスタートラックで使用することが念頭におかれた「Sonnox Limiter」、Singer Song Writer 用のプリセットも収録された「Sonnox Reverb」です。
Singer Song Writer 8.0(生産完了)
Singer Song Writer 8.0は「Singer Song Writer 8.0VS」の機能限定版です。オーディオトラックを扱うこともできますが、「Singer Song Writer Professional」の前バージョン「8.0 VS」のライト版なので、機能面は最上位版に比べると、かなり劣ります。
Singer Song Writer Loops
2017年01月にリリースされた「Singer Song Writer Loops」は「MIXTURE」の後継バージョンです。
「選ぶ、配置する、繰り返す」の3つのステップで、楽器を弾くことができなくても、約70ジャンルの用意されているフレーズ & コード進行素材を並べてオリジナル曲を手軽に制作することができます。
Singer Song Writer Lite
DTM入門ソフトとしてよく知られている「Singer Song Writer Lite」ですが、現在の初心者向けのループシーケンスソフトなどのレベルとの比較しても、さまざまな点でかなり見劣りします。
とりあえず「Singer Song Writer Lite」はオーティオも、オマケ程度に2トラックですが使うことができます。
⇒ Singer Song Writerの詳細スペック & 価格情報
Singer Song Writerのセレクトポイントと詳細スペック
セレクトポイント
SSWのセレクトポイントは旧情報となります。以下で紹介している「SONAR Studio」「Cubase Studio」「Logic Studio」は、現在発売されていません。また「MIXTURE」も生産完了品となっています。
Sonnoxのエフェクトを搭載した「Singer Song Writer 9 Professional」に関しては、なかなか魅力的だと思いますが、使えるアンプシミュレーターも搭載していないことなども考えると、販売価格が5万円を越えているところがネックです。
なぜなら、Windowsユーザーならシリーズのミドルグレードにあたる「SONAR Studio」や「Cubase Studio」、Macユーザーなら「Logic Studio」を購入することができるからです。
また、エントリーユーザーの方で、コード対応のソフトを選ぶ際に、『Singer Song Writer シリーズ』というのは候補になると思いますが、2009年07月にアップグレイドを果たした「Band-in-a-Box 17」のWindows版が、あれだけ、魅力的なアップグレイドを果たしただけに、コード対応というだけではオススメすることは非常に個人的には難しいです。
尚、エントリーユーザーの方で『Singer Song Writer シリーズ』の購入を考えている方は、同社から販売されているループシーケンスソフト「MIXTURE(ミクスチャー)」で作成したファイルの読み込みができますので、「MIXTURE」も見ておくと良いと思います。
Singer Song Writerの詳細スペック
「Singer Song Writer 10」のときは最上位版のみの搭載だった「Roland Hyper Sound Canvas」が「ABILITY」にも搭載されるようになっていますので、『Singer Song Writer シリーズ』の後継ソフト「ABILITY Pro/ABILITY」の詳細のスペック、価格情報などに興味のある方は、以下のリンクの「ABILITY Pro/ABILITYの詳細スペックと最安値情報」で詳細を確認して下さい。