ボーカル用スタジオマイク
最近では利用者もたくさんいる「nana」のような自分の歌声を手軽に公開することのできるコミュニティーがたくさんあります。
「nana」自体が時間制限やモノラルにしか対応していないなど、お遊び的なコミュなのでそれで良いのかもしれませんが、「本格派の人たち」も利用する音楽サイトを利用している人は「ボーカルの音質の違い」が気になるのではないでしょうか?
そこで「良い音質で録音」にこだわりボーカル用マイクに着目するものの、数多くのマイクがありますので「どのマイクを選べば良いのかわからない」という 人も少なくないでしょう。
このページでは2017時点での現状を踏まえた上でのボーカル用スタジオマイク選びについて書きたいと思います。
自宅で高音質なボーカル録音をするために
歌入れをする方はマイク
ゲーム音楽などのインストゥルメンタルを制作している方や、ボーカロイドなどのソフトシンセを使用して楽曲制作をしている人にはマイクは必要ありませんが、歌モノの音楽を制作している人にはボーカル・レコーディング時にマイク(マイクロフォン)が必要です。
リボンマイクもありますが、自宅での録音を考えたときに主に使用されるのはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類です。
マイクもヘッドホンとモニター・スピーカー同様に、定番と呼ばれる製品はなかなか入れ替わらないのが特徴でしたが、コンデンサーマイクの低価格化や、USB接続マイクの充実によって流れが変わってきています。
低価格で高音質なマイク

プロのレコーディング現場だとボーカル録音にはNeumann(ノイマン)のスタジオ・マイクなどのコンデンサーマイクが主に使用されます。
しかし、はじめてマイクを購入しようとしている方にはNeumannのスタジオ・マイクなどのプロスタジオ定番コンデンサーマイクは非常に高額なので現実的な話ではありません。
そこで定番と呼ばれる製品のなかには2016年に50周年を迎えたSHUREのダイナミックマイク「SM58」や、宅録コンデンサーマイクのように低価格でも高音質な宅録スタジオ定番マイクもありますので、それらのマイクを基準にして選ぶと良いと思います。
宅録なら低価格スタジオ・マイクの定番で充分

ボーカル録音用の低価格なスタンダード・マイクについては「低価格スタジオ・マイクの定番」で紹介していますが、ボーカル録音コンデンサーマイクで定評のある、AKGやAudio-Technicaも1〜2万円台の低価格マイクを販売しています。
低価格マイクでも宅録スタジオにおけるレコーディングに関しては「低価格スタジオ・マイクの定番」で紹介しているマイクは充分なクオリティーがあります。
近年、コンデンサーマイクは低価格化が進みましたので、価格は安くても本当に高音質で録音することができますが、マイクケーブルを介してファンタム電源を供給する必要があります。
そのため、コンデンサーマイクを選ぶ際はファンタム電源を供給できるタイプのオーディオインターフェイスを選ばなくてはいけません。
最近はスマホでも高音質なレコーディングができるため、PCを持たないユーザーをターゲットにした高音質コンデンサーマイクも多数発売されています。
尚、ノイズがひどくなりますので、間違っても画像のようなハンドマイクでレコーディングをしてはいけません。ボーカル録音のときはマイクスタンドは必ず用意しておきましょう。
女性ボーカルとSM58(2017年追記)
先にも書きましたが、コンデンサーマイクの低価格化や、USB接続マイクの充実により、無責任にSHUREのダイナミックマイク「SM58」+オーディオ・インターフェイスをオススメする時代ではなくなりました。
ボーカルの声質などによってフィットするマイクが異なるのが「マイク選びの難しさ」で、とりあえず、定番のダイナミックマイク「SM58」という選択肢になってしまうのではないでしょうか?
男性ボーカルに関しては、ほとんどの場合で「SM58」の選択で失敗というのは少ないですが、女性ボーカルになると声質が「SM58」と合わない人もかなり多いです。
女性ボーカルに「SM58」をススメル人は間違いなく知識のない人ですので、この辺りは注意したほうが良いでしょう。
女性ボーカルは低価格帯でもありますので、フラットな音質が特徴のコンデンサーマイクが一番オススメです。
はじめての宅録マイク
2017年に「はじめての宅録マイク」を公開します。ボーカルの声質によってフィットするマイクが違いますので、マイクセレクトの基準となる1〜2万円台のマイクを紹介します。
新しいジャンルとして認知されてきた、オーディオ・インターフェイス不要のスマホに対応したUSBマイクも、実際に音質を聴いて、納得のクオリティーの製品もありますので何種類かセレクトする予定です。
マイクと一緒に揃えておきたいツール
どれだけ良いボーカル録音ができても、DAWソフトで編集不能なふかれやノイズが入ってしまうと時間の無駄になります。
そのため、マイクと一緒にボーカルを良い音で録音するのに必要不可欠な「マイクケーブル」「マイクスタンド」「ポップガード」などの「ふかれ防止ツール」や「ノイズ軽減ツール」も揃えておくことをオススメします。
また最近ではiPadで歌詞カードを表示する人も増えてきましたが、譜面台もあたほうが良いです。
オーディオ・インターフェイスに接続するタイプのマイクには、マイクケーブルが必ず必要ですが、USB接続タイプのマイクならマイクケーブルは必要ありません。
ボーカルのレコーディング時のノイズ軽減するツールについては「ボーカル録音時のノイズ軽減ツール」で紹介していますので、そちらを参照して下さい。