Cubaseシリーズ
Cubase Proの特徴
Cubase 最上位版
シリーズの最上位版『Cubase Pro』は強力なオーディオ&MIDIレコーディング、編集機能、ミキシング機能、高品質エフェクトを一体化したDAWソフトです。
ミキシングやマスタリングをサポートする豊富な優れたプラグイン・エフェクトや、すぐに使うことのできるプリセットが用意されたソフトシンセ(VSTインストゥルメント)を標準で搭載しています。
ボーカルの細かいピッチ補正やハーモニーの生成も、バージョン5より搭載された単音のオーディオデータを解析して、MIDIのようにオーディオを扱うことのできる「VariAudio」で高いレベルで可能です。
2012年03月にリリースされた『Cubase 6.5』で「ReWire 64bit」に対応し、2013年12月にリリースされた『Cubase 7』ではコードトラックも搭載しました。
そして、2014年12月にリリースされた『Cubase Pro 8』では、さらに進化しています。
最上位版のみの機能1(バージョン 8)
レコーディング関連だと、Cubase Proはオーディオトラック数、MIDI トラック数、インストゥルメントトラック数が無制限、最大入出力数 256です。
これは「Cubase Artist」で充分な人のほうが多い気がします。
Cubase Artistを越えるトラック数になり、多くのトラックにプラグインを立ち上げたりするとPCのスペックもかなりのものが要求されます。
ミックス関連はフルスクリーンモード、コントロールリンクグループ、EBU 準拠ラウドネスメーター、グループチャンネル 256、Control Room、5.1 サラウンド対応、MixConvert、オートメーションモード(タッチ以外にクロスオーバー / オートラッチ / トリム)、オートメーションパネルなどが最上位版のみに搭載されています。
Cubase Pro 8で新搭載のものは「Cubase8の主な新機能」でも書いていますが、波形メーター、VCA フェーダー、バージンテリトリーなどです。
作曲関連だと、コードアシスタント(フル機能)、VST エクスプレッション(ノートエクスプレッション以外にアーティキュレーション / ダイナミクス)。バージョン 8で新搭載のものは「近接コード表示」です。
最上位版のみの機能2(バージョン 8)
編集関連はテンポ検出 (MIDI / オーディオ)、ドラム差し換え、拡張オーディオ(複数ドラムトラック)クオンタイズ、ワープクオンタイズ、タイムワープ、マルチトラック編集、VariAudio 2.0、ハーモニーボイスの生成、
下位グレードにも搭載される「Pitch Correct」だと弱いので、最上位版のみに搭載される「VariAudio 2.0」は最上位グレードの売りの一つです。
VariAudio 2.0の「コードトラック」との連携による質の高いハーモニーボイスの生成は便利です。
ただ、これに関して言えば、Celemonyのピッチ補正ソフト「Melodyne(メロダイン)」などサードパーティー製を使用している人は別に気にする必要はないです。
ワークフローで最上位版のみの機能は、OMF 読み込み/書き出し、キーコマンドマクロ、マルチチャンネルの書き出しなどです。
オーディオとMIDIの遠隔レコーディングをインターネットを介して可能にする進化した「VST Connect SE 3」もCubase Pro 8のみの搭載です。
搭載ソフトシンセとプラグイン・エフェクター(バージョン 8)
Cubase Pro 8はオーディオエフェクト数73、インストゥルメント数8 (約3,000プリセット)です。
最上位版のみのソフトシンセは、下位バージョンにも搭載されている「HALion Sonic SE 2」ですが、Trip / Hybrid / Artist / BasicのほかProを搭載しています。
オーディオエフェクトだと、CurveEQ (Voxengo 製)、REVerence、GEQ-30や、新搭載のMultiband Expander、Multiband Envelope Shaperが最上位版のみの搭載です。
売りはCubase7で追加された「Voxengo CurveEQ」ですが、100ドル切るくらいの価格で販売されています。