ABILITY 5の新機能とアップデートのポイント

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INTERNET(インターネット)が、2023年12月07日に音楽制作DAWソフト『ABILITY シリーズ』の最新バージョン 5 をリリースしました。

1年半ぶりのメジャーアップデートとなるARA 2に対応した「ABILITY 5」のラインアップは、前バージョン「ABILITY 4.0 Pro / ABILITY 4.0 Elements」と同様に「ABILITY 5 Pro」と「ABILITY 5 Elements」の2つのラインナップとなります。

ABILITY 5の主な新機能

ARA 2に対応

INTERNET「ABILITY 5」画像1 ARA 2
MOTUのDAWソフト「Digital Performer(DP)」も、まさかのARA 2に「Digital Performer バージョン 11.2」で対応しましたので、今は ARA 2に対応していないDAWのほうが珍しい時代です。

そんな状況のなかで、Celemony のピッチ補正ソフト「Melodyne シリーズ」との連携でお馴染みの ARA 2(Audio Random Access 2)に「ABILITY」も バージョン 5で対応しました。

インターネット社は、現在のボーカル補正の必須ソフト「Melodyne」に合わせて「ABILITY」をARA 2に対応させたというのは、もちろんのことだと思います。

しかし、それ以上に、あくまでも憶測に過ぎませんが、現在、ARA 2に対応したベータ版が公開されている勢いのある AI歌声合成ソフト「Synthesizer V」に合わせた感じがします。

尚、ABILITY 5 Pro だけでなく、ABILITY 5 Elements も、今回のバージョンアップで ARA 2に対応しています。

ウェーブエディタのスペクトル表示

INTERNET「ABILITY 5」画像2 ウェーブエディタ
ウェーブエディタで波形表示に加えて、スペクトル表示にチェックを入れると、オーディオデータの周波数成分を色で表すスペクトル表示ができるようになりました。

オーディオデータを視覚的にとらえ、特定の周波数のピンポイント編集により、ノイズの軽減などがウェーブエディタで可能となっています。

操作性や作業効率が上がる新機能

INTERNET「ABILITY 5」画像3
その他に「ソングエディタの上下分割」「MIDIエディタ内のミキサー表示」「MIDIモードでの各エディタのフローティング」「フレーズパネルのブラウザ表示」など、操作性や作業効率が上がる視覚的なアップデートが行われています。

ソングエディタの上下分割

ソングエディタのエディットパネルを上下に分割して、それぞれ別のトラック、別の位置を見ることができます。

MIDIエディタ内のミキサー表示

MIDIデータの入力や編集をしながら、同時にエフェクトやボリューム、パンなどの調整が行えます。

MDIモードでの各エディタのフローティング

ソングエディタ、ステップエディタ、ピアノロールエディタ、ウェーブエディタ、ボーカルエディタ、ビートエディタなどの各エディタは、MDIモードでもフローティング表示ができるようになりました。

フレーズパネルのブラウザ表示

ループベースでの制作時に使用するAUDIOフレーズやMIDIフレーズを管理するフレーズパネルがブラウザ表示に対応しました。

ABILITY 5のソフトシンセ & エフェクター

IK Multimedia MODO BASS 2 SE

INTERNET「ABILITY 5」MODO BASS 2 SE 画像
ABILITY 4 Proで、IK Multimediaのドラム音源「MODO DRUM」の機能限定版である「MODO DRUM SE」が付属していましたが、ABILITY 5 Proには、定番ベース音源「MODO BASS」の機能限定版「MODO BASS 2 SE」が付属します。

新たに追加されたソフトシンセは「MODO BASS」のみとなりますが、IK Multimediaのドラム音源「MODO DRUM SE」と、マルチ音源「SampleTank 4」のライト版になる「SampleTank 4 SE」も、前バージョンと同様に付属しています。

その他にも UVIのバーチャルピアノ音源「Model D」などの、サードパーティー製のソフトシンセも「ABILITY 5 Pro」には付属します。

ABILITY 5でエフェクターの追加はなし

プラグイン・エフェクトの新たな追加は「ABILITY 5」ではありませんが、前バージョンと同様に、サードパーティー製のプラグインが付属します。

付属するのは、IK Multimediaのアンプシミュレーター「AmpliTube 5 SE」や、「Oxford Inflator」でお馴染みのSonnoxの「LIMITER」「EQUALISER & FILTERS」「REVERB」などが「ABILITY 5 Pro」には付属します。

尚、Sonnox「Oxford Inflator」は付属しませんので注意して下さい。

ABILITY 5のアップデート & アップグレード価格

ABILITY 5 の販売価格と無償アップデート条件

ABILITY 5 Proの販売価格は、パッケージ版が 60,500円(税込)、ダウンロード版が 51,425円(税込)で、ABILITY 5 Elements は、パッケージ版が 37,400円(税込)で、ダウンロード版が 31,790円(税込)となります。

2023年11月02日以降にABILITY 4.0の「初回アクティベーション」をした人は「ABILITY 5」へ無償でアップデートすることができます。

ABILITY 5 のクロスアップグレード版

ABILITY 5 Proのクロスアップグレード版のパッケージ版の価格は 39,380円(税込)、ダウンロード版が 35,200円(税込)で、ABILITY 5 Elements はパッケージ版 25,080円(税込)、ダウンロード版が 21,780円(税込)となります。

ABILITY 5のセレクトポイント

Synthesizer V AI GUMIのリリースに合わせてきた?

ABILITY 5 & Synthesizer V AI
2023年12月にリリースされた待望の歌声合成ソフト GUMIのSynthesizer V AI版が好評のインターネット社ですが、前述した通りに ARA 2 対応は「Synthesizer V」に合わせてきた感じがしないでもありません。

AIボーカル Megpoid(GUMI)のSynthesizer V版とVOCALOID:AI版
INTERNETのAI歌声合成ライブラリ「AI Megpoid(GUMI)」の「Synthesizer V AI版」と「VOCALOID:AI 版」を紹介しています。歌声合成ソフトの世界で数歩先を行くSynth-Vには勢いがあり、GUMIもヒットしています。

まだ、この記事を書いている時点ではベータ版でのリリースですが「Synthesizer V」は、2023年12月のアップデートで「ABILITY」でもフルARAモードを使用できるようになっています。

そのため、歌声合成ソフト「Synthesizer V」を「ABILITY 5」の機能の一部として使用することが可能です。

GUMI付属の「ABILITY 4 SE」

GUMIを使用した楽曲制作をしていた学生さんなどは、就職などで音楽制作から離れてしまった人も当然いるわけです。

そんな中で生活が落ち着いて来たので、大きく進化したGUMIで自分の曲を歌わせたいといったユーザーもいると思います。

そのような思いを持っている人には、VOCALOID 6 と Synthesizer V AI版のGUMIには「ABILITY 4 SE」の購入特典が付いてきますので、そこから再スタートするのもよいかな?という感がします。

ABILITY 4 SE の操作が気に入ったら、クロスアップグレード版を利用すれば、他のDAWの最上位版よりも安く手に入れることができますので「ABILITY 5 Pro」へアップグレードするという流れが無難なところです。

クロスアップグレード版を利用する

ABILITY 5 のクロスアップグレード版は、対象ソフトがライト版も含まれていて幅が非常に広いのが大きな特徴です。

安くて人気のある Music Maker や、ハードウェア製品にバンドルしている Studio One Artist、Cubase AI、Ableton Live Lite などのDAWのライト版も「ABILITY 5 Pro / Elements」のクロスアップグレードの対象になっています。

また、VOCALOID 製品や、Synthesizer V ユーザー、生産完了をしたDAWソフトのユーザーも、クロスアップグレード版を購入することができます。

MIDIキーボードや、オーディオインターフェイスを購入したことがある人は、使ってなくても「Live Lite」などは、絶対にライセンスを持っていると思いますので「ABILITY 5」を使ってみたい人はクロスアップグレード版を購入しましょう。

<ABILITY 5 詳細スペック & 最安値情報>
ARA 2に対応したINTERNET(インターネット)の「ABILITY 5 Pro」と「ABILITY 5 Elements」の詳細スペックや最安値情報に興味のある人は、以下の「ABILITY 5 の詳細スペックと最安値情報」で確認してください。

ABILITY 5 詳細スペック & 最安値情報

DTM・DAWソフトの新機能 - アップデートのポイントガイド
定番のDTM・DAWソフトの最新バージョンに搭載された新機能を主に音楽制作の観点からポイントを絞って紹介しています。バージョンごとに各ソフトの新機能を記載しているので、DTM・DAWソフトの歴史のページでもあります。
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