ACID Pro 11の新機能とアップデートのポイント

ACID Pro 11 画像01

2022年08月にリリースされたMAGIX「ACID Pro」の最新バージョン 11のポイントはループ音源、ソフトシンセ、プラグイン・エフェクトの追加となります。

MIX師などの偽物ではなく、本物のプロのサウンドエンジニアでも愛用者の多いBrainworxの高品位プラグインが目玉であるバージョン 11のパッケージは標準版「ACID Pro 11」と、上位版の「ACID Pro 11 Suite」です。

ACID Pro 11収録のプラグイン・エフェクト

Brainworxのエフェクター

ACID Pro 11 画像02「bx_console Focusrite SC」
標準版と上位版にプロフェッショナルサウンドを作成可能で、M/Sもできるハイエンドのアナログマスタリング・コンソール「bx_masterdesk」が収録されています。

上位版「ACID Pro 11 Suite」には、超レアな伝説のクラシック・コンソール「bx_console Focusrite SC(標準版には bx_console N が収録)」。

ソース素材のキャラクターやトーンを大幅に変えることなく、マスタリング中の耳障りなノイズ、高周波をスムーズを取り除く「bx_refinement」。

ボーカルの微妙なピッチ補正から派手なチューニング効果まで可能な「bx_crispy_tuner」などのBrainworxのプラグイン・エフェクトが収録されています。

Focusrite(フォーカスライト)のコンソールと、マスタリング中の耳の痛いエッジを取り除いてくれる「bx_refinement」は、持っていて確実に重宝するプラグインです。

MAGIX製のエフェクター

dynamicEQ

ACID Pro 11 画像03「dynamicEQ」
MAGIX製のエフェクターだと標準版「ACID Pro 11」には「modernEQ」が収録されていて、上位版の「ACID Pro 11 Suite」には「modernEQ」の機能を拡張した「dynamicEQ」が新たに収録されています。

VariVerb II

ACID Pro 11 画像04「VariVerb II」
また、非常に多様で音楽的な高品質のリバーブ・エフェクトを収録するリバーブ・プラグイン「VariVerb II」も新たにバージョン 11で追加されています。

その他のエフェクター

その他にも、iZotopeのマスタリング・プラグイン「Ozone Elements」 と、ノイズ除去ツール「RX Elements 」が収録されています。

ACID Pro 11収録のソフトシンセ&サウンドライブラリ

Brainworx bx_Overhausen

ACID Pro 11 画像05「Brainworx bx_Overhausen」
ビンテージ・シンセサイザー「Oberheim SEM」をエミュレートしたBrainworx初のバーチャル・インストゥルメント「Brainworx bx_Overhausen」がACID Pro Suiteに収録されています。

サウンドライブラリ&ループ

プレイバックサンプラー「Independence Pro Sound Library」のサウンドライブラリがACID Proに12 GB、ACID Pro Suiteに70 GB収録されています。

また、ACID Proに13.6GB、ACID Pro Suiteに、16.6GBの新しいACIDized looppsが収録されています。

ACID Pro 11のポイントと買い時の購入価格

バージョン 11はBrainworxアップデート

ACID Pro 11 画像06「Brainworxアップデート」

プラグインに目が行がちなアップデートですが「チョッパー内での自動スライス」「Morph Pads」「サイドチェーン」「自動エンベロープ」「プロジェクトのマスターチャンネル内のプロ用ラウドネス・メーター」「ARA 2」などの新機能も搭載されています。

それでも「ACID Pro 11」のポイントはBrainworxのプラグインで「Brainworx アップデート」と言ってもよいと思います。

両エディションに収録されるアナログマスタリング・コンソール「bx_masterdesk」や、上位版「ACID Pro 11 Suite」に収録される「bx_refinement」と「bx_console Focusrite SC」は、数ランク上の作品クオリティーにしてくれるプラグインです。

ACID Pro 11はマスタリングに強いDAW

「作品のクオリティーに大きく関わってくるのはプラグイン・エフェクトやソフトシンセなどの音源」と「DAWソフトと作品クオリティー」で書いていますが、「ACID Pro 11」は収録されるプラグインを見るとマスタリングに非常に強いDAWソフトです。

サブスク時代になって特に海外ではマスターファイルの「低域」「中低域」「中高域」「高域」のバランスが変化しています。

当然CDのよりもサブスク配信の音は劣化しますので、それを見越してマスタリング時に「中低域」を抑えて「中高域」を出す調整をするのですが、特に女性ボーカルは、この調整が耳に痛いエッジを生み出します。

そこでマスタリング時にディエッサー系プラグインを使用したりして、耳に痛い周波数を取り除くのですが、マスタリング用途にも適した高品質である程度、高額な製品を使わなくては、なかなか上手くゆかない骨の折れる作業です。

上位版「ACID Pro 11 Suite」に収録された、単品で購入すると20,000円くらいする高額プラグイン「bx_refinement」は、上記の耳に痛いエッジを取り除く調整ができてしまいます。

ミックス時にバスコンプに「bx_console Focusrite SC」を使用してして、マスタリング時にBrainworx「bx_masterdesk」「bx_refinement」と、iZotopeのマスタリング・プラグイン「Ozone Elements」を使用すれば、かなりのマスターファイルを作ることができることは間違いありません。

ACID Pro 11の買い時の購入価格

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上位版「ACID Pro 11 Suite」は約48,000円、標準版「ACID Pro 11」は約24,000円で販売されていますが、一時期は鳴りを潜めていたバナナの叩き売りのソースネクストが、徐々に戻りつつある感じがします。

物価高や円安も考慮したときの、買い時の購入価格は「ACID Pro 11 Suite」は税込み25,000円以下、「ACID Pro 11」は税込み15,000円以下です。

豊富で高品位なソフトシンセ、プラグイン・エフェクトが含まれる上位版の「ACID Pro 11 Suite」は、もしキャンペーン時に2万円以下ならば、超お得で間違いなく買い時です。プラグインだけで充分すぎるくらいに元が取れます。

マスタリングも自分で行っていたり、行う予定で、本格的にサブスク配信なども検討している人は「bx_refinement」が収録されている上位版「ACID Pro 11 Suite」が絶対にオススメです。

購入を考えている人はMAGIX製品はキャンペーンが頻繁に行われていますので、悔しい思いをしないために定価では「ACID Pro 11」を購入しないでください。

MAGIX「ACID Pro 11」の詳細スペックや価格情報に興味のある人は以下の「ACID Pro 11の詳細スペックと最安値情報」で確認してください。

ACID Pro 11 シリーズの詳細スペックと最安値情報

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