Studio Oneのバージョンごとの新機能

Studio One ヒストリー

使いやすさと高い機能性を備えるPreSonusのDAWソフト「Studio One」のバージョン 3 以降の新機能を紹介しています。

現行バージョンは2023年09月にリリースされた「Studio One 6.5」となりますが、PreSonusはマイナーアップデートに関しては無償で提供してくれます。

バージョン 5.5や、バージョン 6.5で強力で魅力的な機能が搭載されましたが、マイナーアップデートも含めると、Studio Oneの大きな進化を実感することができます。

Studio One 6の主な新機能

ユーザーの利便性向上に焦点を当てた機能

Studio One 6
2022年09月に登場した「Studio One 6」では、コンソール、ブラウザー、スタート・ページなどに、ユーザーの利便性向上に焦点を当てた多数の新機能と機能強化が導入されました。

特にコンソールにおいては Studio One コミュニティからのリクエストを受けて開発された新機能が搭載されています。

バージョン 4以前のStudio Oneを使用している人は、KSTYさんの「Studio One 6へバージョン4からアップデートしてよかった点」が参考になると思います。

記事に書かれている「Studio One のバグ&トラブル情報」に関しては、現在のバージョンでは、プラグインとの相性以外は、ほぼすべて修正されています。

Studio One 6.1へバージョン4からアップデートしてよかった点
Studio One 6.1へバージョン4からアップデートしてよかったところを記載しているページです。「プラグインのスリープ」「リッスンバス」「クリップ・ゲイン・エンベロープ」などは非常に便利な機能です。

パンに「デュアル」「バイノーラル」が追加

ステレオ・チャンネルに、従来の「バランス」に加えて、新たに「デュアル」「バイノーラル」が追加されたので、ユーザーはより細かな音場のコントロールができるようになりました。

パンニング・モードは搭載してほしいと思っていた機能で、広がりすぎているステレオ録音されたピアノなどに「デュアル」はその力を発揮します。

エフェクターの追加 & アップデート

新たに「Studio One 6」では、「Vocoder」と「De-Esser」のエフェクターが追加されました。

すでに、ボーカルだけにディエッサーを使うという時代ではなく、マスターファイルの帯域バランスが、CDのみを意識した時代とは変わってきているストリーミング時代では、ディエッサーは必須プラグインのひとつです。

「ディエッサー = ボーカルのみ」という考えの人は、明らかにプロの音楽制作の現場で活動している人ではありません。

Listen ボタンを使って問題のある周波数を見つける「Studio One」の De-Esser プラグインは、効率的 & 直感的で使いやすいです。

補足として書いておきますが、さまざまなメーカーのディエッサー・プラグインがありますが、各メーカーで音がかなり違います。

Studio One「Pro EQ 3」
追加された「Vocoder」と「De-Esser」もよいですが、個人的には各バンドにダイナミック・モードを搭載しているバージョン 3へアップデートした「Pro EQ 3」の進化のほうが素晴らしいと思います。

Studio One 6.5でサラウンド制作 & ミックスが可能に

Studio One 6.5「Open Air 2」と「Surround Delay」
バージョン 6.1 と 6.2 を挟んで2023年09月にリリースされた「Studio One 6.5」は、メジャーアップデートみたいな内容です。

必要のない人には、それほど、ありがたみがないですが「イマーシブ・オーディオ制作ワークフローの統合」「Dolby Atmosとバイノーラル・ヘッドホン・モニタリングのネイティブ・サポート」「純正プラグインとStudio One Remote アプリのイマーシブ・ミックス対応」などの新機能が追加されました。

多分「6.5のバージョンアップ内容は、何のことだか意味がわからない」という人も多いと思いますが、簡単に書けば、サラウンドの制作 & ミックスが Studio One で可能になったということです。

サラウンド・ミキシング向けにプラグイン・エフェクト「Open Air」は「Open Air 2 コンボリューション・リバーブ」へとバージョンアップし、新しいプラグイン「Surround Delay」も新搭載されています。

また、「Studio One 6.5」で、複数のDAWでデータをシェアできるオープンソースの「DAWproject フォーマット」対応しました。

現在は PreSonus と Bitwigのみですが、ARAみたいに他のDAWでも搭載してほしいです。

Studio One 6.5の詳細スペック

Studio One 5の主な新機能

クリップゲイン・エンベロープとリッスンバスは手放せない

Studio One 5 画像
クリップゲイン・エンベロープ、リッスンバス、キースイッチ対応などは最高ですが、大袈裟に騒がれているほどのアップデートではなかったのが、2020年に登場した「Studio One 5」です。

前バージョン 4のインパクトが凄すぎたこともあり、DAWソフトの役割や本質を知っているバージョン 4ユーザーなどは「Studio One 5」は、見送った人も少なくないのではないでしょうか?

それでも、ボーカルトラックの編集に強力な威力を発揮するクリップ・ゲイン・エンベロープは、音響補正やモニター系プラグインのバイパス忘れを気にすることなく、クリップゲイン・エンベロープの書き出しをすることのできるリッスンバスは手放せない機能です。

また、Celemonyのピッチ補正ソフトも「Melodyne」との統合も「Studio One 5」の注目すべき点です。

Melodyne シリーズ - Celemonyの定番ボーカル・ピッチ補正ソフト
Celemonyの定番ボーカル・ピッチ補正ソフト「Melodyne」の特徴や、各エディションの違いなどをユーザー視点で紹介しているページです。2023年11月に「Melodyne 5」の記事を追加して、大幅にページを強化しました。

Studio One 5.5のマスタリング機能のアップデート

バージョン 5を見送ったユーザーでも、非常に気になったのが、プロジェクトページが大きく改善された、2022年に登場したマイナーアップデートの「Studio One 5.5」だと思います。

最近はマスタリング時に2ミックスファイルにボリューム・オートメーションを書く人も多いですが、「Studio One 5.5」は、マスターボリュームやプラグイン・パラメーターにオートメーションを設定できるようになったり、クリップゲイン・エンベロープを使えるようになりました。

さらに、ストリーミング時代に相応しく、オーディオファイルのエクスポート時のラウドネスとトゥルー・ピークの目標値を設定できたり、新しいディザリング・アルゴリズムを搭載するなど、素晴らしいマスタリング機能のアップデートとなりました。

Studio Oneの新機能 バージョン 3~4

Studio One 4の主な新機能

Studio One 4「コードトラック」
2018年05月にメジャーアップデートした「Studio One 4」は、ユーザーからのフィードバックやリクエストが重視されMIDI編集のワークフローの改善とパターンベースのビートメイキングがテーマとなった「Studio One 4」は大きく進化しました。

目玉は、新機能「コードトラック」の搭載、MIDI/オーディオのハーモニー編集、ドラム・サンプラー「Impact」、サンプラー「Sample One」の機能強化など、文句なしの最高のメジャーアップデートです。

Studio One 4の新機能へ

Studio One 3の主な新機能

Studio One 3
多くのCakewalk SONAR ユーザーが「Studio One」乗り換えたバージョンでもあるのが、グレー調にユーザー・インターフェースが新しくなった2015年05月に登場した「Studio One 3」です。

「クリエイティビティ」「インスピレーション」「コントロール」の3つをキーワードに開発され、100以上の新たな機能を搭載しています。

日本国内で特に要望の強かったMIDIデータの「ステップ入力」にも、この「Studio One 3」で対応しました。

その他の主な新機能は「elastique Pro 3.0をオーディオ・エンジンに採用」「アレンジ・トラック」「スクラッチ・パッド」「拡張FXチェーン」「Multi Instrument」「Note FX」「スマート・ツール」などです。

Studio One 3の新機能へ

Studio One シリーズ - TOPページ
PreSonusのDAWソフト「Studio One シリーズ」をユーザー視点に立って紹介しているページです。2023年に登場した「Studio One 6.5」の記事を新たに追加して数年ぶりの更新しました。
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