宅録スタジオでできること
DAWシステム中心の宅録スタジオ
DAWでの音楽制作がスタンダード
このサイトへ訪れた人も「パソコンですごい音楽が作れる!」というのを何らかで知って訪れたのだと思いますが、現在はパソコンとDAWソフトが宅録スタジオの中心になっています。
パソコン上で音楽制作をすることを指した「DTM(デスク・トップ・ミュージック)」という言葉のほうがなじみのある方が多いと思いますが、DAWとはデジタル・オーディオ・ワークステーション(Digital Audio Workstation)の略称で、「ダウ」もしくは「ディーエーダブリュー」と呼ばれています。
作曲、編曲、打ち込み(プログラミング)だけでなく、デジタルでボーカルやギター、ベースなどのオーディオの録音、編集から、ミックスダウンやマスタリングなどの作業をすることができるオールインワンのシステムがDAWです。(左画像はCalkwalkの定番DAW ソフト『SONARシリーズ』です。)
<関連参考ページ>
はじめてのDTM用BTOパソコン | DAWスタイル・セレクト
音楽制作パソコンを選ぶ際の第一条件は、ソフトシンセやプラグイン・エフェクトを多数立ち上げてもストレスにならないことです。作曲・編曲、レコーディング…
オーディオを取り扱えないソフトだと難しい
DTMとDAWのどちらの呼び方でも、それほど大きな問題ではないのですが、DTMソフトはオーディオを取り扱えないソフトもまだ数多く存在しています。
宅録スタジオをオーディオを取り扱えないDTMソフト単体だけで構築することは、かなり難しいこともあり、これからはDAWという呼び方がスタンダードになって行くと思います。
<2016年追記>
現在は、ほとんどの音楽制作ソフトがDAW化して、オーディオを取り扱うことができるようになっています。オーディオ機能を搭載しないDTMソフトのほうが珍しくなっています。
<関連参考ページ>
ワークステーションDAWソフト | はじめての宅録ツール
作曲、編曲、打ち込み、レコーディング、ミックスダウン、そして楽曲制作の最終工程であるマスタリングまでをDAWソフトで行います。DAWソフト選びが…
サウンドクリエーターの必須スキル
完パケまで制作する場合もある
DTM・DAWソフトを使用すれば、宅録スタジオで作曲、編曲、歌や楽器のレコーディングだけでなく、ミックスダウン、そして楽曲制作の最終工程であるマスタリングまで行うことができます。
同時に「宅録スタジオでできること」は現在のプロのサウンドクリエーター(作編曲家)の必須スキルとなっています。
もちろん仕事の規模の大きさにもよりますが、自宅スタジオで完パケレベル、もしくは完パケまで制作してしまうことも少なくありません。
昔だと機材の差を言い訳にすることができましたが、DAWという観点だけで見ると現在はプロとアマの機材差は、ほとんどありません。「サウンドクリエーター = 音楽制作ツールは揃っていて当然」という感じです。
<2016年追記>
プロとアマの大きな機材差は、ほとんどなくなりましたが、自宅スタジオでもモニター環境に大きな差があります。ヘッドホンは良いとしても、住宅の防音の関係もありモニタースピーカーはどうして差がついてしまいます。
DAWシステム中心の宅録スタジオを作ることにより、高度なことができることが理解できたと思いますが、次のページでは「ボーカリストの宅録環境」について紹介しています。