ユーザーの多い定番のDTM・DAWソフトの最新バージョンに搭載された新機能を、ユーザーがアップデートする際に参考になるように、わかりやすくバージョンごとに紹介しています。
ダラダラとすべての新機能を紹介しているのではなく、主に音楽制作の観点からポイントを絞ってユーザー視点で紹介しています。
バージョンごとに新機能をしているので、各DTM・DAWソフトの進化を記録した歴史のページでもあります。
人気・定番DAWのバージョンごとの新機能
Studio Oneの新機能
マイナーアップデートに関しては無償で提供してくれる、使いやすさと高い機能性を備えるPreSonusのDAWソフト「Studio One」のバージョン 3 以降の新機能を紹介しています。
現行バージョンは2023年09月にリリースされた「Studio One 6.5」で、「イマーシブ・オーディオ制作ワークフローの統合」「Dolby Atmosとバイノーラル・ヘッドホン・モニタリングのネイティブ・サポート」などの新機能が追加されました。
Cubaseの新機能
Steinbergの人気・定番「Cubase」は、コードトラック搭載など大きく進化した2012年にリリースされた「Cubase 7」以降は本当に素晴らしいDAWソフトになっています。
現在の最新バージョンは2023年11月にリリースされた「Cubase 13」で、パッケージは最上位「Cubase Pro 13」 、ミッドレンジ「Cubase Artist 13」、エントリー「Cubase Elements 13」の3グレードです。
ACID Proの新機能
ループシーケンスソフトの老舗ソフト「ACID Pro」は、2009年に約9年ぶりのバージョンアップをした後も着実にバージョンアップを重ねています。
現在の最新バージョンは2022年リリースの「ACID Pro 11」で、バージョン 11のポイントはループ音源、ソフトシンセ、プラグイン・エフェクトの追加となります。
定番DAWソフトのバージョンごとの新機能
Reasonの新機能
ブランド名がPropellerhead から Reason Studiosへと変更となった音楽制作ソフト「Reason」のバージョン 4以降の新機能について記載しています。
2021年にリリースされた現行の最新バージョン「Reason 12」では、MimicCreative Sampler、自由なレイアウトが可能な Combinator、ブラウザの改良などの新機能が追加されました。
新たに搭載された「MimicCreative Sampler」では、タイムストレッチ、ピッチシフト、トランジェント・スライスの自動検出が可能です。また「Reason 12」では、すべてのReason Rack デバイスを高解像度で表示することができるようになりました。
Digital Performerの新機能
2008年のサイト公開時からMOTU「Digital Performer(DP)」を紹介していますが、当時バージョン 6だった「Digital Performer」も2021年07月のリリースで「Digital Performer 11」となっています。
このDAWソフトにターニングポイントがあるとしたなら、MAC専用の看板を下ろしたバージョン 8でのWindows 対応です。
2022年07年にリリースされたマイナーアップデートの「Digital Performer 11.2」では、待望のARA 2 のサポートが追加されました。
FL Studioの新機能
ライフタイム・フリーアップデートが適用される Image-Line「FL Studio」は、毎回のバージョンアップを楽しみにしていると人が多いとDAWソフトです。
2023年10月にリリースされた最新の「FL Studio 21.2」では、AIによるStem Separation(ステム分離機能)と、AIマスタリング機能(FL Clound)が追加されてました。
主要DAWソフトのなかで、先陣を切って、「FL Studio」がAI機能を本格的に搭載してきました。
Band-in-a-Boxの新機能
PG Musicの自動作曲・伴奏作成の定番である音楽制作ソフト「Band-in-a-Box」は、以前は年に一度のペースくらいでWindows版の『Band-in-a-Box』は、バージョンアップしていました。
伴奏作成ソフトの中核である「スタイル」と「リアルトラック(音素材)」の数もバージョンアップの度に増えていて、2022年にリリースされた最新バージョンは「Band-in-a-Box 30」でも増えました。
どのバージョンも、通常版の基本グレード「BasicPAK」の他に、より多くのデモソングや音楽スタイルを収録したミドルグレード「MegaPAK」、ハイエンドモデル「EverythingPAK」があります。
ピックアップDAW最新バージョン
ABILITY 5 / INTERNET
2023年12月07日に1年半ぶりのメジャーアップデートとなるARA 2に対応した INTERNET「ABILITY 5」がリリースされました。
ラインアップは、前バージョン「ABILITY 4.0 Pro / ABILITY 4.0 Elements」と同様に「ABILITY 5 Pro」と「ABILITY 5 Elements」の2つのラインナップとなります。
Digital Performer 11 / MOTU
2021年07月にリリースされたMOTU「Digital Performer 11」は、近代のDAWに搭載される機能と比較すると、あまり書くことがないアップデートでしたが、2022年07年にリリースされたバージョン 11.2では、待望のARA 2 のサポートが追加されました。
他のDAWに比べるとARA 2 のサポートが、かなり遅いですが、Celemony「Melodyne 5 Essential」も「Digital Performer 11」に搭載されました。
Cubase 13 / Steinberg
2023年11月にリリースされた「Cubase 13」は、ユーザーのニーズや要望を踏まえ「ユーザーが創作モードに⼊っているときに、アイデアや作業の流れを⽌めないこと」が最優先されています。
大きな目玉はなく、派手さみたいなものはありませんが、「Cubase 13」は、ワークフローの改良と、新しいクリエイティブな機能のバランスの取れたメジャーアップデートです。
ACID Pro 11 / MAGIX
2022年08月にリリースされたMAGIX「ACID Pro 11」は、収録されるプラグイン・エフェクターを見るとマスタリングに非常に強いDAWソフトです。
本物のプロのサウンドエンジニアでも愛用者の多いBrainworxの高品位プラグインが目玉であるバージョン 11のパッケージは標準版「ACID Pro 11」と、上位版の「ACID Pro 11 Suite」です。
プロフェッショナルサウンドを作成可能で、M/Sもできるハイエンドのアナログマスタリング・コンソール「bx_masterdesk」が標準版と上位版に収録されています。