Cakewalk『SONARシリーズ』の2016年07月までのマンスリー・アップデート情報を、このページでは月別に掲載しています。
TASCAMからのアップデートのメール連絡が遅かったので、たまにCakewalkサイトにアップデート情報を確認しに行っていた記憶があります。
SONARアップデート 2016年06月〜07月
正直な話、だんだん期待薄になってきた「SONAR2016 アップデート」ですが、2016年06月と07月の主なアップデート内容は「SONARテーマエディタ」と「スマートスワイプの機能」の搭載です。
ライフタイム・アップデート実施により、ある程度覚悟していましたが、年内はあまり期待できなさそうな感じです。
それにしてTASCAMからのアップデート通知メールも、月によって来たり来なかったりします。サイト自体も分かりにくく、Cakewalkと連携が良くない感じです。
06月:スマートスワイプの機能
06月のアップデートは「スマートスワイプの機能搭載」「TH3 Cakewalk Editionアップデート」「タングステンテーマの修正」などです。また、ワークフロー強化とバグ修正がされています。
意外と便利な「スマートスワイプの機能」は画像のような感じで、1回のクリックとスワイプ操作だけで、複数のトラック間の同じコントローラーを有効または無効にできます。
アンプ・プラグイン「Overloud TH3」は読み込みの高速化、MIDIラーニング機能の修正などの改善が行われています。
07月:SONARテーマエディタ
07月のアップデートは「SONARテーマエディタ」「スマートスワイプの機能強化」「LP EQとLP MBの更新」などです。ワークフロー強化とバグ修正も行われています。
自分好みのデザインにSONARを変更することができる「SONARテーマエディタ」は別ソフトとしてインストールされます。
テーマエディタで、SONARの背景やボタン、フェーダー、メーターなど、色やデザインを自由に編集することができます。
Adobe Photoshopなど外部の画像エディタと併用して画像をカスタマイズすることも可能なのが「SONARテーマエディタ」の特徴です。
「LP EQとLP MB」の更新は「外部サイドチェインのサポート(LP MB)」「ミキシングの新規プリセット」などです。
SONARアップデート 2016年04月〜05月
グラフィックテーマの変更と追加
グラフィックテーマを変更できる機能が追加になりました。とはいえ、選択することができるのは今回追加された“Tungsten(タングステン)”と、今までのグラフィックテーマ“Mercury(マーキュリー)”のみです。
わたしは音楽制作に関わらず、ブラックベースのテーマは、あまり好きではないので、環境設定で今までのグラフィックテーマ“Mercury(マーキュリー)”に戻して使用しています。
ブラックベースのテーマは、やはり格好良く感じる人が多いのでしょうね。
カラーパレット拡張とトラック名の固定表示
今回のSONARアップデートで、トラックやバスの色を選択できるカラーパレットに使用することのできるカラーがこれまで12色から24色に拡張されました。
また、コンソールビューで、縦スクロールを行ってもトラック名の表示は固定されるようになりましたので、SONARでのミキシング時の作業効率はアップというよりは、無駄なイライラがなくなる思います。
個人的にページ数がかなりあるので、マニュアルを詳しく読んだわけではありませんが、コンソールビューが勝手にドッキングされてしまうのがストレスなので、そこも設定できるように改善して欲しいです。(現時点でも改善策はあるのかな?)
LPEQとLPMB
SONARアップデートの目玉であるリニアフェイズEQ「LPEQ」と、リニアフェイズ・マルチバンドコンプ「LPMB」はマスタリング作業でスタンダードになってきた「MS処理」もEXPERTパネルで設定することができます。
「LPEQ」は最大20バンドの高度なイコライジングが可能、「LPMB」は最大6バンドの個別コンプ処理が可能です。
ProChannelの「Quad Curve EQ」の、かなり便利なFFTアナライザ機能も搭載していますので、視覚的に作業することができるのも大きなポイントです。
ProChannelと「LPEQ」と「LPMB」を組み合わせて処理した後に、サードパーティー製の定番のマスタリング・プラグインをインサートすれば、悩むことなく音圧レベルのあるマスタートラックが完成します。
尚、リニアフェイズEQ「LPEQ」と、リニアフェイズ・マルチバンドコンプ「LPMB」は「PLATINUM」「PROFESSIONAL」に搭載されています。
Overloud TH3
マスタリング・プラグインに隠れてしまう感じですが「Overloud TH2」がVST3に対応して「TH3 SONAR Edition」にアップグレードされました。
今回のバージョンアップで第4世代のアナログ・エミュレーションが搭載されたため、よりリアルなアンプサウンドをSONAR 全グレードに搭載される「Overloud TH3」で再現することができます。
実は「TH2」のときは音は良い感じだったのですが、インターフェースがあまり使いやすくなかったので、メインの「Amplitube」を変えてまで使う理由が見つかりませんでした。
ということで、わたしのアンプシミュレーターのメインはIKMでしたが、今回のアップグレイドでインターフェースも使いやすくなったので「Overloud TH3 SONAR Edition」を少し使い込んでみようかなと思っています。
SONARアップデート 2016年01月〜03月
マルチバンド処理用テンプレート
「PLATINUM」「PROFESSIONAL」には、「トラックテンプレートの追加」「オーディオファイルからのテンポ自動検出・テンポマップ作成機能」が追加されました。
テンポ自動検出・テンポマップ作成機能はMelodyne 4のテンポ検出機能とSONARのARAテクノロジーが活用されています。
パッチポイント機能とAUXを活用した「マルチバンド処理用テンプレート」は簡単にマルチバンド処理用の信号ルーティングを作成することができます。
Ultra Analog Session2/Lounge Lizard Session4
最上位版「PLATINUM」のみにソフトシンセ「AAS Ultra Analog Session 2」と「AAS Lounge Lizard Session 4 update」が搭載されました。
SONARエディションなので、他のDAWでは使用できませんが「AAS Ultra Analog Session 2」が良い感じだったの「CUBASE」のほうでも使いたいと思いました。
そこで「KORGキーボードのバンドルソフト」でバージョンアップすることができるかなと思って、AASのサイトで、自分のアカウントのダウンロードページを確認したのですが「Analog Session1」のままでした。(残念)
KORGサイトの写真では「AAS Ultra Analog Session 2」なのですが、アップグレードは無理な感じがします。
LANDRへのアップロード機能
2016年02月の「Newburyport アップデート」は「Add Track ボタンの追加」「LANDR(ランダー)へのアップロード機能」「トラックアイコンの追加」「動作改善およびバグの修正」などです。
Newburyport アップデート内容は「PLATINUM」「PROFESSIONAL」「ARTIST」に共通する機能です。
入出力先の指定からソフトシンセの指定までを同時に行うことができる「Add Track」ボタンの追加によりトラック追加作業が簡単になっています。
わたしは利用したことがありませんが、人工知能を搭載したサービス「LANDR」にアップロードした音源は、自動でマスタリング処理が行われます。
Newburyportで追加されたトラックアイコンはボーカルトラック用の「NEAT MICROPHONES」です。
Melodyne 4 Essential
2016年01月の「Manchester アップデート」は「Celemony Melodyne 4 Essential」「パッチポイントおよびバストラックのスマートソロ」「トラックテンプレートのパッチポイント対応」「動作改善およびバグの修正」です。
バージョンアップしたエントリーグレードの「Melodyne 4 Essential」が「PLATINUM」「PROFESSIONAL」にバンドルされます。
その他の「パッチポイントおよびバストラックのスマートソロ」「トラックテンプレートのパッチポイント対応」は「PLATINUM」「PROFESSIONAL」「ARTIST」に共通する機能です。