ボーカロイドを中心にボーカル専用のオススメDTMソフト音源を紹介しているページです。YAMAHA「VOCALOID 5」までの旧情報となり、AIによる歌声合成が主流になった現在では使用する人も少ないですが、参考のためにページを残しておきます。
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VOCALOID 5 – YAMAHAの歌声合成ボーカル音源
2018年07月12日に4年ぶりとなる歌声合成技術ソフトの最新バージョンの「VOCALOID 5」がヤマハからリリースされました。
バーチャルシンガー「VOCALOID 5」はバージョン4とは別物と言っても良いくらいに歌声合成技術ソフトとして大きく進化しています。
VOCALOID 4 歌声ライブラリ
バージョン3から3年ぶりとなる2014年に登場した新バージョン「VOCALOID 4」では、唸るような歌声表現を可能にする「グロウル機能」と、2つの歌声ライブラリをブレンドできる「クロスシンセシス機能」などが新搭載されています。
紹介しているVOCALOID 4ライブラリは「Fukase」「巡音ルカ V4X」「v4 flower」「鏡音リン・レン V4X」「結月ゆか」をはじめ10種類以上です。やはりいちばんインパクトがあるのは小林幸子さんの声をもとに制作されたVOCALOID 4ライブラリ「Sachiko」かもしれません。
VOCALOID 3 歌声ライブラリ
バージョン2よりも、かなり表現力が高まり、本格的に「使える音」という感じがしたのが「VOCALOID 3」ではないでしょうか。
発売年別に「VOCALOID 3 歌声ライブラリ」を紹介していますが、ボーカロイドブームの火付け役である「初音ミク」のVOCALOID 3 歌声ライブラリ「初音ミク V3」が2013年09月が販売されました。
キャラクターの存在というのがボーカロイドは非常に大きいということもあるので、どうしても「初音ミク」を使いたいという方で「VOCALOID 2 歌声ライブラリ」を「VOCALOID 3 エディター」で使っていた方には朗報だと思います。
VOCALOIDエディターの比較
ボーカル・トラックをボーカロイドで作成するには、音符と歌詞をエディターに入力する必要があります。歌声ライブラリに標準で付属する「Tiny VOCALOID 3 Editor」は17小節までしか使うことができなかったり、いろいろと制約が多いので、ヤマハの「VOCALOID 3 Editor」を使用することを当時はオススメしていました。そのため、はじめてボーカロイドで音楽制作を始めようとしている方はライブラリと…
DTMボーカル音源 VOCALOID(旧情報)
自由度の高いVOCALOIDがオススメ
ボーカル音源と言えば、やはり音符と歌詞を入力するだけでボーカル・トラックを作成することができるヤマハが開発した歌声合成技術ソフト「VOCALOID(ボーカロイド)」です。
他にもボーカルフレーズが収録されたボーカル音源などがありますが、トラック制作における制約が多すぎるため、自由度という点では圧倒的に歌声ライブラリも充実しているバーチャル・ボーカリスト「VOCALOID」に軍配があがります。
2013年09月にリリースされたVOCALOID 3 ライブラリ「初音ミク V3」の発売開始前後は、ちょっとしたお祭りみたいになっていましたが、DTMユーザーで自分で歌うことができない人たちにとって、「初音ミク」が人気の火付け役となったVOCALOIDは一昔前では考えることのできない夢のようなアイテムです。
ただし、一般のボーカル録音で得ることのできるボーカル・トラックに期待しての代用というのは、どうしても不自然さであったり機械的なのでVOCALOID2までだと難しさがありました。
精度が上がったVOCALOID 3
しかし2011年に登場した「VOCALOID 3」では、精度が上がり、かなり発音も滑らかで、エディットやコンプやEQを中心とするエフェクト処理次第で、クオリティーの高いボーカル・トラックを作成することができます。
ボーカル・トラック処理に関しては、ミックスダウン & マスタリングのコツとテクニックの「ボーカルとコーラスのミキシング作業」が参考になると思いますので、要望が多ければ、また再公開したいと思います。
人間っぽく上手く歌わせる方法に関しては、現在「VOCALOID 3 解説書」が何冊か出ていますので、そちらを参照すれば良いと思います。
シミュレートするのが難しかったギターも今では、優れたギター用のソフトウェア音源が多数登場し、生のギターに匹敵するとは言いませんが、アンプシミュレーターと併用することにより、ソフトシンセとは思えないほどのクオリティーの高さで、下手なギタリストよりは全然良いです。
そう考えると、「VOCALOID 3 歌声ライブラリ」も充実してきたボーカロイドのさらなる発展にも、かなり期待することができるのではないでしょうか?
ボーカロイドというDTM文化
ひとつ誤解のないように書いておきますが、わたしは現時点でもVOCALOIDを高く評価しています。この宅録&DAWサイトの特性上、あくまでも「一般のボーカリスト」と「バーチャル・ボーカリスト」とを比較して上記のような書き方をしています。
現時点でもヒットチャートやカラオケランキングにも入ってきていることからも分かるように、ボーカロイドはボーカロイド独自のジャンル、そして文化として、すでに現在でも立派に成立していて素晴らしいものだと思います。
Liquid シリーズ
なかなか使えたUeberschall(ユーベルシャール)の収録フレーズを自由にコントロールすることが可能なボーカル音源「Liquid The Voice シリーズ」も生産終了になりました。
こんなことを言ってはいけませんが、サンプリングCD時代からのボーカル音源を知る、わたしとしては自由度の高い「VOCALOID」と比較すると、時間とお金の無駄だったように感じてしまいます。
Liquid The Voice 1(生産完了)
Ueberschall「Liquid The Voice 1」は高品位なサンプリング・フレーズを作り変えることのできるポップス、ファンク、ハウス、R&B、ヒップホップなどに対応するボーカル・フレーズ音源です。
ボーカルのピッチ補正ソフトでお馴染みの「Melodyne(メロダイン)」を開発したCelemony(セレモニー)とUeberschall(ユーベルシャール)の共同作業により開発された「Liquid Instruments エンジン」により、収録されている300種類以上のボーカル・フレーズのノートピッチ、フォルマント、音の長さ、スケール、テンポ、フレーズの開始と終了点を自由自在にコントロールすることができます。
無用なエフェクト処理を施していない「Liquid The Voice 1」のボーカル・フレーズは最高級のスタジオ機材、最高のミュージシャンによって制作されています。
Liquid The Voice 2(生産完了)
すべてのスタイルで男性シンガー/女性シンガーによるパートを個別に収録しているボーカル・フレーズ音源「Liquid The Voice 2」は、Vol.1と同様に「Liquid Instruments エンジン」を搭載していて、フレーズを自在に操ることのできます。
生え抜きのスタジオ・ミュージシャンが参加して制作された「Liquid The Voice 2」は最高級のレコーディング機器を使用し、合計124種類のナチュラル、合計148種類のポップス、合計33種類のR&Bのフレーズなどを収録しています。
LIQUID ADLIBS(生産完了)
英/米出身の男性/女性シンガー総計8名によるアドリブ・ボーカル・フレーズを収録しているアドリブ・ボーカル音源「LIQUID ADLIBS」は男女ボーカルのアドリブ・フレーズを2,400種類以上、約800MB収録しています。
収録されているのはポップスだけではなくR&B、ソウル、レゲエ等のにも対応するフレーズ、シャウト、スピーチなどさまざまです。
最高級のレコーディング機器で24Bitで録音された「LIQUID ADLIBS」の各フレーズのノートピッチ、音の長さなどはリアルタイムに編集しコントロールすることが可能です。