ヤマハから2018年07月に4年ぶりにリリースされた歌声合成技術ソフト『VOCALOID 5』は、バージョン4とは別物と言っても良いくらいに歌声合成技術ソフトとして大きく進化しています。
AIを搭載した「VOCALOID 6」が登場しましたので、VOCALOID 5 は旧バージョンとなります。
VOCALOID5の特徴
VOCALOID5 STANDARD/PREMIUMの2ラインナップ
ヤマハのバージョン5エディタは「VOCALOID5 STANDARD」と「VOCALOID5 PREMIUM」の2ラインナップです。
販売価格がSTANDARDが25,000円、PREMIUMが40,000円と、ボイスバンクが初めから付属するので高額なだけでなく、ヤマハの運営する「ボーカロイド公式ショップ」のみでしか購入することができません。
両エディションは付属するボイスバンク以外の違いはありません。またVOCALOIDの機能を組み込める「VOCALOID4.5 Editor for Cubase」を同梱されています。
ボーカルのソフトシンセとしての発展性を見せた
キャラクターの声の可愛さを活かした「いかにもボカロ」という使い方と「本物のボーカルの代わり」という二通りの使い方がVOCALOIDにはあります。
今回のバージョンアップは「いかにもボカロ」という使い方がメインの人には、あまりメリットを感じないかもしれません。
しかし「VOCALOID 5はボーカル音源として大きく進化した」でも書いていますが、本物のボーカルの代わりに「VOCALOID」を考えている人にとっては、『VOCALOID 5』はボーカルのソフトシンセとしての発展性を感じることができると思います。

発売時は必ずあると思いましたが、初音ミクのVOCALOID 5版がリリースされなかったのは予想外でした。
VOCALOID5 STANDARDに付属するボイスバンク
男女×日英 4ボイスバンク
VOCALOID5向けに新たに開発された実力派シンガーの Amy、Chris、Kaori、Ken の4つのボイスバンクが4種類標準搭載しています。
Kaori(カオリ)
伸びのある歌声でパワフルなジャンルに最適なソウルフルな歌声の日本語女性ボイスバンク。
Ken(ケン)
軽やかな歌声でJ-POPを歌いこなすシャープで透き通った日本語男性ボイスバンク。
Amy(エイミー)
ナチュラルな発音と多様な声色が魅力のAmy(エイミー)はR&BからPopsにマッチするドライブした現代的歌声の英語女性ボイスバンク。
Chris(クリス)
甘く柔らかな低域から伸びのあるパワフルなハイトーン・ボイスまで広い音域を歌いこなすオーセンティックなR&B英語男性ボイスバンク。
「PREMIUM」には、さらに4つのボイスバンクが付属
「VOCALOID5 PREMIUM」には、日本語女性ボイスバンクの「VY1」、日本語男性ボイスバンクの「VY2」、英語男性ボイスバンク「CYBER SONGMAN II」、英語女性ボイスバンク「CYBER DIVA II」がさらに付属しますので、合計8つのボイスバンクを使ってより幅広い歌声表現を追求できます。
優待価格でアップデート
旧 VOCALOID Editorを持っている人は、VOCALOID5を優待価格でアップデートすることができます。
対象商品は「VOCALOID3 Editor」「VOCALOID3 Editor SE」「VOCALOID Editor for Cubase」「VOCALOID Editor for Cubase NEO」「VOCALOID4 Editor」「VOCALOID4 Editor for Cubase」となり、購入には対象商品シリアルコードが必要となります。