ベース用のWAVESプラグイン
DTM環境が整い誰でも簡単にレコーディング、ミックスができる時代になりましたが、ミックス時のベースの扱いで困っている人も多いと思います。
耳のコンディションやオーディオインターフェイスの違いで、特に低域は聴こえ方が違ってきますので、わたしも、いまだにベース処理には最も気を使います。
自宅での作業の場合は、一般的なスタジオモニターだけでなく、小型のデスクトップモニター、モニターヘッドホンの3種類でやはり低域は確認しています。
ベースとキックの処理に関しては、自分なりの長年の試行錯誤の結果、EQは「FabFilter Pro-Q 2」を使用していますが、その他はWAVESのプラグイン中心で作業で行っています。
定番&オススメのベース・プラグイン
R-BASS(Renaissance Bass)
海外だけでなく、国内のビッグアーティストのメジャーなCDでも、ベーストラックにかなり使われいるのがMaxxBass テクノロジーが強化されたベース・エンハンサー「R-BASS(Renaissance Bass)」です。
Freqで周波数を決め、Intensityで付加するハーモニクス(倍音)を調整するだけの簡単操作で「R-BASS」は、良い感じのベーストラックにしてくれます。
パラメータはFreq、Intensity、Gainだけですので、誰でも迷うことなく簡単に使うことができます。
サイドチェインを利用したキックとベースの合わせ技を使っている方などにも当然オススメすることができます。
CLA 3A

ベース専用という訳ではありませんが、Chris Lord-Alge(クリス・ロードアルジ)の協力による『Waves CLA Classic Compressors』に収録される「CLA 3A」はギターやボーカルにも最適ですが、ベースサウンドにも、かなり良い効果をもたらしてくれます。
評価の高いプラグインですがメーカーや代理店の出している「70年代初頭のソリッドステート・ ユニットをベースとする」という「CLA 3A」の説明では分かりにくいという人も多いと思います。
そこでベーストラックに「CLA 3A」「EQ」「R-BASS(Renaissance Bass)」の順番で、ぜひプラグインをインサート試してみてください。
あまりベースサウンドでは語られることが多くはないですが、なぜ評価が高いのかが分かります。
Bass Rider
ベースレベルを自動的に調整してくれる「Bass Rider」は、利用者も多い「Vocal Rider」のベース版です。
ベース・トラックにインサートするだけで、コンプレッサーを掛けなくてもベースの音量を自然な形で調整してくれます。
所有はしていますが個人的に「Vocal Rider」とは違い、ほとんど「Bass Rider」は使用していません。
というのも、わたしは90%以上ソフトシンセのベースなので、サウンドにバラつきがありませんので、ボーカルとは違いMIDIデータを修正したほうが間違いがないからです。
ただオケのなかでベースの減衰音が埋もれてしまう場合などは、わたしの場合はコンプのリリースタイムを中心に調整してゆくのですが、その前にベースの減衰音も保ってくれる「Bass Rider」は一度試します。
またベースを自分で修正できないオーディオデータの場合や、自分でベースを演奏する人などには「Bass Rider」は持っていると重宝すると思いますのでオススメです。
Signatureシリーズのベース・プラグイン

各Signatureシリーズに収録されるベース用プラグインは「CLA Bass」「Maserati B72」「Eddie Kramer Bass Channel」「JJP Bass」です。
個人的には「Maserati B72」と「Eddie Kramer Bass Channel」が好きですが、Signatureシリーズは、すべて所有していますので近いうちに各ベース用プラグインの特徴やオススメ度などを紹介したいと思います。