Studio One 4の新機能 – コードトラック & パターンベースのビートメイキング

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Mac/Windowsに対応するPreSonus(プリソーナス)のDAWソフト「Studio One シリーズ」が2018年05月にメジャーアップデートし「Studio One 4」となりました。

ユーザーからのフィードバックやリクエストが重視されMIDI編集のワークフローの改善とパターンベースのビートメイキングがテーマとなった「Studio One 4」は大きく進化しました。

バージョン4のラインナップはフラッグシップの「Studio One 4 Professional」、ミドルレンジの「Studio One 4 Artist」、無償の「Studio One 4 Prime」の3種類のグレードが用意されています。

2019年05月にリリースされたPresonus「Studio One 4.5」と、2019年12月にリリースされた「Studio One 4.6」の記事を追加しました。フリー・アップデートですので、バージョン 4のユーザーは無料でアップデートすることができます。

Studio Oneのバージョンごとの新機能
PreSonusの「Studio One」のバージョンごとの主な新機能を紹介しているページです。最新バージョンは2024年10月10日リリースの「Studio One 7」となります。

Studio One 4の新機能

PreSonus「Studio One 4」のバージョンアップの目玉は、新機能「コードトラック」の搭載、MIDI/オーディオのハーモニー編集、ドラム・サンプラー「Impact」、サンプラー「Sample One」の機能強化などです。

コードトラックとハーモニー編集

Studio One 4「コードトラック」
フラッグシップの「Studio One 4 Professional」には、新機能としてコードトラックとハーモニー編集が搭載されました。

前バージョンから搭載されたアレンジトラックと同じ場所に配置して使用するコードトラックは、ソングのキーやコード進行を指定する機能です。

MIDIデータやオーディオのフレーズからコード情報を抽出し、それをもとに自動でコード進行を指定することができます。

自分で「コードセレクター」からコードを選んでコード進行を指定することもできます。

コードトラックで作ったコード進行はハーモニー編集の機能でソング内のMIDI/オーディオデータを追従させ、和声を合わせることができます。

Studio One 4 のハーモニー編集の機能の優れているところは、メジャーコードをマイナーコードに、マイナーコードをメジャーコードに変換することができるところで、その精度もなかなかのものです。

Melodyneなどでコード楽器のコード解析やハーモニー編集をやっている人でも、DAW標準機能であるということを考えると、「Studio One 4」のハーモニー編集はちょっと感動します。

進化したドラム・サンプラー「Impact XT」

Studio One 4「Impact XT」

標準搭載されていたドラム用サンプラー「Impact」が「Impact XT」に進化してベーシックなドラム・サンプラーからドラム用ワークステーションになりました。

旧 Impactは16個のパッドにサンプルをインポートして使用していましたが、「Impact XT」は新しく8つのバンクを備えました。

そのため最大128個(16個 × 8バンク)のサンプルを使えるようになっています。

ループのスライスやリアルタイムでのタイム・ストレッチなどのサウンド・デザイン関連機能、ステレオ16系統 + モノラル16系統の全32アウトプットを「Impact XT」は備えています。

「Impact XTの特徴と使い方 – 第04回 Studio One ガイド」で「Impact XT」の基本的な使い方やオススメの使い方を記載しています。

標準で「Studio One 4」に付属するライブラリ「Musicloop」を使うのが「Impact XT」とパターン機能を理解して使いこなす一番の近道です。

Impact XTの特徴と使い方

ドラム・エディターとパターン機能

Studio One 4「ドラム・エディター」

新しい「ドラム・エディター」と多機能なステップシーケンサ-・スタイルの「パターン機能」は「Impact XT」で使われることが想定されていてクリエイティブなビート・メイキングができます。

多くのユーザーからの要望に応えたドラムを打ち込みやすいように設計されたドラム・エディター「Impact XT」はトラックにデフォルトで立ち上がりますが、ピアノロールに切り替えることもできます。

パターン機能は各打楽器のステップ数を異なる値に設定したり、特定のノートをリピート再生するなどもできます。

機能強化された「Sample One XT」

Studio One 4「Sample One XT」

シンプルで使い勝手の良かった音階演奏をすることができるサンプラー「Sample One」は「Sample One XT」へ名称変更し機能強化されています。

サンプルのスライスやリバース、ノーマライズなどができるようになり、音作りの幅が広がりました。

パフォーマンスからビート・メイクまでを「Sample One XT」のみで実現することができます。

Sample One XTは、Impact XTとのあいだでサンプルをドラッグ&ドロップできたり、標準搭載の「Presence XT」などのインストゥルメントとのドラッグ&ドロップでのサンプルのトレードも可能です。

メーカーの言葉をそのまま使うと「Sample One XTは単なるサンプル・プレイバックを超えたサンプリング・パワーハウスへと大幅に進化しました。」ということです。

Studio One 4.5のアップデート内容

ユーザーの声にフォーカスを当てた70以上の新機能と機能向上を実現してたPresonus「Studio One 4.5」が2019年05月にリリースされました。

個人的に05月23日にStudio One 4.5へアップデートし「Studio One 4.5」の使いそうな新機能とバグみたいなものを「Studio One 4.5のアップデート内容 – 第05回 Studio One ガイド」で記載しています。

Studio One 4.6のアップデート内容

Studio One 4.6「Sample One XT」

2019年12月にPedalboardがスタンドアロンのエフェクト・プラグインとしても動作する全面的に再設計されたアンプシミュレーター 第三世代「Ampire XT」を目玉にした「Studio One 4.6」が登場しました。

その他の「Studio One 4.6」のアップデート内容は「ブラウザーの刷新」「Exchange 2.0」「パターンとアレンジのアップデート」「新しいポッドキャスト制作テンプレート」などです。

フリー・アップデートですので、バージョン 4のStudio One ユーザーは無料でアップデートすることができます。

Studio Oneの詳細スペック & 最安値情報

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PreSonusのDAWソフト「Studio One シリーズ」をユーザー視点に立って紹介しているページです。2023年に登場した「Studio One 6.5」の記事を新たに追加して数年ぶりの更新しました。
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