Studio Oneの特徴とオススメ・ポイント – PreSonusのDTM・DAWソフト

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2018年08月あたりから Steinberg「Cubase Pro 9」とPreSonus「Studio One 4 Professional」のどちらが良いのか?という質問メールを、かなりの人からもらいました。

しかし、本格的に「Studio One 3」を使用したのが、2018年01月ということもあり、05月リリース時点での「Studio One 4」へのバージョンアップは見送りました。

そのため、質問に答えることができなかったのですが、2018年11月にわたしも「Studio One 4」へアップデートし、かなり使い込んでいますので、「Studio One 4」の導入を考えている人向けにオススメのポイントを書いてゆきます。

このページは「Studio Oneの定番DAWへの道のり」と合わせて読んでもらえたらと思います。

Studio Oneの歴史と定番DAWへの道のり – PreSonusのDTM・DAWソフト
PreSonusのDAWソフト「Studio One」の歴史と定番DAWへの道のりを紹介しています。「Studio One 4」時点で間違いなく定番のDAWとなりましたが、MIPA受賞やSONAR開発終了などがターニングポイントとなっています。

わたしが使用しているのは最上位版の「Studio One 4 Professional」で、ライト版「Studio One 4 Artist」は使用していません。またMAC版ではなくWindows版を使用していますので、その辺りはご了承下さい。

<2023年12月追記>
このページで紹介している「Studio Oneの特徴とオススメ・ポイント」は「Studio One 4」のときに書いた記事です。

現在も「Studio One シリーズ」は、個人的にオススメNo.1のDAWソフトです。

Studio Oneのバージョンごとの新機能
PreSonusの「Studio One」のバージョンごとの主な新機能を紹介しているページです。最新バージョンは2024年10月10日リリースの「Studio One 7」となります。

Studio Oneの特徴と優れているオススメ・ポイント

統合型DAWソフトなので、作曲・アレンジ・ミックス・マスタリングなど、現在の音楽制作に必要な機能は当然すべて「Studio One」は搭載しています。

そんな中で他のDAWとしたときに「Studio One 4 Professional」のセールスポイントは「動作が軽快」「直感的なユーザー・インターフェイス」「マスタリング機能」「音質の良さ」です。

これは「Studio One 3」のときと同様で、バージョン 4になってからというわけではありません。

Studio One の直感的なユーザー・インターフェイス

数年前まで「直感的操作」という言葉がキーワードになっていたDAWソフトの世界ですが、正直あまり「直感的」でないソフトも多いです。

旧バージョンから同一ソフトへアップデートをしてきた人には「直感的」でも、新規ユーザーや乗り換え組は、ゴチャゴチャしている感じがして、一通りの作業を覚えるのが一苦労の人も多いはずです。

もちろん「Studio One」もマニュアルは必要となり、解説本もあったほうが良いですが、ゴチャゴチャしていないシンプルな操作性なので、重要な「ツールとして使いこなせるハードルが低いDAW」です。

個人差はありますが、乗り換え組なら時間を掛けずにマスターできるほどわかりやすく、作曲・アレンジ・ミックスの一連の作業をストップすることなく直感的に行うことができるようになります。

DAW初心者で真剣に音楽制作をやろうと考えている人に「ツールとして使いこなせるハードルが低い」というのは非常に重要ですので、楽器屋さんでも「Studio One 4」を勧める人が多いのではないかと思います。

遊びであったり「ちょっと音楽をやってみようかな!」みたいな人は価格も安いので「Music Maker」や「ACID Pro 8」を選択するはずです。(とにかく安いので、このサイトでこの2本のソフトはかなり人気があります。)

Studio One 4は動作が軽快

初期バージョンの頃から「動作が軽快」を売りにしてきた「Studio One」ですが、バージョン 4でも軽快に動きます。

ソフトの起動だけでなく、ソング・プロジェクトの読み込みも他社DAWソフトに比べると圧倒的に速いです。

起動時にどの作業が行われているのかを表示してくれるのも安心ですし、ソングファイルの読み込みも早くイライラすることもありません。

もちろんソフトシンセや、プラグインエフェクトをたくさん使用したソングファイルは「Studio One」でも読み込みに時間が掛かりますが、「Cubase」や「SONAR」だと、あまりに読み込みに時間がかかりすぎて「フリーズしたのか?」と疑いたくなることがありますが、その心配が「Studio One」ありません。

購入したばかりのプラグイン・エフェクトやソフトシンセはテストすると思いますが、わたしはその際に「Studio One」で行っています。動作の安定性や信頼性においては「Studio One」がナンバーワンです。

信頼できる Studio One の音質の良さ

Studio One 4「ミックス」

ずっと「Studio One」は他のDAWより音が良いと言われてきましたが、ミックスやマスタリングで「音の良さ=色付けのない出音」は非常に重要になります。

その観点から判断すると、あくまでも個人的意見ですが、多分初心者の人の耳で判断することができるレベルで「Studio One」は音が良く信頼することができます。

書き出したときに意図したものと違う音になってしまうDAWソフトもありますが、ミックス以降は「Studio One」でしっかりと作業していけば間違いのない信頼できる音です。

ただ「Studio One 4」になって高域の処理が少し違いますので、音が良くなったという人もいれば、バージョン 3のほうが良かったという人もいるはずです。

音の明瞭感に関わるとことが変更された感じがするので、音質に関してはイロイロな意見があると思いますが、わたしは「Studio One 4」の音のほうが高域処理がナチュラルなので好きです。

ミックスとシームレスで行えるマスタリング機能

Studio One 4「マスタリング」

統合された完全なマスタリング・ソリューションである「プロジェクトページ」が「Studio One 4 Professional」には用意されています。

このマスタリング機能はミックス作業(ソングページ)とマスタリング作業(プロジェクトページ)の行き来ができるように設計されています。

プロジェクトにソングを配置すると、ソングとプロジェクト間でリンクが確立され、どちらか一方に変更があると双方に変更内容が伝わります。

例えばソングページでボーカルトラックを+0.5dBブーストすると、リンクが確立されているプロジェクトページも更新されるというような感じです。

賛否両論あったとしても個人でミックスとマスタリングまで行うと、マスタリングとの兼ね合いで頻繁にマルチトラック・ミックスの変更は行われます。

変更された2ミックスをマスタリング・プロジェクトに再挿入する必要なく、統合してミックスとマスタリングできる「Studio One」は素晴らしいの一言に尽きます。

Studio One 4は間違いなく使えるDAW

今まで解説してきたのは「Studio One」ならではの機能であったり特徴ですが、他の機能もしっかりとしています。

バンドルするMelodyne EssentialはARAで完全連携

CELEMONYのピッチ・タイミング補正ソフト「Melodyne Essential」がバンドルしていますが、「ARA」で完全連携できますので「Studio One」の一部であるかのようにシームレスにボーカル編集ができます。

2018年にLogic Proでも「ARA」に対応して、CUBASEのほうでも対応を表明していますが、「SONAR」と「Studio One」は早い段階で対応しています。

もちろん上位版「Melodyne」でもボーカルやコード楽器のシームレスな編集作業が可能です。尚、「Melodyne Essential」はエントリー版なので和音編集はできません。

Melodyne シリーズ - Celemonyの定番ボーカル・ピッチ補正ソフト
Celemonyの定番ボーカル・ピッチ補正ソフト「Melodyne」の特徴や、各エディションの違いなどをユーザー視点で紹介しているページです。2023年11月に「Melodyne 5」の記事を追加して、大幅にページを強化しました。

Studio OneとCUBASEのコードトラック

Studio One 4「コードトラック」

バージョン4ではコードトラック機能/ハーモニー編集機能が「Studio One」に搭載されています。

CUBASEと同様にコードトラックが搭載されたことにより「Studio One 4」を導入したい人が間違いなく増えたと思います。

ただし、名称は同じでも「CUBASE」と「Studio One 4」コードトラックはコード表示以外は別物です。

「CUBASE」のコードトラックは入力したコードを選択してMIDIトラックの上に移動するとコードを白玉のMIDIに変換できますが「Studio One 4」ではMIDIに変換することはできません。

「Studio One 4」のコードトラックの利点はコードを自動取得してくれるところです。

CUBASEのコード入力方法は入力したい場所に X を記入しなければならず、慣れてくると曲ごとにまず X を記入するのが面倒になります。

その点「Studio One 4」は既存の曲のコードまるごと自動取得ができ、その上で修正してゆくことができます。

また、ハーモニー編集機能はオーディオ素材も、コードトラックで指定した進行に合わせることができます。マイナーコードからメジャーコードへも変更してくれます。

昔はコード譜を紙に自分で書いていた人でもCUBASEにコードトラックが搭載されてからペーパーレスになった人も多いはずです。

そのため「Studio One」のコード進行を表示してくれるだけで良いという人も多かったと思いますので、制作で大きなメリットになったのではないでしょうか?

Studio OneとCUBASEの2択

Studio One 4 画像

これからDTMで音楽を始めようと考えている人はSONARに革新的なアップデートを望むのが難しい現状で、解説本やネットでの情報の多さも含めて、Windows環境のDAWソフトだと「CUBASE」と「Studio One」の2択で間違いありません。

SONAR消滅時の救済クロスグレードで「Studio One」が国内でもシェアを大きくしましたが、使えないDAWであれば「Studio One 3」から「Studio One 4」へアップデートはしません。

しかし、わたしと同様に使えるDAWだからバージョン 4へアップデートしたという人も少なくないはずです。

国内だと数値でMIDIデータを判断する人も多いです。もし、リストエディターが「Studio One」に搭載され、CUBASEとの価格差が現状のままであれば、シェアを「Studio One」が逆転する可能性が充分にあるでしょう。

Studio One シリーズの詳細スペック & 最安値情報

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PreSonusのDAWソフト「Studio One シリーズ」をユーザー視点に立って紹介しているページです。2023年に登場した「Studio One 6.5」の記事を新たに追加して数年ぶりの更新しました。
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