Reason Studios(旧 Propellerhead)の音楽制作ソフト「Reason(リーズン)」は、ソフトシンセ、サンプラー、リズムマシンなど、音楽制作に必要なツールが一つになった定番のトラック制作ソフトです。
最新バージョンは2021年にリリースされた「Reason 12」となります。
Reasonの特徴
Reasonの歴史とターニングポイント
オールインタイプの大ヒット定番ソフト「Reason」は「ソフトシンセ」「サンプラー」「リズムマシン」「ミキサー」「エフェクター」「シーケンサー」をバーチャル・ラックに並べて音楽制作をして行きます。
トラック制作ソフトとしてユーザーから大きな支持を得ていた「Reason」には、大きな進化のターニングポイントが2つあります。
オーディオ・トラックの録音 & 編集
まず、2011年10月に登場した「Reason 6」で同社のDAWソフト「Record」の機能を吸収したことにより、今まで「Reason」単体ではできなかったオーディオ・トラックの録音 & 編集をすることができるようになったことが1つ目のポイントです。
VST/AU プラグインとして使用可能
そして、Propellerheadから「Reason Studios」に社名を変更し、2019年にリリースした「Reason 11」では「Reason Rack」が VST/AU プラグインとして使用することができるようになったことが2つ目のポイントです。
Reasonのバージョンごとの新機能
バージョンアップをする度にトラック制作ソフトの先駆者「Reason」は新しいプラグイン・エフェクト/ソフトシンセ搭載、新機能の追加をはじめ使いやすくなり進化しています。
2011年10月に登場した「Reason 6」ではレコーディングソフト「Record」の機能を吸収して強力なトラック制作機能を持つDAWソフトとして生まれ変わりました。
尚、オーディオトラックを「Reason」が取扱えるようになったため、2009年に登場した「Record」は早くも姿を消すことになりました。
2013年に「Reason 7」のパッケージ版が日本でもリリースされ、2014年04月の「Reason7.1/Reason Essentials2.1」を挟んで、2014年09月に「Reason 8」がリリースをされました。
2016年06月に登場した「Reason 9」では「3種類のPlayer」と「Pitch Edit」が搭載。2017年05月に登場した「Reason 9.5」で、サードパーティー製のVST音源やプラグイン・エフェクトを使用することができるようになりました。
2017年10月に登場した最新バージョン「Reason 10」は「過去最大のアップデート」という宣伝文句に相応しく新しい音源とサウンドが豊富に追加されました。
そして、2019年「Reason 11」では「Reason Rack」が VST/AU プラグインとして使用することができるようになりました。
Reasonのラインナップ
Record Reason Duo(生産完了)
RecordとReasonを1パッケージにした「Record Reason Duo」は、評価の高いトラック制作ソフト「Reason」と「Record」と合わせて2本のソフトで1つの音楽制作ソフトと考えたときに、エントリーユーザーにも魅力的でした。
すでにReason ユーザーの人には「Record」を特別プライスで購入することができる「Record for Reason owners」という製品もありました。
機能制限版「Reason Essentials」(生産完了)
2011年に新登場した「Reason Essentials」は「Reason」のなかで必要な機能を厳選した機能制限版ソフトで、2-in 2-outのオーディオインターフェイスをバンドルした「Balance with Reason Essentials」もありました。
使用することのできるトラック数の制限などはなく、マスタリングツールも上位版と同じですが、フルバージョンの「Reason」に比べて、使用することのできるソフトシンセ、エフェクター種類が少なく、ミキシング機能なども制限があります。
2013年05月に「Reason Essentials 2」、2014年04月に「Reason Essentials2.1」がリリースされました。
Reasonの魅力とポイント
定番のオールインワン音楽制作ツール
オールインタイプの大ヒット定番ソフト「Reason」は「ソフトシンセ」「サンプラー」「リズムマシン」「ミキサー」「エフェクター」「シーケンサー」をバーチャル・ラックに並べて音楽制作をしてゆきます。
ギタリストの方などが導入しやすい機能制限版「Reason Essentials」や、ハードウェア製品にバンドルする「Reason Limited」もある「Reasonシリーズ」ですが、このシリーズはハード機材を操作するような感覚で作業することができるのが大きな特徴で、ルーティングなども自由にコントロールすることができます。
トラック制作機能を持つDAWソフト
オーディオ・レコーディング機能を「Reason 5」までのバージョンでは備えていなかったため、他のDAWソフトとの連携をしなければオーディオ録音をすることができませんでした。
しかし、バージョン 6でレコーディングソフト「Record」の機能を吸収してオーディオ・トラックの録音 & 編集を「Reason」単体ですることができるようになりました。
レコーディングソフトの機能を備えたことにより「Reason 6」からはトラック制作ソフトから強力なトラック制作機能を持つDAWソフトに生まれ変わったと言ってもよいと思います。
ただし「Record」と「Reason」を連携させることにより、すでにシームレスで効率的なオーディオ・レコーディングすることができるようになっていたので、「Record + Reason」を1本のDAWソフトとして使っていた方には、あまりインパクトはないかもしれません。
Recycleの機能を搭載
2013年に登場した「Reason 7」では、MIDIアウトのサポートにより、外部のハードウェアシンセを「Reason ラック」のように使用することができるようになったり、オーディオ・データを自動的にスライスできる「Recycle」の機能を搭載しています。
Reasonのセレクトポイントと詳細スペック
トラック制作ソフトとして「Reason」を使いたいかどうか
オーディオ録音に対応してDAWソフトになった「Reason」ですが、このソフトを選ぶときのポイントはトラック制作ソフトとして「Reason」を使いたいかどうかが重要です。
吸収された「Record」で実証されている通り、DAWソフトとしても「Reason」はかなりしっかりしていますが、トラック制作ソフトの機能を取り除きDAWソフトとしてだけ「Reason」を見たときには、定番のプロユースDAWソフトを隅に追いやってまでオススメすることはできません。
ただし、トラック制作ソフトなので、その機能を取り除き「Reason」を評価すること自体がナンセンスなのかもしれません。
Reasonのバンドル製品
Reason Premium Edition
Propellerhead 時代は「Reason」には「Record Reason Duo」の他にも「ReFillライブラリー」が付属した「Reason Premium Edition」をはじめ、いくつかのお得なバンドル製品が用意されていました。
単品でソフトを購入するよりも断然にお得ですので、「Reason」をベースにしての音楽制作を考えている方はもちろんのこと、新たに「Reason」をDAWシステムのなかへ加えようとしている方なども、バンドル製品はオススメでした。
Reason Limited
今は「Ableton Live Lite」のバンドルとなりましたが、以前、KORGのMIDIキーボードには「Reason Limited」がバンドルしていました。
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