Oeksound「Soothe 2」 – 即戦力ダイナミック・レゾナンス・サプレッサー&ディエッサー

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イコライザー感覚で使用することのできる Oeksound「Soothe 2」は、リアルタイムで不快なレゾナンス(共鳴)を自動的に検出して抑制してくれる、音楽制作や、オーディオ処理において非常に便利な即戦力プラグインです。

Oeksound(オークサウンド)は従来のオーディオ・エフェクト技術にとらわれないアプローチを採用し、最新のコンピューター・テクノロジーを活用して新しい手法を導入するフィンランドを拠点とするプラグイン・エフェクトのデベロッパーです。

Oeksound Soothe 2 は「Sound On Sound Awards 2021」のBest Plug‑in(ベスト・プラグイン)に選ばれています。

Soothe2の特徴

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リアルタイムに共鳴を抑制

Soothe 2の最大の特徴は、リアルタイムで動作し、発生する共鳴音を自動的に即座に検出・抑制する能力です。

EQやディエッサーを使用した不快で耳障りな周波数を抑制する代表的な手法は、非常に手間のかかる修正作業でした。

しかし、ダイナミック・レゾナンス・サプレッサー&ディエッサー「Sothe2」は、その手間や骨の折れる作業から解放してくれ、制作効率を飛躍的に向上させてくれます。

帯域ごとに設定できる

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視覚的にわかりやすいインターフェイスで、帯域ごとの設定のできる「Sothe2」は、特定の周波数範囲に焦点を当てて、イコライザー感覚で使用することができます。

わたしは画面のiZotope「Tonal Balance Control」のようなメーター系プラグインを見ながら作業しますが、「Sothe2」は、細やかな調整ができるので、自分の思い描いている理想的なサウンドを作り込んでゆくことができます。

さまざまなプリセットが用意されいる

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マスタートラックやボーカルはもちろんのこと、ドラム、アコギ、ベース、エレキギター、ピアノなど、さまざまなプリセットが「Sothe2」には用意されています。

この「Sothe2」に興味を持った人は「キンキンして耳が痛いところを取り除きたい」「モコモコする音をスッキリさせたい」など、明確な目的があると思います。

ダイナミックEQ、ディエッサーを使いこなしている、熟練者はもちろんですが、初心者の人でもプリセットをベースにして作業してゆけば、手軽に自分の得ようとしているサウンドを得ることができます。

わたしのSoothe2の使い方

ボーカルのディエッサーの補助としての使用

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普段、よく使用しているボーカル用のディエッサーは、FabFilter「Pro-DS」ですが、7kHz以上の処理に使用しています。

ボーカルトラックで、3.0kHz~4.0kHzで耳に付く気になる箇所がある場合は「Pro-DS」にプラスして「Soothe2」をインサートします。

上記画像のようにボーカル用プリセットも多数用意されていますので、他のプラグインを立ち上げることなく「Soothe2」単体でも、もちろんボーカルのディエッシングは可能です。

わたしが、このような使い方をしているのは、あえて「Pro-DS」以外のディエッサーの必要のないボーカルもいますので、このような使用をしています。

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最近、sonibleのAI ディエッサー「smart:deess」を使い始めたのですが、かなり出来がよいプラグインです。

仕事で使うには、もう少し試したいことがあるのですが、もしかしたら「Pro-DS 」から、完全に「smart:deess」へディエッサーを変更するかもしれません。

smart:deess – sonibleのAIディエッサーの特徴と実力
ボーカルの歯擦音と破裂音を同時に取り除くsonibleの世界初の AI ディエッサー「smart:deess」を紹介しています。実際に使用してみましたが「smart:deess」は、不快なボーカルサウンドの最適化における必須プラグインの仲間入りをする可能性があります。

マスタリング時のディエッサー & プラス

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マスタリング・プリセットも多数用意されている「Soothe2」を、iZotope「Tonal Balance Control」やIK Multimedia「Metering」を見ながら、マスタリング時に使用しています。

当然、最終の音圧を調整するマスタリング・リミッターの前にインサートして使用していますが「Soothe2」は、中高域以上だけでなく、中低域以下にも効果抜群なので、ディエッサー & プラスの仕事をしてくれます。

ミックス作業で作った各帯域のバランスを大きく崩さないように「Tonal Balance Control」や「Metering」のような、メータ系プラグインで確認しながらの作業がオススメです。

音質には賛否両論ありますが、最終段階でApple EarPodsで確認するのが、現在スタンダードみたいになってきています。

サウンドエンジニアの間でもApple EarPodsは「厄介な存在」と感じている人も多いですが、そんなときに、M/S処理もでき、リアルタイムで動作してくれる「Soothe2」みたいプラグインは、所有しておくと便利です。

販売価格が約3万円なので「Sothe2」価格が少し高額となりますが、かなり作業を時短することができますので、その分の元は充分に取れると思います。

Oeksound「Sothe2」の詳細スペックや価格情報に興味のある人は、以下の「Soothe2 の詳細スペック & 最安値情報」で確認して下さい。

今回、Oeksound(オークサウンド)という名前を初めて知った人もいると思いますが、「Sothe2」は、間違いなくオススメできるプラグインです。

Oeksound「Sothe2」の詳細スペック & 最安値情報

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