オーディオインターフェイスを搭載するMIDIキーボード & シンセサイザーの比較

オーディオインターフェイス搭載MIDIキーボード「iRig Keys I/O 49」

MIDIキーボードや、シンセサイザーのなかには、オーディオインターフェイス(オーディオ I/F)を搭載している製品もあります。

3大シンセメーカーのYAMAHA、ROLAND、KORGが、この分野に参入してきたこともあり、生産完了品になる製品も少なくありません。

オーディオI/Fを搭載するMIDIキーボード

IK Multimedia「iRig Keys I/O」

iRig Keys I/Oはファンタム電源対応を入力端子を装備

IK Multimedia「iRig Keys I/O」
NAMM2017で発表以来話題を集めていたオーディオインターフェース搭載MIDIキーボードが、IK Multimediaの「iRig Keys I/O」です。

最高96kHzのサンプリング・レートに対応した24-bitのオーディオ・インターフェースで、ステレオ・バランス出力端子、ヘッドフォン出力端子、ラインやマイク、楽器を接続するファンタム電源対応のモノラル・コンボ入力端子などを装備しています。

次世代のオール・イン・ワン音楽制作ステーションの現行ラインナップは49鍵盤キーボード「iRig Keys I/O 49」と、25鍵盤「iRig Keys I/O 25」でフルサイズの鍵盤が採用されています。

iRig Keys I/Oにバンドルするソフト

iRig Keys I/Oには、オーディオインターフェースを搭載するMIDIキーボードのなかではトップクラス超豪華なPCとiPhone/iPad用の付属ソフトがバンドルしています。

DAWソフト「Ableton Live Lite」、2,000 サウンド 30 GBのマルチタイプ音源「SampleTank 4 SE」が付属するだけでなく、ボーナスコンテンツとして、AmpliTube 5 SE、Miroslav Philharmonik 2 CE、MixBox SE、MODO BASS 2 SE、MODO DRUM SE 1.5、Syntronik 2 SE、T-RackS 5 SE のなかから、好きな2つの製品をセレクトすることができます。

付属する iPhone/iPadのフリーアプリは、Cubasis LE、Syntronik Pro-V – Free Instruments、SampleTank Pro、FREE Microphones for Mic Room iOS、VocaLive CS for iPhone、VocaLive CS for iPadです。

IK Multimedia「iRig Keys I/O」の詳細

KORG「Keystage シリーズ」

KORG Keystage 49
MIDI2.0に対応したポリ・アフタータッチ・コントローラー/キーボード『Keystage シリーズ』は、2023年12月に発売が開始されたオーディオインターフェイスを内蔵しているキーボードです。

ラインナップは重さ4.2kgの49鍵盤「Keystage-49」と、 重さ5.0kgの61鍵盤「Keystage-61」で、MIDI2.0とオーディオインターフェイス以外にも、アルペジエーター、コード・モード機能搭載などの特徴もあります。

KORG「Keystage シリーズ」の詳細スペック

生産完了したオーディオI/F搭載のMIDIキーボード

LINE6「POD Studio KB37すでに生産完了したオーディオインターフェースを搭載するMIDIキーボードのなかには、LINE6「POD Studio KB37」、Behringer「U-CONTROL UMA25S」、M-AUDIO「KeyStudio 49i」「ProKeys Sono シリーズ」などがあります。

生産完了したオーディオインターフェース搭載キーボードなかでも、このサイトでは、LINE6「POD Studio KB37」の注目度 & 人気はそこそこありました。

オーディオインターフェイス搭載の生産完了MIDIキーボード

オーディオI/Fを搭載するシンセサイザー

3大シンセメーカーのYAMAHA、ROLAND、KORGのオーディオインターフェイスを搭載するシンセサイザーは、DTM 宅録スタジオの中核を担うコントロール・サーフェスとしては弱い部分は否めません。

それでも製品の買い足しをすることなく、演奏だけでなくDAWソフトでの音楽制作までできるので、中学生や高校生など「音楽をやりたい!」と思った人には検討する価値のあるエントリー・シンセサイザーです。

はじめてのシンセサイザー – 人気の61鍵盤 ヤマハ・ローランド・コルグの比較
高音質・簡単操作・軽量のシンセサイザー はじめてシンセを購入する人やバンドをやっている人にオススメなのが、「高音質」「簡単操作」「軽量」「乾電池でも駆動」「低価格」がセールスポイントの練習スタジオなどに持ち込むことも考えられたシンセサイザー

KORG「KROSS 2」

KORG「KROSS 2」

KROSS 2でオーディオ・インターフェイス機能を追加

KORGのエントリー・シンセサイザー「KROSS」は、モデルチェンジした「KROSS 2」で、USBオーディオ・インターフェイス機能を追加しています。

Mac/Windowsと接続してのDAWソフトでのレコーディングや、iPadやiPhoneと組み合わせた使い方も簡単にできます。

ラインナップは61鍵盤(ベロシティ対応、アフタータッチ非対応)の「KROSS 2-61」と、88鍵 NH鍵盤(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション、ベロシティ対応、アフタータッチ非対応)の「KROSS 2-88」となります。

KROSS 2にバンドルするソフト

専用のKROSS 2 Editor、Plug-In Editorが付属しますので、PCで1度に多くのパラメーターを確認しながらエディットしたり、DAWソフトで上でソフト・シンセのように「KROSS 2」を活用することもできます。

注意点としては、microKEY や、nanoKey などのKORG MIDIキーボードシリーズには、DAWソフト「Ableton Live Lite」や、その他にもソフトシンセなどの豪華な音楽ソフトが無料でバンドルされます。

しかし「KROSS 2」には、DAWソフトやソフトシンセはバンドルされていませんので、DAWソフトなどは各自で導入する必要があります。

KORG「KROSS 2 シリーズ」の詳細スペック

YAMAHA「MXシリーズ」

YAMAHA(ヤマハ)「MX49」

MXシリーズはDAW用のMIDIキーボードとして使用できる

USBオーディオ/MIDIインターフェース機能を備えるYAMAHA(ヤマハ)「MXシリーズ」は、軽量でコンパクトなのが売りの「MOTIFシリーズ」から受け継いだウェーブを1,000種以上を搭載したシンセサイザーです。

「音源部分はいらないので本体価格を抑えてくれ」という人もいるかもしれませんが「YAMAHA MX61 / MX49 – 初心者にオススメの軽量シンセサイザー」で書いているとおり、シンセサイザーのエントリーモデルとして「MX シリーズ」は人気があるスタンダードシンセです。

YAMAHA MX61 / MX49 – 初心者にオススメの軽量シンセサイザー
シンセサイザーのエントリーモデル MX61/MX49 上位モデルのMOTIF シリーズ直系の高品位1,106音色を収録する軽量コンパクト設計のYAMAHAのシンセサイザーのエントリーモデル『MX シリーズ』は2016年09月にカラーを一新し

シリーズには重さ3.8kgの49鍵盤「MX49」、重さ4.8kgの61鍵盤「MX61」があり、両モデルとも奥行きが30センチ未満と短いので、DAW用のMIDIキーボードとして使用するときも、従来のシンセに比べると置く場所にも困りません。

また、ピアノらしいタッチ感と表現力を持つ 88鍵盤のピアノ・シンセサイザー「MX88」が2017年にリリースされています。

MXシリーズにバンドルするソフト

DAWリモートモードも装備していて、Steinbergの人気 & 定番DAWソフト『Cubase シリーズ』の特別バージョン「Cubase AI」が「MXシリーズ」にはバンドルされています。

iPhone、iPadとLightning – USBカメラアダプタ(別売り)を介してUSB接続でき、iPad用アプリ「Cubasis LE」や、FM音源アプリケーション「FM Essential」で音楽制作や演奏を楽しむこともできます。

YAMAHA「MXシリーズ」の詳細スペック

ROLAND「JUNO-DS シリーズ」

JUNO-DS シリーズはMICインプット端子を搭載

Roland「JUNO-DS61」
ROLANDのオールインワン・シンセサイザー『JUNO-DS シリーズ』には、質量5.3kgのコンパクト・ボディーの軽量 61鍵盤のシンセサイザーの「JUNO-DS61」、76鍵盤にも関わらず、質量6.9kgの軽量ボディーの「JUNO-DS76」、ハンマー・アクション88鍵のピアノ・タッチ鍵盤「JUNO-DS88」があります。

軽量シンセサイザー ROLAND「JUNO-DS61」は、初心者にオススメの軽量シンセサイザーとして、長きに渡り人気のある製品です。

ROLAND JUNO-DS61 – 初心者にオススメの軽量シンセサイザー
オーディオ・インターフェイス機能とMIDIコントロール機能を搭載したシンセ 創世記からDTMの世界を引ってきたローランド(ROLAND)ですので、DAWソフト『SONAR』から手を引いたときに何となく寂しい気持になった人は少なくないと思いま

オーディオインターフェース機能を搭載していますので、『JUNO-DS シリーズ』で設定した出力音をパソコン上のDAWソフトなどに録音することができるのはもちろんのこと、パソコンの音を JUNO-DS のオーディオ・アウトプット端子に接続したモニタースピーカーなどで鳴らすことができます。

また、MICインプット端子が搭載されていますので、ボーカルなどのマイク入力からの信号をDAWソフトに録音することも可能です。

JUNO-DS シリーズにバンドルするソフト

DAWコントロール・ボタンを押せば、MIDI コントローラー・モードに切り替わり、DAWソフトの再生/停止や、ソフトシンセのコントロールができますが、『JUNO-DS シリーズ』には、DAWソフトやソフトシンセはバンドルされていませんので、DAWソフトなどは各自で導入する必要があります。

ROLAND「JUNO-DS シリーズ」の詳細スペック

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