SONAR Studio
SONAR X1 Studioの特徴
SONAR X1シリーズの標準バージョン
シリーズのなかで通常バージョンに位置するCakewalkのDAWソフト『SONAR Studio』は最上位版『SONAR Producer』と同じユーザー・インターフェースを採用していて、最大オーディオ・トラック数や最大プラグイン数をはじめとする基本機能も「POW-r」ディザリング以外は同じです。
もちろんビギナーに最適な入門版の『SONAR Essential』のすべての機能とプラグインを揃えています。
SONAR X1 Producerとの違い
上位版との大きな違いはソフトシンセとプラグイン・エフェクトです。『SONAR Producer』に比べて数が少ないだけでなく、価格差があるので当然ですが品質的にも比較してしまうと見劣りがします。
例えばソフトシンセだと『Producer』にはフルバージョンの「D-Pro」、ドラム音源「Session Drummer 3」、ピアノ専用音源「TruePianos Amber」などが付属していますが、『SONAR Studio』に付属しているのは「D-Pro LE」、「Session Drummer 2」で「TruePianos Amber」は付属していません。
プラグインだと高品位のマスタリング・プラグイン「LP-64シリーズ」やバージョンX1の目玉プラグイン「Pro Channel コンソール」も上位版のみに搭載されています。
上位版『Producer』がオススメ
上記に相当するソフトシンセやプラグイン・エフェクトを個別でサードパーティー製で集めると『Producer』と『Studio』の価格差以上の差があります。
もちろん求める作品レベルによっても違いますが、もし作品クオリティーにこだわる方が『SONAR X1 Studio』を使用する場合はサードパーティー製のソフトシンセとプラグイン・エフェクトが必要となりますので、ある程度ゼロからDAWシステムを構築しようとしている方は初めから『SONAR X1 Producer』を導入することを個人的にはオススメします。
SONAR Studioに搭載された機能
SONAR X1 Studioに搭載された主な機能
ソフトの販売価格が3万円台とバージョン 8よりも大幅に値下げをした『SONAR X1 Studio』は上位版のみに搭載されていたピッチ補正やフレーズ変化などを行なうことができる右画像の高度なボーカル編集ツール「 V-Vocal」を搭載しました。
また『Producer』のみに搭載していた「TL-64 Tube Leveler」「TS-64 Transient Shaper」などのエフェクターもバージョンアップに伴い使用することができるようになっています。
販売価格の値下げとサードパーティー製の「ボーカルのピッチ補正エフェクター」の導入を視野に入れる必要がなくなった『SONAR X1 Studio』は、かなりのお得感も出て大いに評価することができると思います。
バージョン8で追加されたプラグイン
バージョン7の『SONAR Studio』では使うことができなかった「Audio Snap マルチトラック・オーディオ・クオンタイズ」がバージョン8で使用することができるようになりました。
また新規ソフトシンセ「Pentagon I」「PSYN II」の2種と、プラグイン・エフェクト「Channel Tools」が『SONAR 8 Studio』では追加されています。