はじめてのDTM・DAWソフト選び

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このページでは、パソコンで音楽を始めようとしている初心者の人に向いている価格も低価格なDTM・DAWソフトを紹介しています。

低価格のDTM・DAWソフトとは言っても、一昔前の同価格帯のソフトに比べて、高度なことができるだけでなく、すごいクオリティーの作品を作ることができます。

尚、すでに外部デジタルMTRや、シーケンサーを内蔵したシンセサイザーなどで音楽制作をしている人などは、DTM・DAWの解説本を参考にすれば「プロユースDAWソフト」でも大丈夫だと思いますので、自分の宅録スタジオ環境に合わせて検討してみるとよいと思います。

<2024年01月追記>
初心者向けのコンテンツ「初心者向け音楽制作ソフト比較ナビ」と「ワークステーションDAWソフト」を統合して、2024年に新たに再構築してページを更新をしました。

DAWソフトは自宅スタジオの中核

音楽制作の明暗を分ける

MOTU「Digital Performer」画像
作曲、編曲、打ち込み(プログラミング)、レコーディング、ミックスダウン、そして楽曲制作の最終工程であるマスタリングまでをDAWソフトで行います。

DAWソフト選びが音楽制作の明暗を分けると言っても過言ではありません。自分の制作する楽曲のジャンルや、制作手法などによってもソフトの選択は一人ひとり違ってきます。

ソフトとの相性が悪く「パソコンでの音楽制作は難しい」と感じて、そのままパソコンでの音楽制作を断念した方も結構見受けられますので、特に初めてDAWソフトを導入しようとしている人は慎重に選びましょう。

画像のMOTU「Digital Performer」は、オーディオ機能を搭載する前のMIDIシーケンサー・ソフト「Performer」の時代から、現在に至るまで、30年以上多くのミュージシャンから大きな支持を受け続けている老舗の音楽制作ソフトです。

今では他のソフトが次々と最先端の機能を追加するなかで、どちらかというとワンテンポ進化の遅いDAWソフトですが、MIDI作成 & 修正は抜群の作業効率のよさがあり、慣れてしまうと手放すことができません。

仕事での音楽制作は時間との戦いもあるので、MIDIデータの作成や修正だけは、今でも「Digital Performer」で行うプロの作編曲家は根強く残っています。

快適に作業できるかどうか

はじめてのDTM・DAWソフト選び「GarageBand」
詳しくは「DAWソフトの作業効率」で書いていますが、DAWソフトで最も重要なのは細部の編集と作業の効率のよさです。

趣味レベルで良いのなら問題ないのですが、仕事レベルまで視野に入れると音楽制作というのは、どれだけテクノロジーが進歩しても、絶えず考えながら作業しなくてはならないので非常に疲れます。

もちろんミスは絶対に許されないためで、ストレスもかなり貯まりますので、快適に作業することができるかどうかというのはDAWソフトを選ぶ上で重要になります。

Macを購入すると標準で付属してくる音楽の知識や楽器がなくても簡単に曲を作ることができる APPLE「GarageBand」などのソフトでも、録音、編集、ミキシングなど、音楽制作に必要な作業の一通りはできますが、細部の編集と作業の効率のよさを求めるのは厳しいです。

GarageBand - AppleのDTM・DAWソフト
AppleのDAWソフト『GarageBand』を紹介しているページです。2009年に登場した『GarageBand '09』の記事を追加しました。

バックトラックを簡単につくれる音楽ソフト

音楽を手軽に楽しむことができる

DTM初心者の人で、音楽制作の知識のない人や、はじめてDTM・DAWソフトを購入しようとしている人には、バックトラックを簡単に制作してくれるソフトをオススメします。

バックトラック制作ソフトには、ループを選んで並べるだけでバックトラックを簡単に制作してくれるループシーケンス機能を搭載したソフトや、コード進行を入力するとバックトラックを簡単に制作してくれるソフトがあります。

上記したDTMソフトは操作が簡単なので、音楽を手軽に楽しむことができます。また使用していれば、曲の楽器構成などを覚えながら音楽制作のコツをつかむことができるのもよいところです。

DAWとパソコン環境

このサイトの「DAW環境に向いているパソコン」でも書いていますが、映像ほどではありませんが、音楽制作もオーディオ・データを取扱うので、初心者用とはいえ、パソコンにも、ある程度パワーがないとストレスを感じます。

DAWソフトが低価格化しただけでなく、パソコンも安くなっていますので、数年前のパソコンを使用している人は、DAWソフトを購入するまえに見直すことをオススメします。

オススメのPCショップ

初心者におすすめDTM・DAWソフト

ループシーケンスソフト

ACID 画像
自動的にテンポやキーを合わせてくれるループシーケンス機能を搭載したDAWソフトには「SEQUEL」や「GarageBand」のような低価格な初心者が導入しやすいソフトから、「Ableton Live」「FL Studio」のようなホストアプリとして、しっかりとしたDAW機能を搭載するソフトまでがあります。

簡易的なループシーケンス機能を搭載しているDAWソフトは、価格が1万円前後のSteinbergの「SEQUEL(生産完了)」、AppleのMacに標準付属する「GarageBand」、INTERNETの「Singer Song Writer Loops」などです。

個人的にオススメは本格的な音楽制作ができる Magix「ACID シリーズ」、Ableton「Live シリーズ」です。

また、Image-Line「FL Studio」はライフタイム・フリーアップデートが適用されますので、一度購入すれば、永遠にアップデート料金を支払うことなく、最新バージョンを使い続けることができるのでオススメです。

FL Studioのバージョンごとの新機能を見てもらえばわかると思いますが、しっかりと時代に合わせたバージョンアップをしています。

FL Studioのバージョンごとの新機能
Image-Line「FL Studio」のバージョンごとの主な新機能を紹介しているページです。2023年10月にリリースされた「FL Studio 21.2」ではAI機能を本格的に搭載してきています。
<2024年追記>
ループシーケンス機能自体が、現在は完全にDAWの機能の一部になっています。シェアが明らかに増えたのが、さまざまなハードウェア製品にライト版が標準で付属する「Ableton Live」ではないかと思います。
Ableton Live Liteの特徴と付属する製品
人気DAWソフト『Ableton Live シリーズ』の簡易版「Live Lite」の特徴とバンドルするハードウェア製品を紹介しています。使用できるオーディオとMIDIトラック数が少ないのはネックですが、エントリーユーザーには問題のないDAWソフトです。

オートアレンジ機能搭載のコード入力対応ソフト

Band-in-a-Box コード画像
コード入力に対応しているオートアレンジ機能搭載のDTM・DAWソフトなら、コード進行を指定しながら1曲のバックトラックを簡単に作ることができますので初心者の人に最適です。

この分野では PG Music「Band-in-a-Box」が有名ですが、自分の好きなアーティストの楽譜に載っているコード進行を入力することから始めれば、コード進行を含めた作曲や編曲を理解するのにも、コード入力に対応しているDTM・DAWソフトは非常に役に立つと思います。

以下の「コード入力対応DTM・DAWソフトの比較」で紹介している「Band-in-a-Box」「Cubase」「ABILITY」はコード入力するだけでバックトラックが完成するのでDTM初心者にオススメです。

コード入力対応のDTM・DAW - コードトラック搭載おすすめソフトの比較
コード入力対応のオススメDTMソフトを紹介しているページです。「Band-in-a-Box」「Cubase」「ABILITY」「Studio One」はコード入力するだけでバックトラックが完成するのでDTM初心者にオススメです。AI MIDIジェネレーター「InstaComposer 2」の記事を追加して2023年12月に大きく更新しました。

AI機能搭載のソフト

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わたしも今いろいろなソフトを試していますが、音楽制作の世界もAI(人工知能)時代に突入しています。

AI作曲機能を搭載するMAGIXのDAWソフト「Music Maker」などは注目度が高いですが、ワンクリックで、さまざまなジャンルやスタイルのメロディー、リズム、ベース、パッド、コード進行を無限に呼び出すことができる「InstaComposer 2」のような、勝手にフレーズを生成してくれるソフトもあります。

サイトリニューアル後に公開した「InstaComposer 2」の記事が、かなり好評でアクセス数も多いので、AI機能搭載のソフトの特集を、そのうち組みたいと思います。

InstaComposer 2 - AI を活用したW. A. ProductionのMIDIジェネレーター
AI を活用したW. A. ProductionのMIDIジェネレーター「InstaComposer 2」と、別売りプリセット集「Festival House」「Progressive Trance」を紹介しています。今後、DAWソフトにもAI を活用した「InstaComposer 2」みたいなMIDIジェネレーターが搭載されるかもしれません。
Music Maker - AI作曲機能を搭載するMAGIXのDAWソフト
AI作曲機能を搭載するMAGIXの「Music Maker Premium」を紹介しています。。2013年より販売が開始された最新版の「Music Maker 2024 Premium」の記事を追加しました。
もっと詳しくDAWソフトについて知りたい人は、「DAWソフトで何ができるのか?」や「DTM・DAWソフト最近の傾向」などは、当サイトのコンテンツ「DTM・DAWソフトナビ」のほうでも解説していますので、そちらのほうのページを参照して下さい。

DTM・DAWソフト一覧

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