Reason 7の新機能 – PropellerheadのDTM・DAWソフト

Reason ヒストリー

前バージョンの「Reason 6」では同社「Record」を統合してDAWソフトに進化したPropellerheadの音楽制作ソフトのニューバージョン「Reason 7」のパッケージ版が2013年05月に登場しました。

旧ページとなる、この「Reason 7の新機能」では メーカー名を Propellerhead と記載していますが、2019年に Propellerhead は「Reason Studios」にブランド名を変更しています。各エディション名も「Reason」に統一されています。

Reason 7の主な新機能

Reason 7 & Reason Essentials 2 リリース

Reason 7 画像01今バージョン 7も主な新機能として「MIDI アウトのサポート」「オーディオ・スライス機能搭載」「ミキサーにバス・チャンネルの搭載」「スペクトラムアナライザー・ウィンドウ」「新エフェクター Audiomaticの追加」「サウンドライブラリの拡張」などです。

尚、インストゥルメントやエフェクトをフルバージョンの「Reason」から厳選したエントリー版の「Reason Essentials 2」もリリースされています。

Reason 7 トラック制作関連の新機能

Reason 7 画像02注目のトラック制作の観点での「Reason 7」の新機能は「MIDI アウトのサポート」と「オーディオ・スライス機能搭載」です。

まず最近はソフトシンセを主に使用しているので「不要」という方もいるかもしれませんが、「Reason 7」がMIDI アウトのサポートをしたことにより、外部のハードウェアシンセを「Reason ラック」のように使用することができるようになりました。

次に「Dr.OctoRex」と連携できるオーディオ・データを自動的にスライスできる同社の「Recycle」の機能をバージョン 7で搭載しています。

以前、わたしも単体発売されていた「Recycle」を使用していましたが「この機能にどんな使い方があるの?」という方に、簡単に使い方を説明すると「オーディーループの再利用」です。

例えば、市販されているドラムループをヒット毎にスライスして、それを並び替えて新しいドラム・パターンを作ったりします。

ただ昔「ハードウェア音源からソフトシンセへ移行」で書いたこともありますが、現在はサウンドクオリティーも、かなりの次元に突入したソフトシンセ・ドラム音源のほうが圧倒的に使いやすいので、個人的には全く「Recycle」を使っていません。

それでも「Reason」内で手軽にスライス機能が使えるとなると、また使ってみたくなるかもしれません。

Reason 7.1の新機能

2014年04月にワークフローが向上して使いやすくなった「Reason 7.1」と「Reason Essentials 2.1」がリリースされました。

マイナーバグの解消もされている「Reason 7.1 / Reason Essentials 2.1」は、すでに「Reason 7」もしくは「Reason Essentials 2」を登録しているユーザーは無償でアップデートすることができます。

主な改良点

Reasonアップデート今バージョン「Reason 7.1」と「Reason Essentials 2.1」の主な改良点は「新世代Rack Extensionのカスタムディスプレイ対応による表示機能の向上」「シフトキーを押しながらデバイスをドラッグするとラック内のシグナルチェインがの自動再構築が可能」「オーディオクリップの表示が向上」「マスターセクションのデバイスにSpectrum EQボタンの追加」「REXファイルを含んだスライスもサンプルとして使用可能に」などのワークフローの向上。

「ReWireモードの動作の向上」「32ビットフロート形式のWAVファイルのインポート対応」「CodeMeterがバージョン5.10を付属」などのバグフィックスの解消です。

Synchronous無償提供

Reason「Synchronous」Reason 7.1またはReason Essentials 2.1にアップデートすると、2014年6月30日までは無償で新Rack Extension「Synchronous」が提供されます。

サウンドにモーションをプラスするデバイス「Synchronous」には、100種類以上のパッチを収録しています。

強力なモジュレーション機能を備える「Synchronous」は、さまざまな用途を考えることができますので、無償アップデート対象のユーザーは早めに「REASON」をバージョン7.1へアップグレードすることをオススメします。

Reason 7のセレクトポイントと詳細スペック

最先端の技術を搭載したとは言いがたい

Reason 7 画像03メーカーや量販店は「バージョン 7は物凄いメジャーアップデート」というのを強調していますが、ユーザーの観点は、ここで書いた通りです。

現状のDAWベースでの音楽制作の視点に立つと、同時期にアップグレードした他のDAWソフトの新機能と比べると、けして最先端の技術を搭載したとは言いがたいだけでなく、インパクトは、ほとんどあまりありません。

今回の「Reason 7」で搭載されたバス・チャンネルにしても、トラック制作ソフトとして考えているユーザーから見ると「今までミキサーにバス・チャンネルなかったの?」という程度の感想です。

ある程度、音楽制作の経験を積んだ方には、そこをプッシュされると「プロユースDAWソフト」に比べて中途半端なDAW機能の印象を与えるだけな感じがします。

詳細スペック

歴史を作った「Reason」の栄光時代を知るユーザーはトラック制作の機能には期待しても、DAWソフトとしての機能は、正直期待していません。

しかし主要DAWが多機能化しているので、「新規ユーザーの獲得」という点で仕方のないことなのかもしれません。

パッケージ版も2013年05月にリリースされたPropellerhead SoftwareのDAWソフト「Reason 7」と「Reason Essentials 2」の詳細スペックや価格情報などに興味のある方は以下の「Reason 7の詳細スペックと価格情報」で確認して下さい。

Reasonの詳細スペック & 価格情報

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