Reason 6
Reason 6の主な新機能
DAWソフト『Reason 6』
2011年10月に販売を開始したPropellerhead(プロペラヘッド)の音楽制作ソフト『Reason 6』はレコーディングソフト『Record』の機能を統合して質の高い完全なDAWソフトになりました。
オーディオ録音や編集をすることができるようになったので、『Record』や他のDAWソフトとの連携なしに『Reason』のみで楽曲を完成させることができます。
今まではソフト単体ではできなかったオーディオ・トラックを取り扱うことができるようにしたというのは、強力なトラック制作ソフトとして輝かしい歴史を積み重ねて来た『Reason』にとって、今後の方向性などを考えると大きな意味を持つバージョンアップです。
2013年に『Reason 7』がリリースされたため、このページで紹介している『Reason 6』は旧バージョンとなります。
Recordは販売終了
今回の『Reason』のバージョンアップにより2009年に登場したDAWソフト『Record』単体での販売は終了となります。
尚、『Record』で搭載されていたギター&ベース・アンプシミュレーターやボーカルのピッチ補正・作成ツール「Neptune」などを『Reason 6』で使用することが可能ですので、『Record』を使用していなかったReasonユーザーや、新規にReasonの導入を検討している方には、『Record』に搭載されていたツールはかなり魅力的に映るのではないでしょうか。
Reason 64bit対応
すでに『Reason & Record』を使用している方などは今回バージョンアップにはあまり魅力を感じなかった方もいると思いますが、バージョン 6で64 bitに対応しています。
64 bitに『Reason 6』で対応したことによりPCに搭載した4 GB以上の物理メモリを使用することができます。
またReWireも64 bit化しましたのでホスト側のDAWソフトが64 bit ReWireに対応してくれれば、面倒な設定などをしなくてもReWireで『Reason』を使用することが可能になります。
多くの主要DAWソフトが64 bit化するなか、ReWireが32 bitでしか使用することができなかったので不便であったので、個人的には新デバイスの追加よりもReWireが64 bitに対応したほうが嬉しく「待ってました!」という感じです。
この記事を作成した2011年10月時点で64 bit ReWireに対応しているホスト側のDAWソフトはありませんでしたが、2012年03月にリリースされた『Cubase 6.5』が「ReWire 64bit対応」をしました。
3つの新デバイス
新たなソフトシンセの追加はありませんでしたが『Reason 6』で「Pulverizer」「The Echo」「Alligator」の3つの新しいデバイスが搭載されました。個人的に「Alligator」は面白く、実用的に使えるのではないかと思いました。
まず「Pulverizer(パルバライザー)」はコンプレーサー、ディストーション、フィルター、トレモロなどが一つになったエフェクターで、日本語訳だと「粉砕機/粉砕する人」の意味の通り「Pulverizer」で激しいサウンドをえることができます。
次にモダン&アナログ・ディレイ/テープエコー・エミュレーション「The Echo(ザ・エコー)」はフィードバック付きのエコーに特化したエフェクターです。
最後に3バンド・パターン・ゲート「Alligator(アリゲーター)」は周波数を3バンドに分けてゲートで音を刻んで複雑なフレーズを作成することができるエフェクターで、フィルター、ドライブ、ディレイ、フェイザーなどを調整することができます。