Digital Performer 8
DP8セレクトポイント
今回のバージョン 8のアップグレード自体、「Windows対応」が、やはりメインだと思いますし、今バージョンの『Digital Performer』はそのことを無視して語ることはできません。
個人的にはAppleの『LogicPro』と価格競争するのは無謀なので、『DP』のWindows参入には非常に喜んでいます。「DPは生産完了するのではないか?」と思っていたくらいなので、Windowsの世界への参入は正解だと思います。
DP8とMacユーザー
AppleのMac純正DAWソフト『LogicPro』がダウンロード版で1万円台で購入することができる現状において、Macの世界で新規ユーザーを『Digital Performer』に取り込むというのは、価格差を考えると正直難しいと思います。
ただし、バージョン 7以前のDPユーザーの方は迷わずバージョン 8を導入しても問題ないと思います。
もちろん3年ぶりのアップグレードということも理由のひとつですが『Digital Performer 8』は充分に魅力のあるアップグレードです。
DP8で追加されたプラグインは、なかなか魅力的ですので、エフェクター目的でバージョンアップというのもありだと思います。
DP8とWindowsユーザー
最も注目が集まった、気になっている方も多いWindows版ですが、2013年05月に販売が開始されたばかりなので、ユーザーの同行というのは「未知数」です。(この記事は2013年05月に作成しています。)
そこで『Digital Performer 8 Windows版』に興味のある方に、『DP』のセールスポイントを簡単に書いておきます。
バージョンアップの際のインパクトという点ではWindows定番の『Cubase シリーズ』と『Sonar シリーズ』のほうが強いです。他社のDAWソフトに比べて時代遅れと言われれば、その通りだと思います。
それでは、なぜプロが長期に渡り『Digital Performer』を愛用するのかと言うと、DAWソフトは、あくまでも音楽制作ツールですので、バージョンアップの際はインパクトよりも楽曲制作における安定感と作業効率の良さを求めています。
もちろん慣れも大きいですが、その点において『Digital Performer』は非常に優れていて、本当に直感的に音楽制作に集中することができます。
Electronic Musicianの「2011 Editors' Choice award」で『DP 7.2』が「Best DAW award」を受賞したときに「イロイロなDAWソフトを使用したけど、結局DPに戻ってきた」というコメントを目にしたことがありますが、それは納得できるものです。
個人的に良く使用している機能をあげると、MIDIエディットであったり、まるで、MIDI編集感覚で直感的にリアルタイムに作業することのできるボーカル・トラックのピッチ編集などは、本当に抜群の操作性です。
そして、世界的に定評のあるMOTUのオーディオ・インタフェイスや『MIPA2013』の「Software Instruments部門」の最優秀賞を受賞したユニバーサル・サウンドワークステーション『MachFive 3』との併用も同メーカーということもあり、安定感&安心感があります。