2012年03月にSteinbergの人気DAWソフト『Cubase 6.5』と『Cubase Artist 6.5』がリリーズされました。
最新バージョン 6.5では「2つのソフトシンセの追加」「新プラグイン・エフェクターの追加&パワーアップ」「編集ワークフローの高速化」「ReWire 64bit対応」など、今まで以上に快適で自由な音楽制作を『Cubase』で行うことができるようになりました。
メジャーアップグレードではないものの、なかなか魅力的なプラグインがバージョン 6.5で追加されていますので、個人的に気になった『Cubase 6.5』の新機能について記載しておきます。
Cubase 6.5の主な新機能
追加されたソフトシンセ
2つの新しいソフトシンセ「Retrologue」と単体ダウンロード販売もされている「Padshop」が『Cubase/Cubase Artist 6.5』には標準で搭載されています。
ビンテージシンセを高い精度でモデリングした「Retrologue」は約300のプリセットを搭載するアナログシンセサイザーで、「Padshop」はさまざまなアンビエンスやサウンド・エフェクトを作り出すことが可能な約400のプリセットを搭載するソフトシンセです。
個人的にバージョン6.5で搭載された「Retrologue」と「Padshop」の2つのソフトウェア音源は良いと思います。
特に時間とともに音が変化してゆく「Padshop」はトラック制作のなかでイロイロと試してみたい気分にさせるソフトシンセであるのと同時に、無限の可能性を秘めているように感じました。
追加&強化されたプラグイン・エフェクト
VSTエフェクト「MorphFilter」と「DJ-EQ」が新たにバージョン 6.5の『Cubase 6.5』『Cubase Artist 6.5』に搭載されました。
またギターのサウンドメイクには欠かすことのできないギター用アンプシミュレーター「VST Amp Rack」もバージョン 1.5になり強化されています。
強化されたのは「新たに50プリセットを追加」、音圧を簡単に出すことが可能な「Maximizer と Limiter ストンプボックスを追加」、レベルセッティングに重宝する「大型のインプット/アウトプットメーターを新装備」などです。
ReWire 64bit 対応
待望の「ReWire 64bit」に『Cubase』が完全対応しましたので、すでに2011年のバージョンアップで64 bitに対応しているPropellerhead(プロペラヘッド)の『Reason 6』などのソフトを面倒な設定をしなくても、同期させて取り込むことが可能です。
尚、バージョン6.5のリリーズ後にアップデートされた『Cubase 6.0.6』『Cubase Artist 6.0.6』でも「ReWire 64bit」に対応したため、旧バージョン 6のユーザーの方でも『Cubase 6』ならば無償で「ReWire 64bit」に対応させることができます。
そのため「ReWire」目的で『Cubase 6.5』へバージョン 6から アップグレードさせる必要はありません。