PG Music(ピージーミュージック)の自動作曲・伴奏作成の定番である音楽制作ソフト「Band-in-a-Box」のバージョンごとの新機能を記載しているページです。
年に一度のペースくらいでWindows版の『Band-in-a-Box』は、バージョンアップしていて、伴奏作成ソフトの中核である「スタイル」と「リアルトラック(音素材)」の数もバージョンアップの度に増えています。
どのバージョンも、通常版の基本グレード「BasicPAK」の他に、より多くのデモソングや音楽スタイルを収録したミドルグレード「MegaPAK」、ハイエンドモデル「EverythingPAK」があります。
この音楽制作ソフトの要は「伴奏スタイル」「リアルドラム」「リアルトラック」で、ミドルグレード以上がオススメですが、音楽制作ソフトとしての機能はどのグレードも同じです。
最新バージョンは2022年にリリースされたPG Music「Band-in-a-Box 30」となります。
Band-in-a-Box 25 ~ 30の主な新機能
Band-in-a-Box 30の新機能
すでに「Band-in-a-Box」を使用していませんので、レビューはできませんが、2022年にリリースされた「Band-in-a-Box 30」では、全24トラックが同じ性能を持つようになっています。
また「リアルトラックのMIDIデータを再生」「リアルトラックを部分的に生成」など、さまざまな新機能が追加されています。
トラック全体にしか生成できなかったリアルトラックが特定範囲に生成できるようになったのはポイントが高いです。
Band-in-a-Box 25 ~ 29の新機能
プリプロや遊びで「Band-in-a-Box」を使用していましが、Studio One や Cubaseにコードトラックが搭載されたことにより、使用頻度が完全に減りました。
最後にアップデートしたバージョン 24も、ほとんど使用しなかったために「Band-in-a-Box」自体の使用を終了しました。そのため、バージョン25 ~ 29の「Band-in-a-Box」の新機能はチェックしていません。
Band-in-a-Box 24の主な新機能
毎年、08〜09月に新バージョンがリリースされるイメージでしたが「Band-in-a-Box 24 for Windows」が2016年11月にリリースされました。
有名な曲に似たスタイルを探すことができる
主な「Band-in-a-Box 24 for Windows」の新機能は「コードシートを機能拡張/改善」「生まれ変わったスタイルピックウィンドウ」「オーディオ編集ウィンドウの機能を拡張」「MusicXML 形式のファイルを開いたり保存できる」などです。
リストの並べ替えや、リストの文字のサイズを変更することができるので、スタイルピックウィンドウはかなり使いやすくなっていると思います。また、有名な曲に似たスタイルを探せる「曲名検索」は、なかなかユニークな機能だと思います。
コードシートの機能拡張/改善も良いと思いますが、何度も書いていますが、素材が生命線のソフトということもあり、実はこれ以上書くことがありません。
フルコーラスの制作を「Band-in-a-Box」のみで行う人は良いかもしれませんが、このサイトの性質上、訪問者はあくまでもコード機能のついたパターン&ループ集的な使い方をしています。
EverythingPAK には J ポップスタイルが加わりましたが、全パッケージを見ると今バージョンでパターンが増えたわけでもないので、ちょっと辛口ですが特筆するところはありません。
バージョン24の評価
前バージョンと同じ見解になりますが、音楽制作を手軽に楽しみたい方やDAWソフトのパートーナーとして、「Band-in-a-Box 24」のパターンの利用を考えている人であればオススメです。
アップグレード組は下位から上位への乗り換えは別ですが、同グレードへのアップグレイドだと、今回は前バージョンから1万も2万も取れるアップグレード内容ではありません。
旧ユーザーからするとDAWソフトやソフトシンセはもちろん、KORGあたりのiOSのアプリでも、凄いことができてしまうなかで、価格改定も「Band-in-a-Box」しないので個人的には過去に人気だったACIDと同じ道を歩むのではないかと思います。
尚、過去バージョンすべてからのバージョンアップは「Band-in-a-Box 24 for Windows」が最終となり、次期バージョンからは3バージョン前までがバージョンアップ/テクニカルサポート対象となります。
BBで使えるのはミドルグレードの「MegaPAK」以上なので、さすがに2万円以上出して買い直してまで、バージョンアップは考えにくいです。
昔と違いDTMの世界では1万円の価値が変わったなか、たいして安くならない優待アップグレードを用意されても厳しいです。
CUBASEにコードトラックが搭載されてから、コードを何度も入力するのも面倒なので「Band-in-a-Box」を使わなくなった人もたくさんいると思います。
このままだとアップグレイドしてゆくユーザーは確実に減りますので、パータン以外はライフタイムフリーアップグレードという方向もありではないかと思います。
Band-in-a-Box 23の主な新機能
2015年09月に「Band-in-a-Box 23」が、リリースされました。素材が生命線のソフトですが、バージョン23では、ループ素材の機能が拡張されています。
1,000 個以上の素材が付属
主な新機能は「動画に対応」「64 ビットの VST に対応(jBridgeを使用)」「インターフェイスを改善」「ループ素材の機能を拡張」「1,000 個以上の素材が付属」「超シンプルなリアルトラックが生成可能」などです。その他にも「ミキサーウィンドウの機能を拡張」「リアルドラムの機能を拡張」「ノーテーションウィンドウの機能を拡張」「イベントリストダイアログに機能を追加」なども新機能として追加されています。
モダンポップ、テクノ、ダブステップ、ワールドビート等のドラムビートやベースリフ等の1000 個以上の素材は全パッケージに付属します。
バージョン23の評価
ある程度、DAWを使いこなしている方で、BBのパターンの利用を考えているのであれば「Band-in-a-Box 23」はオススメです。
ただ、はじめて導入する人には良いのですが、アップグレードは、あまりオススメできないというのが本音です。
そろそろ新たなBBパターンだけを「分かりやすく手軽に」購入することができる方向に変えて欲しいです。
というのも、今、YAMAHAのiOSのアプリ「Mobile Music Sequencer」を使用してちょっと遊んでいるのですが、これがかなり出来が良いです。
もちろん修正してもらいところは、いくつもありますが、プリプロレベルなら「Mobile Music Sequencer」でも充分に可能です。
パターンだけを追加購入することができるのも、このYAMAHAアプリの良い点です。
もちろん、使い方が人それぞれ違うといえば、その通りなのですが、「Band-in-a-Box」は、わたしにとってメインDAWのパートナーソフトの位置づけなので、数千円しか安くならない優待アップグレードを用意されても魅力を感じません。
また、今のような分かりにくい使い方ではない、単体で動くタブレット用の本格的な「Band-in-a-Box アプリ」が欲しいです。
Band-in-a-Box 22の主な新機能
インターフェイスが新しくなった
ここ数年、夏になると毎年同じことを書いていますが、2014年08月08日に「Band-in-a-Box 22 for Windows」がリリースされました。
インターフェイスが新しくなった「Band-in-a-Box 22」の主な新機能は「使いやすくなったミキサーウインドウ」「歌声合成機能を搭載」「ユーザートラック機能」「スタイルのオーディオデモ機能の改善」などです。
今まで「Band-in-a-Box」の魅力に関しては、このサイトでも、たくさん書いてきましたので、今アップグレードに関しては特筆すべき点はありません。
しっかりとして音楽制作の観点で、あくまでも定番のDTM・DAWソフトと連携が前提のソフトなので、ミキサーウインドウが改善されても書き用がありません。
また、リアルトラックを自分で作成する「ユーザートラック機能」も、「Band-in-a-Box」は標準搭載する伴奏スタイルが生命線です。ホストアプリではないので、そんな面倒なことはしたくないというのが感想です。
バージョン22のセレクトポイント
これも前バージョンと同じになりますが、「Band-in-a-Box」をはじめて導入する人や、久々にBBをバージョンアップしようとしている人は、「Band-in-a-Box 22」は即戦力になると思いますのでオススメです。
2、3年くらい前のバージョンのユーザーだと「BasicPAK」から「MegaPAK」、「MegaPAK」から「EverythingPAK」のように上位グレードへのアップグレードならオススメですが、ハッキリ言うと同グレードへのアップグレードの料金は、今アップグレードの内容を考えたときに高いです。
バージョン22で新しく搭載された、メロディーに付けた歌詞をベースにして日本語と英語の歌声を合成することのできる「歌声合成機能」は、かなり楽しいかもしれませんが、2014年登場のVOCALOID 3ライブラリだけ見ても分かるように、人気のVOCALOID 3を使用している人には対してアピールにはならないかもしれません。
関連ページで何度も書いてきましたが「Band-in-a-Box」の魅力は伴奏スタイルです。それほど伴奏スタイルもリアルトラックも増えていないのに、このアップグレード料金は、やはりメーカーに改善して欲しいです。
Band-in-a-Box 21の主な新機能
MIDIスーパートラック機能&SampleTank搭載
2013年07月26日にPG Musicのオートアレンジ音楽制作ソフト「Band-in-a-Box 21 for Windows」が登場しました。バージョン21の新機能として「MIDIスーパートラック機能搭載」「新しいジャンル/スタイルの追加」「ソフトシンセ SampleTankの特別版収録」「ソング形式の作成」などがメインです。
その他にも「新しいコードタイプの追加」「楽譜のPDF保存」「音楽共有サイト SoundCloudにアップロードするメニューを追加」なども新機能として搭載されています。
最も注目な新機能は本物のミュージシャンの演奏をMIDI録音して作成したデータを使用している「MIDIスーパートラック機能搭載」です。
また、他のWindowsのプロユースDAWソフトと連携が前提の方は、それほど大したことではないかもしれませんが、特別版のソフトシンセ「SampleTank」も搭載しているので、「Band-in-a-Box」内の伴奏クオリティーは数段上がります。
バージョン21のセレクトポイント
はじめて「Band-in-a-Box」を導入する方や、久々にBBをバージョンアップしようとしている方は、バージョン 21は即戦力になると思いますので、導入してもまったく問題ありません。
今バージョンで収録されたソフトシンセ「SampleTank」により、リアルトラックではないMIDIの伴奏音も数段良くなっています。
ただし、前バージョン 20のユーザーは、「MegaPAK」から「EverythingPAK」のように上位グレードへのアップグレードなら良いですが、同グレードへのアップグレードだと、スタイルやリアルトラック等は増えていますがアップグレード料金は少し高い気がします。
Band-in-a-Box 20の主な新機能
AmpliTube CS 付属
毎年夏の恒例のようになっていますが、例年通りに2012年08月に「Band-in-a-Box 20」が登場しました。
大小合わせて50以上の機能を新たに搭載したバージョン 20のパッケージを見て、まず目につくのは、まるでロックスターのようにギターを楽しそうに弾く子どもです。
このギターキッズが印象的なパッケージからだけでなく、ギター用アンプシミュレーター「AmpliTube CS 付属」や楽器の練習に非常に便利な「練習用テンポ機能の追加」など、ギタリストの新規ユーザーの獲得を視野に入れているバージョンアップという感じです。
バージョン20の進化
ギタリストのための機能や音楽スタイルの追加だけでなく「Band-in-a-Box 20」では「各パートにVST/DX プラグインを使用可能」「Loop素材の読み込み」「リアルトラックの演奏技術を改良」「個別MIDIトラックパートの選択が可能」「スタイルフィルター機能を拡張」など大幅な進化しています。
基本的に「Band-in-a-Box」のトラックを主要DAWソフトのパートナーソフトとしてドラッグ&ドロップを中心に使用している方には「VST/DX プラグインの使用」や「Loop素材の読み込み」ができても、主要DAWソフトのほうでできるのであまり意味はありません。
そのため、バージョン 19を使用している方は無理にアップグレードする必要はないと思いますが、はじめて「Band-in-a-Box」を使用する方や古い、何年も前のバージョンを使用している方には、イロイロとできることも増えたのでバージョン20はかなり良いと思います。
Band-in-a-Box 19の主な新機能
バージョン19の進化
2011年08月に発売された「Band-in-a-Box 19」では、生成時間のスピードアップや質の改善が行われた「リアルトラック機能の拡張」やスタイルを素早く探し出すことが可能なスタイルフィルター機能を搭載した「スタイルピックウィンドウの機能拡張」をはじめ、さまざまな新機能が追加されています。
もちろんスタイルと音素材の数も増えていて、特にリアルトラックは各パッケージでかなり増量しています。
リアルトラック機能の拡張
生成速度の向上、オーディオデータの質の改善、オーディオファイル・サイズを約30%に縮小など、バージョン19の「Band-in-a-Box」ではリアルトラック機能が拡張しています。
前バージョンでは20秒かかったリアルトラック生成のスピードアップが実現して、今バージョンでは平均3倍の速さの5〜6秒でリアルトラックが完成します。
また、オーディオデータの伸縮やピッチの調整機能が向上したことにより、曲のテンポやキーを変えてもサウンドのリアル感が維持されますので、いろいろな点でストレスなく作業することが可能です。
上記した以外にも「Band-in-a-Box 19」では、より現実味のあるフレーズへの改良、トライアドコードに対応、6thコードを無理なく演奏することができるリアルトラックの追加などの、さまざまなリアルトラック機能の拡張がされています。
Band-in-a-Box 18の主な新機能
2010年08月に発売された「Band-in-a-Box 18」では、オーディオ素材の追加のほか、機能面ではより快適な曲作りのための改良や、他のDAWソフトとの連携をスムーズに行うための新機能などがでは追加されました。
オーディオ素材の追加
リアルなサウンドによる楽曲制作には欠かすことのできないオーディオ素材「リアルトラック」「リアルドラム」の数が増えました。
通常版は18種類、MegaPAKは70種類、EverythingPAKは約400種類もオーディオ素材が追加されました。
機能面での新機能
各トラックの演奏をドラッグ&ドロップで他のシーケンサーやデスクトップにコピーできる「プラグイン機能」、ストレスなく楽曲制作に専念することができる「リアルトラック生成の高速化」、変更を加えた伴奏トラックの情報を保ったまま保存することができる「伴奏トラックの編集・保存」をはじめ、いくつかの新機能が「Band-in-a-Box 18」では追加されています。
Band-in-a-Box 17の主な特徴
シーケンスソフト「RealBand」
Band-in-a-Box 17で新搭載された「RealBand」は48トラックのシーケンス機能をもった音楽制作アプリケーションです。
「Band-in-a-Box」と同様の作曲機能を「RealBand」は持っていて、コードシートでのコード入力をはじめ、音楽スタイルの選択方法などの操作性も統一されています。
Band-in-a-Boxで制作した曲のMIDIデータを「イベントリスト」や「ピアノロールウィンドウ」でエディットして、より詳細に作り込むことができるだけでなく、オーディオトラック編集機能も搭載していますので、前バージョンまでの「Band-in-a-Box」では難しかった「細かく作り込む作業」も可能になりました。
リアルトラックとリアルドラム
プロのミュージシャンの実際の演奏を録音して作成した「リアルトラック」と「リアルドラム」が「Band-in-a-Box 17」には搭載されています。
この「リアルトラック」と「リアルドラム」により、楽曲全体のクオリティーを向上させることができます。
MIDIトラックと併用も「リアルトラック」と「リアルドラム」は可能で、「リアルトラック」はコード進行も自由自在です。また、演奏を楽譜として表示することができる「リアルチャート」を含んだスタイルもあります。
次に「チューナー機能」はギターやベースなど生楽器を「Band-in-a-Box」の伴奏と併せて演奏するとき重宝します。チューナー機能があるので、「Band-in-a-Box」とのセッションの度に、別途ギター用のチューナーを準備する必要はありません。