世界の超一流ミックス/ミキシングエンジニアたち

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歴史に数々の名盤を残した世界のグラミー賞の受賞歴もある超一流ミックス/ミキシングエンジニアを紹介するコンテンツです。

ミックスダウンのリファレンスにもなるので終了を決めた音楽制作必勝講座で好評だったコンテンツでしたので、このサイトでも新たなミックスエンジニアも随時追加して公開することにしました。

日本人のミックスエンジニアは紹介しませんが、けして日本人のエンジニアが悪いと言っている訳ではありません。日本にも GOH HOTODA さんのように伝説級のミックスエンジニアもいます。

グラミー賞を獲得したミックスエンジニア

Mark Linett(マーク・リネット)

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3度のグラミー賞受賞経験を持つMark Linett(マーク・リネット)は、The Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)とのつながりが有名なプロデューサー/エンジニアです。

Brian Wilson(ブライアン・ウィルソン)、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ランディ・ニューマン、ポール・サイモンなど、数多くの著名アーティストと仕事をしてきました。

マーク・リネットがミックスを担当した作品でグラミー賞を獲得したのはDave Alvin(デイヴ・アルヴィン)『Public Domain: Songs From the Wild Land』(2000年)が最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム賞。The Beach Boys『Smile Sessions』(2012年)が最優秀ヒストリカル・アルバムを獲得しています。

ミックスエンジニアではなく、レコーディングエンジニアとして、アルバムチャートで全米1位を獲得した Red Hot Chili Peppersの9枚目のスタジオ・アルバム『Stadium Arcadium(ステイディアム・アーケイディアム)』(2006年)で最優秀ロック・アルバム賞を受賞しています。

もう一つ書いておくと、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンはベストセラーアルバム『SMiLE』(2004年)に収録される「Mrs. O'Leary's Cow」で2005年に最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞でソロでは初となるグラミー賞を獲得していますが、このアルバムのエンジニア & ミックスもマーク・リネットが担当しています。

Neil Dorfsman(ニール・ドーフスマン)

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人気アルバムを手掛けるアメリカの超一流プロデューサー & エンジニアであるNeil Dorfsman(ニール・ドーフスマン)は、プロデュース、ミックス、レコーディングを手がけたSting、Bruce Hornsby、Dire Straitsの作品で、グラミー賞のベストプロデュサー賞、ベストエンジニア賞を獲得しています。

氷室京介さんがニール・ドーフスマンを敬愛していることは有名な話ですが、日本のアーティストだと氷室京介さんの他に渡辺美里さんや浜田省吾さんの作品にミックスエンジニアとして名前がクレジットされています。

Mick Guzauski(ミック・グゾウスキー)

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幅広いジャンルの作品を手掛ける Mick Guzauski(ミック・グゾウスキー)は数多くのナンバーワンヒット曲のミキシングに携わる何度もグラミー賞を受賞しているミックスエンジニアです。

Madonna、Michael Jackson、Mariah Carey、Eric Clapton、Daft Punk、Britney Spears、Celine Dion、Whitney Houstonなど日本でも有名なアーティスト作品のミックスを担当しています。

日本のアーティストでは、TM NETWORK、trf、華原朋美などTMの名盤やダブルミリオンセールスを記録した小室哲哉プロデュース作品のミックスを担当しています。

Mick Guzauski(ミック・グゾウスキー) - 世界の超一流ミックス/ミキシングエンジニア
グラミー賞受賞の世界の超一流ミックスエンジニアであるMick Guzauski(ミック・グゾウスキー)を紹介しています。「Mick Guzauski EZmix Pack」でミック・グゾウスキーのサウンドをDTMで再現することができます。

Bob Clearmountain(ボブ・クリアマウンテン)

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日本でもお馴染みのBon Jovi、The Rolling Stones、David Bowie、Bruce Springsteen、Bryan Adamsなどヒット作のミックスを手掛ける Bob Clearmountain(ボブ・クリアマウンテン)の作り出すロック・サウンドは後の多くのサウンドエンジニアに多大な影響を与えました。

作品のクレジットに「Mixed by Bob Clearmountain」があれば、その作品クオリティーは保証されていると言わる本当にすごい人で、2025年にSpotifyで10億回再生を突破してニュースにもなったボン・ジョヴィ「It's My Life」のミックスはボブ・クリアマウンテンです。

ボブ・クリアマウンテンがミックスを担当した1984年に発売されたBruce Springsteenの7枚目のアルバム『Born In The U.S.A.』は全米で1,200万枚、全世界で2,000万枚のビッグセールスを記録した名盤で、1985年 ビルボード 年間アルバムチャート1位を記録しています。

この年の年間アルバムチャート2位を記録したのはブライアン・アダムスの4作目のアルバム『Reckless(レックレス)』で、全世界で1,200万枚以上のセールスを記録していますが、このアルバムはボブ・クリアマウンテンとブライアン・アダムスの共同プロデュース作品です。

Tom Lord-Alge(トム・ロード・アルジ)

Tom Lord-Alge(トム・ロード・アルジ)
プロデューサー、ミックス・エンジニアとしてトータルで3回グラミー賞を Tom Lord-Alge(トム・ロード・アルジ)は受賞しています。

グラミー賞を獲得したのは Steve Winwood『Roll with It』『Back in the High Life』と、Santana『Supernatural』の3作品ですが、Avril Lavigne、U2、The Rolling Stones、Billy Joel、Phil Collins、Foreigner、Bon Joviなど、日本でもお馴染みのアーティストの多くの作品にトム・ロード・アルジの名前がクレジットされています。

日本でも人気のある Avril Lavigneの作品には、1stアルバム『Let Go』からミックスエンジニアとして参加していて、Dir en Grey、浜田省吾、One OK Rock、RADWIMPSなど日本の人気アーティストの作品のミックスも担当しています。

Bob Rock(ボブ・ロック)

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Mötley Crüe(モトリー・クルー)、Bon Jovi、Metallica(メタリカ)、エアロスミス、などロック史に残る大ヒット作品の数多​​くにBob Rock(ボブ・ロック)はプロデューサー & エンジニアとしてクレジットされています。

メタリカのプロデューサーでの記録的なセールのインパクトのせいか、一般的にはミキシングエンジニアというよりも音楽プロデューサーのイメージのほうが強いのがボブ・ロックですがミックスも行っています。

グラミー賞はプロデューサーを務めた2013年リリースのMichael Bublé『To Be Loved』で「Best Traditional Pop Vocal Album」を受賞しています。全曲ではないですが数多くの曲のミックスも担当しています。

Chris Lord-Alge(クリス・ロード・アルジ)

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WAVESのプラグインで知ったという人もかなりいると思いますが、Chris Lord-Alge(クリス・ロード・アルジ)は日本でもヒットしたTVやCMでもお馴染みのアーティストのミックスを多く手がけているグラミー賞受賞ミックスエンジニアです。

本当にトップ・ヒットメーカーで、Hoobastank、Backstreet Boys、Avril Lavigne、Bon Jovi、U2、Green Dayなどのミックスを手掛けていて、人気のアルバムやシングル曲で「Mixed by Chris Lord-Alge」のクレジットを目にします。

映画『ロッキー4』(1985年)を観たことのある人なら、アポロ vs ドラゴの戦いの前に James Brown(ジェームス・ブラウン)が出演して歌っていたのが記憶に残っているはずです。

あの曲「Living in America」のミキシングエンジニアとボーカルレコーディングエンジニアは、何とクリス・ロード・アルジです。この曲でジェームス・ブラウンはグラミー賞の最優秀男性R & Bボーカルパフォーマンスのグラミー賞を受賞しています。

近年だと2024年にボン・ジョヴィが40周年にリリースしたアルバム『Forever』のミックスを手掛けていますが「Living in America」が80年代の曲ですから約40年間もクリス・ロード・アルジはトップエンジニアです。

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