Pro Tools 9の主な新機能
衝撃的なバージョンアップ
バージョン 8から約2年ぶりのメジャーアップグレードとなった2010年に登場したAvid「Pro Tools 9」は「ProTools LE/M-Powered 8」の後継ソフトという位置づけです。
このバージョンから「スタンドアローン版」になり、AvidやM-Audio以外のオーディオ・インターフェイスでも「ProTools」を使用することができるようになりました。
身近かな存在になった「Pro Tools」が他のDAWソフトへ与える影響などを考ると、この「Pro Tools 9」は「衝撃的なバージョンアップ」と言ってもけして過言ではないと思います。尚、バージョン 9でブランド名も「Digidesign」から「Avid」に変わりました。
2011年に「Pro Tools 10」がリリースされたため、このページで紹介している「Pro Tools 9」は旧バージョンとなります。
バージョン 9のさまざまな新機能
バージョン 9の「Pro Tools」の目玉はハードウェアの制限がなくなり他社のオーディオ・インターフェイスでも使用することができることになったことと「自動遅延補正」が標準機能となり、ミックス・マスタリング時のプラグイン・レイテンシーの回避ができるようになったことなどです。
オーディオ・トラック数 96、同時録音トラック数 32、Instrumentトラック数 64、AUXトラック数 160、MIDIトラック数 512へと大幅にトラック数も「Pro Tools 9」で増加しました。
また、上記したことだけでなく、ドラムトラックやフレーズの微調整に役立つオーディオ自動スライス機能「BeatDetective」マルチトラック化をはじめとして、レコーディング、オーディオ編集力、ミキシング機能が前バージョンよりも更に強化されています。
mipa award 2011最優秀賞を受賞
オーディオ・インターフェイを選ばなくなり「Cubase」「SONAR」「Logic Studio」「Digital Performer」を意識してか販売価格が6万円前後ということもあり、スタンドアローン版の「Pro Tools 9」への乗換えや新規導入を検討した方も増えたのではないでしょうか。
定番DAWソフトの参入により販売価格の見直しを行った主要DAWソフトもいくつかあります。
尚、「Pro Tools 9」は「mipa award 2011」の「Recording Software(レコーディング・ソフトウェア)」部門の最優秀賞を受賞しています。(予想通りです。)