10バンド・パラメトリックEQ「EQual」はマスタリング作業で重要な高い解像度の透明で正確なデジタル処理を基本としながらも、英国、米国のアナログEQ名機をモデルにしたアナログEQカーブも呼び出すことができるIK Multimediaのプロセッサーです。
T-RackS EQualの特徴
周波数メーターをリアルタイムに表示
最近では周波数メーターがリアルタイムに表示されるのは当たり前になりましたが「EQual」も周波数メーターがリアルタイムに表示され、調整したいポイントをクリックすればバンドが作成されEQ調整することができます。
EQualのワンポイントアドバイス
L/RモードだけでなくM/Sモードでも操作することができるのも「EQual」の特筆すべき点で、マスタリング時は特に重宝します。
周波数アナライザーをリアルタイムに表示してくれ視覚的に優れている「EQual」はM/S処理が非常にやりやすいです。
個人的にマスタリング時にアナライザーを見ながらSideのローカットと中域を少し上げるなどの処理でよく使っています。
音がクリアな超高解像度プロセッサーでありながら、Neve、SSL、APIなどのアナログEQ名機をモデルにしたフィルター・カーブが搭載されていますので、間違いなくマスタリングの中核になるEQです。
価格を考えれば充分に高評価
万能の「FabFilter Pro-Q3」を持ってるから必要ないと言う人もいると思いますが、処理後の音も違います。
もちろん Pro-Q3も素晴らしいEQで、わたもメインで使用していますが、価格を考えればIK Multimediaの「EQual」も充分に高評価を与えても問題ないです。
IK Multimediaのなかで今までのスタンダード・マスタリングEQであった「Linear Phase Equalizer」を使うことはなくなると思います。
EQualを収録する製品
T-RackS 5で新搭載されたモジュール
単品でも購入することができますが、10バンド・パラメトリックEQ「EQual」は「T-RackS 5」で新たに搭載されたモジュールです。
スタンダード版「T-RackS 5」、上位版「T-RackS 5 MAX」に収録されます。またIK Multimediaの最上位バンドル「Total Studio MAX」にも「EQual」は収録されます。