iZotope Ozoneの特徴 – 定番のマスタリング用プラグイン・エフェクト

iZotope Ozone ワイド画像01

マスタリングに必要なすべてのプロセッサーをひとつのシステムに詰め込んだ「iZotope Ozone」は、2ミックスの音圧や質感の調整から最終的なオーディオレベルの最適化までを、簡単に直感的な操作をすることができる定番のマスタリング・ソフトウェアです。

クオリティーの高いチューブモデル・イコライザーの暖かみのあるサウンドから澄んだサウンドまでを、マスタリング・プロセッサーを統合した「Ozone」で作ることができます。

2017年に登場した「iZotope Ozone 8」で、ほぼ別物のコンセプトの大きく進化した次世代のマスタリングソフトになりました。

DAWソフト並みにアップデートが頻繁に行われる「iZotope Ozone」の最新バージョンは 11です。3つのグレードが用意されていますが「Advanced」がオススメです。

iZotope Ozone 8~11の新機能

Ozone 11の新機能

iZotope Ozone 11
2023年にリリースされた「Ozone 11」の主な新機能は「Clarity」「Stem Focus」「Transient / Sustain」「Assistive Vocal Balance」「Upward Compress」です。

新モジュール「Clarity」は、こもっていたり、抜けの悪いミックスでも、サウンドをクリアにして、よりラウドにパワフルにしてくれるモジュールです。

Ozone の AI パワーをフル活用する「Stem Focus」は、問題のあるミックスを救済してくれるドラムやボーカルにフォーカスするモジュールです。

Ozone 10の新機能

iZotope Ozone 10
2022年にリリースされた「Ozone 10」では「Stabilizer Module」「Impact Module」「Improved Master Assistant」「Magnify Soft Clip」などの新機能が搭載されました。

目玉である「Stabilizer Module」は、自動で問題のあるレゾナンスを制御して、全体の周波数バランスをリアルタイムで調整してくれるインテリジェントEQです。

マスタリング時にSoundtheory「Gullfoss」や、Oeksound「Soothe 2」などのインテリジェントEQと「Ozone」を併用していた人もいると思いますが、「Stabilizer Module」が搭載されてことにより、Ozoneオンリーでも、リアルタイムで2ミックスの周波数バランスを整えることができます。

また、音圧上げに欠かすことのできないモジュール「Maximizer」に「Magnify Soft Clip」が搭載され、クリッピングを防ぎながら音圧を稼ぐことができるようになりました。

Ozoneの唯一のウィークポイントはマキシマイザーでしたが「Soft Clip」の搭載により、ほぼ欠点のないマスタリングツールとなりました。

Ozone 9の新機能

iZotope Ozone 9
Ozone 9では新モジュール「Master Rebalance」「Low End Focus」「Match EQ」などが追加されました。

また「Master Assistant機能向上」「Imagerの新モード」「画面のリサイズ」などのアップデートがされています。

「Master Rebalance」はマスタリング工程でミックスバランスを変えることができ、「Low End Focus」は低域にフォーカスした音の調整することができます。

Ozone 8の新機能

iZotope Ozone 8 ロゴ大きく進化した「Ozone 8」はOzoneとNeutronを融合する「Tonal Balanceコントロール」が大きく取り上げられています。

しかし、Ozoneのみの機能で考えると一番の大きな進化は「マスターアシスタント(Master Assistant)機能」です。

ミックスとマスタリングの融合を考えている人は「Neutron」も「Ozone 8」と同時に購入するとよいと思います。

iZotope Ozone 5~7の新機能

Ozone 7の新機能

iZotope Ozone 7
2015年にリリースされた「Ozone 7」では「Maximizer」「Dynamic EQ」、バージョン6までは上位版のAdvancedにのみに搭載されていた新しい「Vintage Limiter」などがスタンダード版にも搭載されました。

また「Ozone 7」で「Export Formats」を搭載したので、一度、マスターファイルを書き出した後にMP3、AACコンバーターを使用する手間を省くことができるようになりました。

Ozone 6の新機能

iZotope Ozone62014年に登場した「iZotope Ozone 6」は、スタンドアローン機能を新機能として搭載しています。またユーザインターフェースが大きく変わっています。上位版の「Ozone6 Advanced」にはダイナミックイコライザーが搭載されましたが、標準版のほうは新モジュールの追加はありません。

Ozone 5の新機能

Ozone マキシマイザー2011年にリリースされたバージョン5では、新たに「ポスト・イコライザー」が追加され、ユーザーインターフェイスが新しくなりました。スタンダード版の他にMeter Bridge(メーターブリッジ)と6種類のコンポーネント・プラグインを搭載したプロ仕様の「iZotope Ozone 5 Advanced」も登場しています。

iZotope Ozoneのオススメモジュール

Maximizer

iZotope Ozone「Maximizer」

ユーザーにとってマスタリングソフトで最も気になり重要なのは、やはり市販されている作品のように音圧を出すことができるかどうかです。

低価格とは言え、評価が高いだけあり「iZotope Ozone」に搭載されている各プロセッサーは非常に優れています。

Ozoneで音圧を出す2ミックスの最適化ができるプロセッサーは「Maximizer(マキシマイザー)」と「Vintage Limiter」になりますが、ミックスに歪みや大幅な音の変化を発生させることなく音圧を上げることができます。

ただし、RMSや音圧にだけこだわりマキシマイザーだけに着目した場合は、他にも優れているマスタリングリミッター関連のプラグインはありますので、Ozoneにこだわる理由はありません。

<2024年02月追記>
Ozone 10で「Maximizer」に「Soft Clip」が搭載されたことにより、無理のない音圧上げもできるようになっています。

Spectral Shaper

iZotope Ozone「Spectral Shaper」

個人的にバージョン8で搭載された耳障りな音を簡単に制御することのできる「Spectral Shaper」がお気に入りです。

音圧やEQ関連は別のプラグインでも充分ですが、音圧を出すとミックスでは気にならなかった中高域が気になって来ることも多々あるので「Ozone Advanced」のみに収録されるプロセッサーですが「Spectral Shaper」は重宝します。

iZotope Ozoneのセレクトポイントと詳細スペック

多数のプリセットを収録

OzoneとNeutronを融合する「Tonal Balanceコントロール」と「マスターアシスタント機能」はマスタリングで悩んでいた人たちの悩みを解決する糸口を見つけてくれる大きなテクノロジーです。

マスターアシスタント機能を使わない人でも、あらかじめプロフェッショナルのデザインによる多数のプリセットが「iZotope Ozone」には収録されています。

各エフェクターの最適な設定方法等が分からないという人でも、マスターアシスタント機能と収録されるプリセットをベースにしてサウンドを作り込んで行けば、自分の欲しいサウンドを容易に得ることができます。

マッチングEQ関連

iZotope Ozone「リファレンストラック」
マスタリング・エフェクター自体が音圧を上げることが話題の中心になるので、マッチングEQ自体が、あまり取り上げられることがありませんでしたが、近年はそうでもありません。

2017年11月リリースの老舗マスタリングソフトの最新版になるIK Multimedia「T-RackS 5」にもマッチEQ「Master Match」が新たに収録されています。

2017年10月登場の「Ozone 8」はマッチングEQの先をゆくマスターアシスタント機能を搭載しましたが、リファレンス・トラックにマッチさせることができるので、マッチングEQ関連はミックスやマスタリングがあまり上手くできていない人にとっては大きな戦力になります。

ミックスやマスタリングはリファレンス曲に近づけることが上達の近道であることを「ミックスダウンとマスタリング作業前の準備」などでも書いていますが、この「マッチングEQ」はリファレンス曲の「自動EQカーブ」を作成して自分の2ミックスに適用することができます。

リファレンス曲と比較した際に自分のミックスの欠点なども、この「マッチングEQ」で確認することができるので、イコライジングのポイントもわかってくると思います。

わたしはバージョン 5から 8へのアップグレードだったのですが、マッチングEQは上記画像の「Ozone 5」で完成していたと思います。

Ozone 8ではリファレンス曲をリファレンストラックに読み込めるようになっただけでなく「マスターアシスタント機能」のリファレンスとしても使うことができます。

DAWソフトのトラックにリファレンス曲を読み込まなくても良くなったので地味に便利だな感じています。

バージョン4で高い評価を得る

iZotope Ozone4画像2現在バージョン 8になりましたが、2009年03月に発売された「iZotope Ozone 4」は特に評価が高く、MIPA2009の「レコーディングエフェクト・ソフトウェア部門」にノミネートされました。

また、Electronic Musician誌「2010エディターズチョイス」の「シグナルプロセッサー・ソフトウェア部門」を受賞しています。

バージョン 4から本格的に「Ozone = 使えるマスタリングツール」と認知されたと記憶しています。

<iZotope Ozoneの詳細スペック&価格情報>
低価格が売りであった「iZotope Ozone」ですが、WAVESやSonnoxのマスタリング・プラグインが1万円台に値下げされたなか、ユーザーがどのように捉えるかは別ですが、マキシマイザー以外にもマスタリング用エフェクターが搭載されているのは非常に便利です。そしてバージョン8で搭載された「マスターアシスタント機能」は、今までのマスタリングソフトにはなかった最大の利点です。

iZotopeのマスタリングソフト「Ozone」の詳細スペックに興味のある方は「iZotope Ozoneの詳細スペック&価格情報」で確認して下さい。

iZotope Ozoneの詳細スペック&最安値情報

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