Reason 9.5
一ヶ月くらい前からβ版などが公開されていましたが、Propellerhead Software(プロペラヘッド・ソフトウェア)から、2017年05月29日に『Reason 9.5/Reason Essentials 9.5』が全世界同時リリースされました。
今回のバージョンアップでReasonはVST互換になり、サードパーティー製のVST音源やプラグイン・エフェクトを使用することができるようになりました。
Reason 9.5の新機能
VSTプラグイン対応

2016年06月に登場した『Reason 9』から、約1年ぶりのアップデートとなりますが、VSTプラグイン対応ということで大きなアップデートと感じる人もいると思います。
しかし、9.5にバージョンアップしたReasonのアップデート内容は「VSTプラグイン対応」のみです。
使用したことがない人からは「今まで対応してなかったの?」「それでけ?」「だから何?」という声も聞こえてきそうですが、VSTインストゥルメントと、VSTエフェクトをReasonで使用することができるようになっています。
注意点として、64bit版ですので『Reason 9.5 /Reason Essentials 9』で、32bit版プラグインは使うことはできません。
Reasonは過去のソフト?
トラック制作ソフトのパイオニアとして一時代を築いた『Reason』は、国内では過去のイメージが定着してしまっています。
ただ、世界的にはMIPA 2017の「Recording Software 部門」に「Propellerhead Reason 9」はノミネートされるなど、まだまだ現役の音楽制作ソフトとして評価されています。
Reason 9でピッチエディット・モードなども搭載され、ボーカルのピッチ補正もできますし、慣れると非常に使い勝手の良いソフトです。
Reasonを使ったことがないという人は「KORG MIDIキーボード」を使用している人は無償で「Reason Limited」を使うことができますが、日本語マニュアルがないので、正直なところさっぱりわからないという人も多いと思います。
ネックになっているのは、この辺りで、解説本も新しいのは出ていないので、マスターするまでに時間が掛かるイメージが国内で強くなってしまっています。
これだけ音楽制作ソフトが多く解説本も多いなかで、英語を翻訳しながらソフトの使い方を覚えるという人は、一般的には少ないです。
フルバージョンのReasonにアップグレイドするユーザーを増やすには、この辺りも課題だと思いますが、非常に優秀なソフトであることは間違いないです。
世界同時リリースされたバージョン 9.5ですが、『Reason 9 / Reason Essentials 9』のユーザーは無償でバージョン 9.5にアップグレイドすることができますので、ぜひチェックしてみてくだだい。