FabFilter Pro-L2 – 原音に忠実なマキシマイザー

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FabFilter「Pro-L2」の特徴

FabFilter「Pro-L2」は原音に忠実なマキシマイザー

気になる「FabFilter Pro-L2」の音はパートの分離感や奥行きなど、サウンドのクリアさを保ったまま、音圧を上げることができる原音に忠実なマキシマイザーです。

マスタリングリミッターにありがちな強引感のある音圧上げではなく「Pro-L2」は、しっかりと奥行きも感じることができます。

原音に忠実なナチュラルなサウンドですがStyleで「Transparent」「Punchy」「Dynamic」「Allround」「Modern」など、トータル8つのリミッター・アルゴリズムでサウンドキャラクターを選ぶことも可能です。

Pro-L2で新たに搭載された機能

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新たに搭載された機能は「トゥルーピーク・リミッティング」「ラウドネスメーター:BU R128, ITU-R BS.1770-4 and ATSC A/85 standards」「オプティカルDCオフセット」「マスタリングのためのサイドチェイン」「入力と出力信号の比較試聴」などです。

先に書きましたが「リミッター・アルゴリズム」が新たに4つ追加されてトータルで8つになったことや、「32倍のリニアフェイズオーバーサンプリング」も特筆すべき新機能です。

FabFilter「Pro-L2」でのミックス&マスタリング

マスタリングを見越した「Pro-L2」でのミックス作業

わたしは基本的にミックスとマスタリング作業を分離して行う人間ですが、最近は当たり前のようにミックスとマスタリング作業を行き来ます。

その際、ミックスと最終音圧も調整するマスタリング作業では、モニターから聴こえる音量がRMSの差にすれば両作業では 4〜7dB違いますので、これは当たり前のことです。かなり違います。

普通は外部のオーディオインターフェイスやミキサーでモニター音のボリュームをミックスとマスタリング作業で調整すれば良いのですが、どうしても長時間作業になるとモニター音を上げてしまう癖があります。

ミックスとマスタリング作業の行き来を何度も繰り返し、その度にモニター音の調整をすると、リファレンス環境が壊れるため、あまりその日に決めたモニター音の大きさは変更したくありません。

そこでミックスのマスターフェイダーに、音の色付けや無理感を感じさせない「FabFilter Pro-L2」をインサートして、オーディオインターフェイスやミキサーでモニター音の調整をしなくても、両作業の音量差が少なくなるようにしています。

当然、マスタリング前の書き出し時は「FabFilter Pro-L2」をバイパスしています。前バージョンのPro-L時代から、この使い方はよく使います。

もちろんマスタリング時の最終プラグインとして「FabFilter Pro-L2」を使用することもありますが、こんな使い方ができるのはCPU消費も少ない「FabFilter Pro-L2」くらいです。

話が少しそれた感じもしますが、「Pro-L2」はサウンドがクリアなまま音量が上げられるということを書きたかったということです。

ファイナルリミッターとしてのFabFilter「Pro-L2」

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クリアさをキープしたまま音圧を上げる「Pro-L2」で間違いなく現在の市販レベルのRMSを稼ぐことは可能です。(実際に「Pro-L2」をファイナルリミッターにした作品を2018年にリリースしました。)

ただしマスタリングは音圧調整ではなく、言うまでもなく質感調整もあります。最近は質感調整と音圧調整をひとつのプロセッサーで完結させるEventide「Elevate」やiZotope「Ozone 8」がありますが、FabFilter「Pro-L2」は純粋なリミッターです。

そのため「Pro-L2」の前でEQやコンプなどをインサートして質感調整をする必要があります。

「Pro-L2」とのコンビでおすすめのEQは今ではスタンダーとなったマスタリングにも使用することのできるクオリティーのFabFilter「Pro-Q2」です。

最近は多くのマスタリングEQにリファレンス曲の周波数を分析し、自分のトラックに適用することのできる機能が数多くの製品に搭載されていますが、「Pro-Q2」にも「EQ Match」が搭載されています。

FabFilter「Pro-L2」の詳細スペック&価格情報

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