EQ、コンプレッサーなどのダイナミクス系、リバーブ、ディレイなどの空間系をはじめ、ミックスダウン時に使用する標準的なエフェクターの他、アンプシミュレーターやマスタリング用エフェクター「MasterWorks シーリズ」など、標準で「Digital Performer」にはミックスからマスタリング作業までに対応するプラグイン・エフェクターが付属しています。
DPのギター用のプラグイン・エフェクター
以前は「Digital Performer」のギター用エフェクターは貧弱でしたが、2009年の「DP 7」で強力なアンプシミュレーター「Custom ’59」、スピーカーキャビネット・シミュレーター「Live Room | G」、ギター用の「コンパクト・エフェクター」が搭載され生まれ変わりました。
2012年に登場した「DP8」でもアンプシミュレーターやストンプなど、魅力的なギター用のエフェクターが新搭載されました。
DP アンプシミュレーター
Marshallの「JTM45」「JCM800」と、Fenderの「Bassman」のメジャーな伝説の3種類のギターアンプを正確にモデリングしたアンプシミュレーター「Custom ’59」は各アンプを構成している「プリアンプチューブ」「プリアンプサーキット」「トーンスタック」を自由に組み合わせることができ、自分だけのオリジナル・カスタムアンプを無限に作ることができます。
DP8では数多くの世界的なビックアーティストが愛用してきたギター用アンプを代表するモデル「VoxAC30」のビンテージ & モダンの2つのアンプサウンドを再現したアンプシミュレーター「ACE30」と、90年代の代表ギターアンプ「Mesa Dual Rectifier Solo Head」を再現した「Soloist」が新搭載されました。
スピーカーキャビネット・シミュレーター「Live Room | G」
複数のマイクを調整しながら行うスタジオでギターアンプのレコーディングを過程を再現することのできるスピーカーキャビネット・シミュレータ「Live Room | G」はギターやベースをはじめ、さまざまな楽器にリアルな空気感を与えるプラグインです。
「クローズ」「ニア」「ファー」とポジションごとに搭載された4つのマイクの収録音を自由にミックスすることができます。また各マイクには3バンドの独立したEQ が搭載されています。
DP ギター用のコンパクト・エフェクター
すべてを揃えると高額な有名な「Boss」「MXR」「Electro-Harmonix」「Ibanez」の製品を正確にモデリングした「ギター用のコンパクト・エフェクター」を「Digital Performer 7」で搭載しています。
DP8では「Springamabob」「Analog Delay」「Analog Flanger」「Hi-Top Booster」「Clear Pebble」「Dyna-Squash」「Analog Phaser」などが新たに搭載されています。
DPバージョンごとに追加されたエフェクター
DP11の追加エフェクター
ARA 2 のサポートが「Digital Performer 11.2」で追加され、MOTUの製品ではありませんが、ピッチ補正ソフトの大定番ソフトである Celemony『Melodyne シリーズ』のエントリーエディションとなる「Melodyne 5 Essential」が標準で搭載されるようになりました。
DP9の追加エフェクター
2015年に登場したバージョン 9のDPでは、プラグイン・エフェクトは1176LN コンプレッサーを忠実に再現した「MasterWorks FET-76」。Craig Anderton によるQuadraFuzzを忠実に再現した「MultiFuzz」。
ギター / ベース用シンセプラグイン「MegaSynth」。ギター用ポリフォニックオクターブジェネレーター「MicroG」。ベース用ポリフォニックオクターブジェネレーター「MicroB」の5種類が追加されています。
DP8の追加エフェクター
2012年に登場したバージョン 8でも画像のマキシマイザー「Spatial Maximizer」、ギター用のプラグイン・エフェクターなどエフェクター関連は強化されています。
DP8で搭載されたエフェクターに関しては「DP8の追加プラグイン・エフェクト」で紹介していますので、そちらを参照して下さい。特にギター用のエフェクター関連が強化されています。
DP6とDP7の追加エフェクター
バージョン 6の「DP」では名機「Teletronix LA-2A オプティカルリミッター/コンプレッサー」をモデリングした「MasterWorks Leveler」と、リアルな残響を実現したコンボリューション・リバーブ プラグイン「ProVerb」が新たに加わりました。
そして、以前は基本的なサウンドメイクでは、まったく使い物にならなかったギター系のエフェクターが、バージョン 7でかなり強化されました。「DP7」でアンプシミュレーターを中心にかなりのレベルのものになりました。
しかし、バージョンアップを重なる度に、新たなプラグインが「Digital Performer」にも追加され魅力的になっています。