PreSonus「Studio One シリーズ」の販売されているラインナップは、最上位モデル「Professional」をミッドレンジモデル「Producer(バージョン2まで)」、エントリーモデル「Artist」の3種類です。
ここで紹介しているパッケージのほかにも「初音ミク」や「KAITO」など、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている「VOCALOID3 歌声ライブラリ」に付属する「Studio One Artist Piapro Edition」。
純正USBコントローラーをバンドルした日本限定の「Studio One FADER」、Studio Oneのレコーディング & 編集機能が提供されている無償の「Studio One Prime」(Studio One FREEの後継モデル)などがあります。
このページで紹介している Studio One シリーズのラインナップは「Studio One 3」のときに書いた記事となります。現在販売されているのは「Studio One Professional」と「Studio One Artist」です。
Studio Oneの各パッケージ
Studio One Professional
最上位版の「Studio One Professional」は下位グレードの「Studio One Producer/Artist」のすべてのDAW機能、サウンドライブラリ、プラグインエフェクトを搭載しています。
それに加えて「64Bitオーディオ・エンジン」「統合マスタリング・スイート」、Celemonyのピッチ補正ソフト「Melodyne Essentialのフル・ライセンス」、5つのネイティブ・プラグイン・エフェクト「Groove Delay/Multiband Dynamics/OpenAIR/Pipeline/IR Maker」などが追加されます。
もちろん「Studio One Producer」にバンドルしている、Native Instrumentsのソフトシンセ「Komplete Elements」も付属しています。
複数の曲を並べてマスタリングすることができることや、完全統合されるCelemonyのピッチ補正ソフト「Melodyne Essential」の機能をStudio Oneの一部として使用できるのも「Studio One Professional」の魅力です。
Studio One Producer(バージョン2まで)
ミッドレンジモデル「Studio One Producer」はハードウェア製品にバンドルされる「Studio One Artist」のすべてのDAW機能やサウンドライブラリに加えて、「ReWire」と「AU/VSTプラグイン」のサポートされています。
サードパーティー製のソフトシンセやエフェクターを使うことができるため、そのメリットを活かして、しっかりとしたDAWベースでの音楽制作をすることができます。
エントリーモデル「Studio One Artist」は、ReWireは良いとしても、AU/VSTプラグインを使用することができないので、どうしても物足りなさがありますので、長期的に使用することを考えている方は、「Studio One Producer」以上をオススメします。
他にも「Artist」と違いは「MP3インポート/エクスポート」であったり ループをインストゥルメントを多数収録するサウンドライブラリを付属しているところです。
サードパーティー製のソフトシンセNative Instruments「Komplete Elements」も「Studio One Producer」には付属しています。
付属するサウンドライブラリが多いので、価格差の価値は「Studio One Producer」にありますが、「Producer」も「Artist」も、プラグイン・エフェクトの数は26種類と同じなので、DAWソフトとしての大きな違いであり、メリットはAU/VSTプラグインがサポートされているところです。
Studio One Artist
主にPreSonusのオーディオ・インターフェース「AudioBoxシリーズ」「AudioBox VSLシリーズ」などのハードウェア製品にバンドルされている「Studio One Artist」は、シリーズのエントリー版のDAWソフトです。
エントリー版とはいえ、オーディオ/MIDIレコーディングや編集機能は上位版と変わりません。もちろん上位版の「Studio One」に比べ、エフェクターやソフトシンセは少ないですが、基本的なエフェクト・プラグインやトラック制作に最低限必要なバーチャル・ インストゥルメントも搭載しています。
注意点としてはバージョン2までの「Studio One Artist」はReWireとAU/VSTプラグインに対応していないため、サードパーティー製のプラグイン・エフェクターやソフトシンセを使用することができないところでした。
しかし「Studio One Artist 3」では、アドオン「VST/AU/Rewire Support for Studio One Artist」(1万円前後)を購入することにより使用することができます。