コード入力をはじめとする音楽制作の支援機能が魅力のINTERNET(インターネット)のDAWソフト『ABILITY Pro/ABILITY』が2014年06月19日にリリースされました。
この『ABILITY』は『Singer Song Writer 10』の後継ソフトで、「AUDIO & MIDI」「コンポーズ、アレンジ、リミックス機能」「VST プラグインエフェクト」などが『Singer Song Writer 10』よりも強化されています。
ABILITY Pro/ABILITYの主な新機能
オーディオの新機能
DAWの重要要素のオーディオ機能には、新たに「最大24bit/192kHzまでのオーディオフォーマットに対応」「AUDIOトラックにダイレクトに入力できるAUDIOのレコーディング」「VSTiトラックにもフリーズ機能が使用可能」などが『ABILITY』に追加されました。
最上位版『ABILITY Pro』のみの新機能として追加されたのは「録音時に8個までのRec EFFECTを使用した掛け録り」と「ボーカルエディタにハーモナイズ機能を搭載」などがあります。
ハーモナイズ機能は入力されたコードを解析し、最大4声までのボーカルのハーモナイズが行えます。
MIDIの新機能
このソフトの生命線はMIDIデータの入力&編集ですが『ABILITY』では、マウス操作での「ピアノロールでの操作性」が向上していて、さらに使いやすくなりました。
鉛筆カーソルでエディタ上をマウスのドラッグで任意に長さを決め音符を入力で、入力後すぐに音符の伸縮や移動もマウスのドラッグ & ドロップで行うことができるようになったのは高く評価することができます。
また、シーケンス演奏中に、ひらめいたフレーズを瞬時にリアルタイム入力されMIDIファイルとして保存してくれる「MIDIフレーズRECプール搭載」も大きな魅力です。
コンポーズ、アレンジ、リミックス機能
コンポーズ、アレンジ、リミックス関連では素早く楽曲を組み立てることができる「メディアブラウザ」と、アドリブ演奏のヒントとしても利用することのできる「スケールウィンドウ」が『ABILITY』に搭載されています。
コード進行、MIDIアレンジデータ、オーディオ/MIDIフレーズ、MIDIフレーズRECデータを一元管理することのできる「メディアブラウザ」はマウスで試聴、選択、ソングエディタへのドラッグ & ドロップできるので非常に便利です。
ABILITYに追加されたプラグイン
プラグイン関連の新機能は「VST3対応」「扱えるVSTiが8個から16個に増加(ABILITY Proは64個)」などです。
追加されたプラグイン・エフェクトは最上位版『ABILITY Pro』には録音後のノイズ除去できるSonnoxのVSTプラグインエフェクト『Sonnox Restration』の3種類「De-Buzzer」「De-Clicker」「De-Noiser」や、「Vocoder」「Vocoder SC」「Loudness Meter」を新たに搭載されています。
ソフトシンセ関連は「LinPlug SPECTRAL」(右画像)も『ABILITY Pro』には収録されています。
また『Singer Song Writer 10』のときは最上位版のみの搭載だった「Roland Hyper Sound Canvas」が『ABILITY』にも搭載されるようになりました。