このサイズと価格帯でのデスクトップ・モニタースピーカーをセレクトする際に基準となるのがFOSTEXの「PM0.3」です。
このページでは、音楽制作での「PM0.3」の評価なども記載していますが、2017年07月に後継モデルとなる「PM0.3H」も発表され、非常に人気のあるスピーカです。
FOSTEX PM0.3の特徴
デスクトップ・モニタースピーカーの基準
FOSTEXのパーソナル・アクティブスピーカー・システム「PM0.3」はアクティブスピーカー側にデジタルアンプ15W+15Wを搭載しています。
エントリーユーザーを中心にDTM用の小型モニタースピーカーのスタンダードとなった2008年に登場した「FOSTEX PM0.4」の影響もあって2012年03月の発売当初から注目度と期待度が高かったモニターです。
本体サイズは100(幅)×185(高さ)×130(奥行)mmで、プラック/ホワイト/グレーの3色のカラーを選ぶことができます。(新モデルのPM0.3Hはブラックとホワイトの2カラーです。)
2017年にハイレゾに対応したPM0.3Hが登場
2017年07月に「PM0.3」の後継モデル「PM0.3H」が発表されグレードアップしました。
本体サイズは100(幅)×185(高さ)×130(奥行)mmで見た目も前モデルと変更がありませんが、大きなアップグレードの特徴は何と言ってもハイレゾに対応したところにあります。
カラーはブラックとホワイトの2カラーが「PM0.3H」には用意されています。
音楽制作でのPM0.3の評価
手軽に高音質の音楽再生を実現
この「PM0.3」は手軽に高音質の音楽再生を実現できるので、PCオーディオ用スピーカーとして導入する人も少なくありません。
と言うよりも「PM0.3」はDTM・DAWユーザーではなく、リスニング環境を整えたいPCオーディオ用スピーカーを探している人に人気のある製品です。
PM0.3のみに頼った作業は非推奨
メーカーはDTM用途にも使えると書いていますが、配信まえに審査のあるSpotifyや、Apple Musicなど、ワンランク上の場所で、人に聴かせられる作品レベルを求めている人に「PM0.3」は、メインモニターとしてはオススメできません。
どこまでの役割を「PM0.3」に持たせるかにもよりますが、セールストーク抜きで書くと、「PM0.3」は定位などはしっかりしている感じでも、ディテールを詰めてゆくことは難しいです。
そのため、音楽制作の用途でミックスやマスタリングを「PM0.3」にのみに頼った作業は、けして推奨することはできません。
PM シリーズは先入観を変えた
それでも、一昔前はこの価格とサイズで「スタジオモニター・スピーカー」と言われても「ハ?」という感じで、まったく相手にされなかったのですが『PM シリーズ』は、その先入観であったり考えを革命的に変えたと思います。
限られた宅録環境でのモニター環境を構築するという多くの人の持つ悩みを軽減し、大きく変えたFOSTEXの功績というのは非常に大きいと思います。
Spotifyや、Apple Musicなどでの配信リリースを考えていて、ミックスやマスタリングの作業をしようとしている人は、個人的には上位モデルの「PM0.4」のほうがよいと思います。