Detroubler - 耳障りな音を自動補正するW. A. Productionのプラグイン

W. A. Production「Detroubler」画像01

ミックスやマスタリング時にディエッサー(DeEsser)を必須プラグインにしている人も増えた最近ですが、ディエッサーを使用しても耳障りなサウンドが取り切れないと感じている人も多いのではないでしょうか?

今回紹介するW. A. Production「Detroubler」は、心理音響学をもとに問題のある周波数帯域を自動で処理して音をスムーズに整えてくれるプラグインエフェクターです。

Detroublerの特徴

自動で処理して音を整えてくれる

W. A. Production「Detroubler」は熟練した耳でも聴き逃してしまうような不快なサウンドを心理音響学の科学に基づいて正確に特定して処理して自動で整えてくれるプラグインです。

Detroubler が気になり、このページを見ている人のほとんが、ミックスやマスタリング時に時間を掛けてEQ処理をしても、どうしても耳に付くサウンドを除去しきれない問題に直面した経験を持っていると思います。

低価格で販売されているために「効果があまりないんじゃない?」と感じる人もいて当然ですが、試行錯誤した時間が何だったの?というくらいに、「Detroubler」は問題のある周波数帯域を自動で処理してくれます。

CPU負荷は高くはないですが調整用EQのように低いとまでは言えませんので、定番のFabFilter Pro-Q 4のように全トラックにインサートして使うのと言った使い方は難しいです。

6つの専用メーター

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独自にターゲットを絞った「Boomy」「Boxy」「Muddy」「Honky」「Harsh」「Sizzle」のあらかじめ設定されている6つの周波数帯域に焦点を当てて「Detroubler」は処理を行います。

6つの周波数帯域は、Boomyは100~250Hz、Boxyは250~500Hz、Muddyは200~500Hz、Honkyは500~1500Hz、Harshは2~6kHz、Sizzleは8~12kHzです。

これらのメーターのON/OFFをして、真ん中のDetrouble のメイン・ノブで適応量を調整するだけの簡単作業です。

ファクトリープリセットも収録されていて作業のスタートとして使えますが、正直、簡単作業なので、それほど必要ではない気がします。

効果はListenボタンで確認

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サウンドを自動でよい感じに調整してくれるプラグインであるため「Detroubler」は効果がわかりにくいですが、耳障りなサウンドをどのくらい取り除けているのかを「Listenボタン」で確認することができます。

Listenボタンを押して聴いてみると、オーディオの修正部分が明確になり、かなり、しっかりとした仕事をしてくれていることを確認することができます。

Detroublerの評価とオススメ度

ミックスとマスタリングでも使える

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耳が疲れやすくなる Harsh(2~6kHz)と、耳に刺さるような音質に直結する Sizzle(8~12kHz)で、ディエッサーと同様に、ハイハット & シンバルやボーカルの中高域や高域の処理をミックス時に行うことができますが、バストラックやマスタリングでもよい効果を W. A. Production「Detroubler」もたらします。
個人的にはマスタリング時に音の輪郭がぼやけ、こもったサウンドの原因となる Muddy(200~500Hz)と、ボーカルや楽器の音が不自然に強調される Honky(500~1500Hz)が、かなり効果的に効いていると感じています。

低価格ながら優れている

耳障りな音の処理の中心は一昔前だとディエッサーで、最近だとリアルタイムで不快なレゾナンス(共鳴)を自動的に検出して抑制してくれるOeksoundのダイナミック・レゾナンス・サプレッサー&ディエッサー「Soothe 2」などがあります。

Oeksound「Soothe 2」 - 即戦力ダイナミック・レゾナンス・サプレッサー&ディエッサー
Oeksoundのダイナミック・レゾナンス・サプレッサー&ディエッサー「Soothe 2」を紹介しています。リアルタイムで不快なレゾナンス(共鳴)を自動的に検出して抑制してくれるボーカル処理やマスタリング時に活躍する即戦力プラグイン・エフェクトです。Soothe 2 は「Sound On Sound Awards 2021」のベスト・プラグインに選ばれています。

イコライザー感覚で使用することのできる Oeksound「Soothe 2」は、音楽制作やオーディオ処理において非常に便利な即戦力プラグインです。

Soothe 2 は即戦力の非常に便利なプラグインですが、アマチュアで活動している人が気軽に購入を踏み切れる価格ではありません。

それと比較すると「Detroubler」は低価格ながら優れていて、しっかりと問題のある周波数帯域を自動で処理してくれるので検討する価値は充分にあります。

不快音を取り除くために、ミックスやマスタリング時に各自で使用しているディエッサーを試行錯誤しながら発展させた使い方をしている人もいるはずです。

もし「ディエッサーだと今ひとつだな?」と感じている人は、オススメですので、ぜひ低価格の「Detroubler」を試してみて下さい。

<W. A. Production「Detroubler」の詳細スペック& 価格情報>
キャンペーン時などは、かなり販売価格が安いので「本当に効果あるの?」と疑いたくなりますが、「Detroubler」はミックスやマスタリング時にしっかりとした仕事をしてくれます。

W. A. Productionのプラグインエフェクター「Detroubler」の詳細や最安値情報に興味のある人は「W. A. Production Detroublerの詳細スペック & 最安値情報」で確認して下さい。

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W. A. Production「Detroubler」の詳細スペック & 最安値情報

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