FOSTEX(フォステクス)のニアフィールド・スタジオ・モニター「NF-01A」や「NF-1A」は多方面で評価が高く、商用スタジオでも良く見かけた時期がありました。
定位感が抜群によいのが特徴で「NF-01A」あたりは値段も落ちたので、本格的な音を求めて手に入れた人も多いと思いますが、2013年に「NF-01A」と「NF-1A」は生産完了となりました。
現時点で「NF-01A」と「NF-1A」クラスのモニターで FOSTEXでオススメすることのできるものはありませんが、ペアで2万円前後で購入することができる2008年に登場した FOSTEX「PM0.4n」は、DTMスピーカーとして、はじめてスピーカーを購入する人を中心に大ヒットしました。
FOSTEXのおすすめスタジオ・モニター
PM0.4
2008年に登場したペアで2万円前後で販売されている横幅が約15センチの FOSTEX「PM0.4」は、小型スタジオモニター・スピーカーの定番製品です。
低価格で小型でありながら、優れた再生能力により豊かな音楽性を表現する「PM0.4」は、この価格帯のなかで、はじめて音楽制作用途での定番モニタースピーカーとなりました。
2010年にスタイリッシュな外観となった「PM0.4n」へモデルチェンジし、2016年07月に「PM0.4c」へとモデルチェンジしました。
PM0.3
低価格帯のデスクトップ・モニタースピーカーをセレクトする際に基準となるのが、2012年03月の発売された FOSTEX「PM0.3」です。
アクティブスピーカー側にデジタルアンプ15W+15Wを搭載するパーソナル・アクティブスピーカー・システム「PM0.3」は「PM0.4」の影響もあって、発売当初から注目度と期待度が高かったモニターです。
2017年07月に後継モデルとなる「PM0.3H」も発表され、現在でもエントリーユーザーを中心に人気のあるスピーカです。
生産完了したFOSTEXの定番モニタースピーカー
NF-1A
2000年に登場したFOSTEX「NF-1A」は、多くの人が定番であった「NS-10M Studio」の後継モデルを探すなかで、音はもちろん違いますが、比較的「NS-10M Studio」と近い感覚でミックスダウンの作業をすることができたこともあり、人気のあったスタジオモニター・スピーカーです。
出音を信じて安心して作業することができるのが大きな特徴でしたが、それだけでなく「NS-10M Studio」よりも音楽的に聴こえるのも「NF-1A」の大きな魅力でした。
残念ながら2013年に「NF-1A」は生産完了となりましたが、ある程度、大きな音を出すことができる自宅スタジオや、商用スタジオで活躍したのではないでしょうか。
NF-01A
ツイーターに「NF-1A」と同じものを採用するなど、上位モデル「NF-1A」の哲学を忠実に継承して2002年に登場したFOSTEX「NF-01A」は、今までの小型パワード・モニターと比較して、高次元のリファレンス性能を生み出したスタジオモニター・スピーカーです。
このサイズのモニターとしては定位感が「NF-01A」は抜群に良いのが特徴で、多方面で評価が高かったこともあり、宅録ベースでの音楽制作をしている人のあいだでも、かなりヒットしたスタジオモニター・スピーカーです。
NAMM2017で復活するような写真が出ていましたが、基本的な仕様は「NF-01A」を継承した「FOSTEX NF01R」が、2017年03月31日に現在の音楽制作環境も考慮した新たなモニタースピーカーとして100ペア限定で発売されました。
PA-2
2011年に発売が開始されたアクティブスピーカー FOSTEX「PA-2」はカタログのスペック表で見る限り、エントリーユーザーを中心にDTM定番となっているモニタースピーカー「PM0.4n」と「スピーカー部」「アンプ部」「外形寸法」「本体質量」などの仕様がまったく同じです。
ボディーカラー以外の違いといえば「PA-2」はペア販売品であること、左右2つのスピーカーのボリュームを手元で一括調整するコントローラーが付属、左右のスピーカーの電源を一括でON/OFFできる電源タップを付属しているところなどです。