Steinberg(スタインバーグ)が2024年01月に音楽制作だけでなく配信までを考えた新たなUSB接続のオーディオインターフェイス『IXO(イグゾ)シリーズ』の発売を開始しました。
現行の『IXO シリーズ』のラインナップは、軽量でコンパクトな「IXO12」と「IXO22」で、Mac/ Windows/ iPad/ iPhoneのマルチプラットフォームに対応しています。
エントリーモデルの定番としてのポジションを築いた Steinberg のオーディオインターフェイス「UR12」と「UR22mkII」の後継モデルという位置づけです。
IXO シリーズの特徴
音楽配信にも対応するオーディオインターフェイス
基本的に今までのオーディオインターフェイスは、音楽制作でのニーズを中心に開発されてきましたが、『IXO シリーズ』は、音楽制作だけでなく、音楽配信で活動するユーザーも力強くサポートするモデルです。
マイクとパソコンの音をミックスして配信するために必要な「ループバック機能」や、「マイクミュートスイッチ」など、リアルタイム配信時に便利な機能が搭載されています。
オーディオ性能全体が向上
マイクプリアンプ回路の設計と ADDA が見直された『IXO シリーズ』は、ダイナミックレンジが広がるとともにオーディオ性能全体も向上しています。
また、ヘッドホンの出力レベルが見直され、クリックモニターをする同期演奏や、バンドの同時録音時のモニター環境も考慮された設計となったため、今までよりも快適なレコーディングをすることができるようになりました。
演奏や歌録音に集中することができる
快適なモニタリング環境を構築することができるように設計されているため、レコーディングの際にレイテンシーを気にすることなく「IXO12」と「IXO22」は、演奏や歌録音に集中することができます。
IXO シリーズのラインナップ
最大24bit/192kHzでの録音再生に対応する『IXO シリーズ』のラインナップはUSB接続の「IXO12」と「IXO22」です。
両モデルとも奥行10.2cm、質量450gの軽量でコンパクトな設計で、カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの 2種類が用意されています。
IXO12
エントリーモデルの定番オーディオインターフェイス「UR12」の後継モデルの位置づけとなる2in/2outの入出力を備える「IXO12」は、高品位なマイクプリアンプ1基を搭載しています。
はじめてオーディオインターフェイスの導入を検討しているボーカリストや歌い手が真っ先に検討するのが「IXO12」ではないかと思います。
Audio-Technica(オーディオテクニカ)のロングセラーのコンデンサーマイク「AT2020」と「IXO12」でボーカル録音をする人の数が増えそうな気もします。
IXO22
人気の「UR22mkII」の後継モデルという位置づけの2in/2outの入出力を備える「IXO22」は、高品位なマイクプリアンプ2基を搭載しています。
同シリーズの「IXO12」との大きな違いは、「IXO22」はマイクプリアンプを2基を搭載しているところになります。
IXO シリーズのセレクトポイントとバンドル製品
Cubase AIとSteinberg Plus
オーディオインターフェース『IXO シリーズ』を購入するとDAWソフト「Cubase AI」とiPad用の「Cubasis LE」の最新バージョンがバンドルします。
また、Steinberg のソフトシンセとループセットを収録する「Steinberg Plus」がプラス特典として提供されます。
2024年現在のSteinberg Plus のコンテンツは、ソフトシンセ「Groove Agent SE」「HALion Sonic」「Anima」「Retrologue」。ループセット「Indie Rock」「Ambient Lounge」「Progressive House」です。
尚、Steinberg Plusで提供されるコンテンツは、定期的に変更されます。
IXO Podcast Pack
IXO Podcast Pack は、オーディオインターフェイス本体「IXO12」に、コンデンサーマイク「ST-M01」、テーブルトップのマイクスタンド、ポップガードをバンドルしたパッケージです。
IXO12 と ST-M01 を接続する低ノイズのマイクケーブルも「IXO Podcast Pack」には付属します。
IXO Recording Pack
IXO Recording Pack は「IXO22」に、スタジオモニター・ヘッドホン「ST-H01」と、コンデンサーマイク「ST-M01」をバンドルしたパッケージです。
ヘッドホン「ST-H01」は密閉型のため、音漏れが少ないので、ボーカル録音にも適しています。
ただ、近年は他メーカーが豊富にソフトをバンドルすることもあり、多少押され気味感は否めませんでした。
しかし「Cubase AI」以外にも Steinberg Plus が提供されるようになり、「IXO12」と「IXO22」にバンドルしますので、エントリーユーザーの定番オーディオインターフェイスの一強状態になる可能性はあります。