はじめて購入したオーディオ・インターフェイスがSteinberg(スタインバーグ)という人も多いと思いますが、Steinbergの『UR シリーズ』にはCubase シリーズの特別バージョン「Cubase AI」の最新版が付属します。
このページではSteinbergのオーディオ I/Fの特徴&ラインナップと、それぞれのDTMレベルに合わせたオススメ製品を紹介します。
2024年01月にリリースされたUSB接続のオーディオインターフェイス『IXO シリーズ』の記事を追加しました。
SteinbergのオーディオI/Fの特徴
IXO シリーズのラインナップ
2024年01月にリリースされた『IXO(イグゾ)シリーズ』は、音楽制作だけでなく配信までを考えたUSB接続の軽量でコンパクトなオーディオインターフェイスです。
現行のラインナップはエントリーモデルの定番「UR12」と「UR22mkII」の後継モデルという位置づけのオーディオ性能全体が向上した「IXO12」と「IXO22」です。
IXO シリーズは、最大24bit/192kHzでの録音/再生が可能で、Mac/ Windows/ iPad/ iPhoneのマルチプラットフォームに対応しています。
UR シリーズのラインナップ
2024年時点でのSteinbergのオーディオ・インターフェイス『UR シリーズ』のラインナップは「UR12」のみとなり、他のモデル「UR22」「UR44」「UR824」は『UR C シリーズ』へモデルチェンジしています。
DSPが内蔵する「UR242」「UR44」「UR28M」「UR824」はマイクから入力された音を「dspMixFx」で直接エフェクト処理するので、低レイテンシーでパソコンに負荷をかけずに録音することができます。
エントリーモデルから上級者向けモデルまである『UR シリーズ』は、すべてUSB オーディオ・インターフェイスで、FireWire オーディオインターフェイス『MR シリーズ』は現在は生産完了となっています。
また、『UR シリーズ』の他にも、シンプルなUSB オーディオ・インターフェイス『CI シリーズ』がありましたが、『CI シリーズ』も生産完了となっています。
Cubase AIをバンドル
1万円台前半から購入することのできるエントリーモデルの「UR12」と「UR22mkI」はベストセラーモデルとなっていますが、その大きな人気の理由は「Cubase AI」の最新バージョンがバンドルすることです。
現在の最新バージョンの「Cubase AI 13」は『Cubase シリーズ』の特別バージョンではありますが、最大32オーディオトラック/48MIDI トラックの音楽制作が可能な優れたDAWソフトです。
Cubaseのオススメポイントのひとつでもある、バージョン 7で搭載されたコードトラックも「Cubase AI」で使用することができます。
iPadでも使うことができる
Steinbergのオーディオ/MIDI インターフェース『UR シリーズ』はiPad に対応しています。
MIPA2017を受賞した直感的な操作感が魅力のiPad用音楽制作アプリ『Cubasis』の機能限定版の「Cubasis LE」が無償で付属します。
最大トラック数はオーディオトラック 4、 MIDI トラック 4とフルバージョンに比べると、かなり物足りないですが、録音から編集、ミックスまで「Cubasis LE」でもできてしまいます。
オススメのURシリーズ
エントリーモデル「UR12」「UR22」
コンパクトな「UR12」と、ベストセラーの「UR22mkII」はエントリーユーザー向けのUSB 2.0 オーディオ/MIDI インターフェイスです。
入出力合計2イン/2アウトで24-bit/192kHzにも対応している「UR12」と「UR22mkII」にはファンタム電源も搭載されていますのでコンデンサーマイクを使用した録音も可能です。
リアにはMIDI 入出力を搭載しているため、シンセなどのMIDI楽器を接続し、音楽制作の環境を構築することができます。
フロントパネルは見た目がそっくなので、機能の違いがわかりにくいかもしれませんが、「UR12」はマイクプリアンプ D-PRE を1つ搭載に対して「UR22mkII」はD-PRE対応のマイクプリを2つ搭載しています。
⇒ Steinberg「UR12」「UR22mkII」の詳細スペックと価格情報
<VOCALOID Starter Kit VY1V4>
オーディオインターフェイス「UR12」にDAWソフト「Cubase AI 9」と、YAMAHAのVOCALOID 4 歌声ライブラリ、VOCALOID エディター「VOCALOID Editor for Cubase」がワンパッケージになったのが『VOCALOID Starter Kit VY1V4』です。
⇒ VOCALOID Starter Kit VY1V4の詳細スペックと価格情報
<UR22mkII Recording Pack>
オーディオ・インターフェース「UR22mkII」に、DAWソフト「Cubase AI」、波形編集ソフト「WaveLab LE」、スタジオモニター・ヘッドホン「ST-H01」、スタジオ・コンデンサーマイク「ST-M01」をバンドルしたパッケージがお得な「UR22mkII Recording Pack」です。
⇒ UR22mkII Recording Packの詳細スペックと価格情報
DSP搭載「UR242」「UR44」「UR824」「UR28M」
4イン/2アウト「UR242(生産完了)」、6イン/4アウト「UR44」、24イン/24 アウト「UR824」のラックタイプと、デスクトップタイプの6イン/8アウト「UR28M」はDSP機能を搭載しています。
マイクから入力された音を「dspMixFx」で直接エフェクト処理するため低レイテンシーでヘッドホン・モニターに出力され、録音される音もエフェクトのかかった状態でパソコンに負荷をかけず録音ができます。
「Guitar Amp Classics」「REV-X」「Sweet Spot Morphing Channel Strip」の3種類のエフェクターが「dspMixFx」には搭載されていますが、DSP機能を搭載する『UR シリーズ』にはDSPエフェクトのVST3 プラグイン版である「Basic FX Suite」も付属します。
「dspMixFx」と「Basic FX Suite」に搭載されるエフェクターの説明は「STEINBERGのオーディオインターフェイスに搭載するdspMixFx」でしていますので、そちらを参照して下さい。
宅録スタジオの核となるオーディオ・インターフェイスは、長く使用するもので、一度購入すると頻繁に買い替えるものではありません。
オーディオ・インターフェイスを使用して数多くのボーカルや楽器のレコーディングをすることになりますが、内蔵DSPによる、低レイテンシーでのモニタリングとエフェクト処理は戦力です。
はじめの頃は気にならなくてもレコーディング時のレイテンシー問題は、必ず気になってきます。
「UR242」なら数千円の違いですので、エントリーモデル「UR12」「UR22mkII」よりも、可能ならDSP機能モデルをオススメします。
⇒ Steinberg「DSP搭載オーディオ I/F」の詳細スペックと価格情報
<Cubase Pro Recording Pack>
Cubase Pro 9 とオーディオインターフェイス「UR44」をセットにした『Cubase Pro Recording Pack』もあります。
⇒ 『Cubase Pro Producer Pack』の詳細スペックと価格情報
プロ仕様「UR824」
24-bit/192 kHz 対応の「UR824」はアナログ8イン8アウト、Class A ディスクリートマイクプリアンプ D-PRE 8基、ADAT 光入出力 2系統によるデジタル16イン16アウトのプロスペックのUSB 2.0 オーディオインターフェイスです。
⇒ Steinberg『UR824』の詳細スペックと価格情報
<Cubase Pro Producer Pack>
UR シリーズの最上位モデルとなるプロ仕様「UR824」には、最上位版「Cubase Pro 9」がセットになったお得な『Cubase Pro Producer Pack』もあります。