Propellerhead Software(プロペラヘッド・ソフトウェア)から「Reason 10 / Reason 10 Essentials」が2017年10月25日にリリースされました。
2017年05月にバージョン 9.5が全世界同時リリースされましたが、VSTプラグインに対応のみのバージョンアップだったため、メーカーの出している「過去最大のアップデート」という宣伝文句の「Reason 10」に期待している人も多いと思います。
新しい音源とサウンドが豊富に追加されましたが、メーカーの出している「過去最大のアップデート」という宣伝文句は果たして本当でしょうか?
Reason 10の主な新機能
今回の「Reason 10」は新しいシンセ、インストゥルメント、サンプルなどを搭載したことに尽きます。
新しい2つのシンセサイザー「GrainとEuropa」、オーガニックなサウンドを特徴とする3つのインストゥルメントデバイス「Klang Tuned Percussion、Pangea World Instruments、Humana Vocal Ensemble」。
高品位アコースティックピアノ「Radical Piano」、クリエイティブなモジュレーションを実現するデバイス「Synchronous」、数ギガバイトもの最先端のドラムループとサンプル「Loop Supply&Drum Supply」が今回のバージョン10で新搭載されています。
過去最大のアップデート?
メーカーの出している「Reason 10」は「過去最大のアップデート」という宣伝文句はDAWソフトの観点で捉えたときには大袈裟です。
2011年のバージョン 6でレコーディングソフト「Record」の機能を統合して完全なDAWソフトになったときのほうがインパクトはありました。
しかし元々の「REASON」のセールスポイントであるトラック制作ソフトの観点で捉えると、強力なシンセやインストゥルメントを多数搭載しましたので、大きなアップデートではないでしょうか?
DAWという観点からはそれほど騒ぐアップデートではありませんが、トラック制作ソフトのパイオニアの「Reason」なので、その観点から考えると「Reason 10」は「過去最大」と言っても問題のないレベルです。
Reason 10で新搭載
ふたつの新しいシンセサイザー
無限のサウンドメイキングが可能な「Europa Shapeshifting Synthesizer」と、強力なグラニュラーシンセサイザー「Grain Sample Manipulator」のふたつの新しいシンセが「Reason 10」で搭載されました。
3種類のオーガニック・インストゥルメント
バージョン10で3種類の新しいオーガニック・インストゥルメントコレクション「Klang Tuned Percussion」「Pangea World Instruments」「Humana Vocal Ensemble」が搭載されました。
搭載されたのはチューンド・パーカッションインストゥルメント「Klang Tuned Percussion」。民族楽器系プラックサウンド「Pangea World Instruments」。クワイヤ&ソロ・ヴォーカル「Humana Vocal Ensemble」です。
その他
その他にもエレクトロニック、ヒップホップ等に最適な、最先端のサンプル・ループ&ドラムサウンド「Loop Supply & Drum Supply」。3種類のピアノをサンプリング技術と物理モデリングのアルゴリズムで自由自在にブレンドすることが可能なアコースティックピアノ音源「Radical Piano」。
またタイムエフェクトモジュレーター「Synchronous Effects Modulator」も搭載されています。
知らないうちに「Reason」をトラック制作ソフトではなく、DAWソフトとして見るようになっていましたが、トラック制作ソフトの観点で見るとメーカーの出している「過去最大のアップデート」という宣伝文句は的確です。
区切りのバージョン10に相応しく、しっかりとユーザーの満足できる充実のアップデートです。
バージョン 9を購入しても「Reason 10」に無料でアップグレードすることができますので、詳細や価格情報に興味のある人は以下の「Reason 10の詳細スペックと最安値情報」をチェックしてみて下さい。エントリー版の「Reason 10 Essentials」もリリースされています。