手軽に使うことのできるMu Technologies(ミューテクノロジーズ)の「Mu Voice」は、ピッチ修正とハーモニー生成をすることができるボーカル用のプラグイン・ソフトです。
受賞歴はありますが、Mu Technologiesのボーカル処理プラグイン「Mu Voice」は、あまりメジャーなソフトではありませんが、スタジオ録音からライブパフォーマンスまで幅広いシーンで使用することができるのも特徴のひとつです。
Mu Voiceの特徴
ピッチ修正とハーモニー生成
スペクトル解析と合成技術を応用した「Mu Voice」は、ピッチ修正やボーカルのエフェクト処理だけでなく、シンプルな操作でナチュラルなハーモニーを作ることができます。
インテリジェントな4ボイスのハーモナイズエフェクトは、曲中のキーやコード情報にフィットします。「Mu Voice」はMIDI対応なので、MIDIキーボードなど使って「キーの選択」「コードの設定」「プリセットの選択」「コード変化の確認」などのリアルタイムコントロールが可能です。
また、あらかじめ36種類の代表的な設定がプリセットされている「Mu Voice」では、各ボイスで独立して、ピッチ・シフト、パン、ヒューマナイズ、フォルマント、フィルター、EQなどを設定することもできます。
他のボーカル処理ソフトとの違い
Mu VoiceはVielklang、Avox、Melodyneなどのボーカル処理ソフトウェアとの差別化のために「リアルタイム」にこだわっています。
分析と合成の両方がリアルタイムで、品質、パフォーマンス、低レイテンシーの組み合わせを「Mu Voice」は提供しているので、スタジオだけでなくステージでも使用することができます。
Mu Technologies 公式サイトでは、まだ販売されているようですが、サイトの作りも古く更新されているかもわからない感じです。
また「Mu Voice」はかなり高額で、現在のプラグインの相場から考えると、正当な価格ではないので注意して下さい。
高度なピッチ補正とハーモニー生成機能を持つプラグインではありますが、少なくとも「Mu Voice」は国内ではマイナーなピッチ補正ソフトです。
そのため、確実にバージョンアップしている「Melodyne」などの「おすすめボーカル用ピッチ補正ソフト一覧」で紹介しているツールをオススメします。