British Channelの特徴と使い方 – SSL SL4000をモデリングしたIK Multimediaのチャンネルストリップ

IK Multimedia T-RackS「British Channel」画像

IK Multimedia「British Channel」は、現在でも世界の基準であるイギリスのミキシングコンソール Solid State Logic「SSL4000」をモデリングしたプラグインです。

SSL SL4000をモデリングした「British Channel」の特徴

SSL SL4000をモデリング

EQ、VCA Compressor / Expander-Gateを1つのプラグインで処理することができる「British Channel」は、ドラム、ギター、ベース、ピアノ、ボーカルなど幅広い用途で使うことができるチャンネル・ストリップです。

Solid State Logic「SSL4000」をモデリングしたプラグインでは、WAVESの「SSL 4000 Collection」が人気がありますが、IK Multimedia「British Channel」もかなり満足度の高いサウンドを得ることができます。

British Channel「シグニチャー・プリセット」

Tom Lord-Alge(トム・ロード・アルジ)や、Dave Way(デイブ・ウェイ)などが「British Channel」を気に入っているようで、超一流サウンドエンジニア設計の「British Channel」の「シグニチャー・プリセット」が多数あります。

British Channelを収録する製品

単品でも「British Channel」は購入することができますが、最上位版「T-RackS 5 MAX」やIK Multimediaの最上位バンドル「Total Studio MAX」にも収録されます。

単品購入はコスパが良くないので、キャンペーン時に「British Channel」を収録するバンドル版の購入をオススメします。

IK Multimedia「T-RackS 5 Max」
IK Multimedia「Total Studio 4 Max」

IK Multimediaのバンドルの詳細スペック&最安値情報

EQ セクション – British Channelの使い方

T-RackS 5「British Channel」EQ セクション

EQ セクション 共通

In:EQセクション全体をON/OFFに切り替えるスイッチ。

B:British Channel 独自のEQモード(Black/Brown)を選択できる便利なスイッチ。オフにするとLowバンドのノブのカラーがブラックからブラウンになる。

2つの異なる回路設計はサウンドに明確な結果を提供し、Blackモードでは、よりシャープなQの効果が得られる。

LOW Band

Gain – dB:LOWの周波数帯域のブーストまたはカットの量をdB単位で決定。

Freq – Hz:ブーストまたはカットするLOWの周波数を設定。

PEAK:LOW バンドがローシェルフタイプから固定 Qのピーキングタイプに変わるスイッチ。

LOW-MID Band

Gain – dB:LOW-MIDの周波数帯域のブーストまたはカットの量をdB単位で決定。

Freq – KHz:ブーストまたはカットが発生するLOW-MIDの周波数をkHzで設定。

Q:LOW-MIDの周波数帯域の幅を設定。左に回すと狭くて鋭い帯域になり、右に回すと広くて広帯域になる。

HI-MID Band

Gain – dB:HI-MIDの周波数帯域のブーストまたはカットの量をdB単位で決定。

Freq – KHz:ブーストまたはカットが発生するHI-MIDの周波数をkHzで設定。

Q:HI-MIDの周波数帯域の幅を設定。左に回すと狭くて鋭い帯域になり、右に回すと広くて広帯域になる。

HI Band

Gain – dB:HIの周波数帯域のブーストまたはカットの量をdB単位で決定。

Freq – KHz:ブーストまたはカットが発生するHIの周波数をkHzで設定。

Q:HI-MIDの周波数帯域の幅を設定。左に回すと狭くて鋭い帯域になり、右に回すと広くて広帯域になる。

PEAK:HI バンドがハイシェルフタイプから固定 Qのピーキングタイプに変わるスイッチ。

フィルターセクション (LOW-PASS/HI-PASS)

FLT IN:フィルターセクションをON/OFFに切り替えるスイッチ。

Freq-Hz(HI-PASS):ハイパスフィルターの周波数を設定。フィルターには12 dB / Octaveカット(ブラックモードの場合は18)があり、OUT位置ではフィルターは非アクティブ。

Freq-KHz(LOW-PASS):ローパスフィルターの周波数を設定。フィルターには12 dB / Octaveカットがあり、OUT位置ではフィルターは無効。

FLT SC:フィルターセクションをダイナミクスセクションのサイドチェーン回路の検出器として機能させるスイッチ。

ダイナミクス・セクション – British Channelの使い方

T-RackS 5「British Channel」ダイナミクス・セクション

ダイナミクス・セクション共通

IN:ダイナミクス・セクションをON/OFFにするスイッチ。

GATE / EXP

EQ PRE:EQおよびダイナミクスセクションのルーティングを変更するスイッチ。オンにすると、コンプレッサーセクションがEQ設定の前にシフトされる。

EQ S / C:EQセクションをダイナミクスセクションの検出器として使用するためのサイドチェーン回路を有効にするスイッチ。

EQセクションで選択した特定の周波数を圧縮するのに効果的な方法。EQ S / Cを有効にすると、EQセクションは標準の方法では機能しない。

THRESHOLD:このコントロールは、入力信号がゲート/エキスパンダー回路によって減衰されるレベル(dB)を設定。

RANGE:適用されるゲインリダクションの量(dB)を制御するパラメーター。

RELEASE-S:エキスパンダー/ゲートのリリースタイムを時間(秒単位)を決定。

FAST ATT:ゲート/エキスパンダー回路が開くまでの時間を1msに切り替えるスイッチ。

EXP:ゲート/エキスパンダーセクションのエキスパンドモードを有効にするスイッチ。

COMP セクション

THRESHOLD:コンプによる圧縮が機能するために入力信号が通過しなければならないレベルをdB単位で設定。ノブを時計回りに回すと、しきい値が下がり、入力信号に応じて圧縮が開始される。

British Channelのコンプレッサー回路設計には、出力レベルが低下するのを防ぐ自動メークアップ・ゲインコントロールが用意されてるので、マスターIN / OUTで正しいゲインに設定する必要がある。

RATIO:適用されるコンプの圧縮率を決定。1:1や1.5:1の低い値では非常に少ない軽い圧縮。ノブを時計回りに回し値が大きくなるにつれて徐々に圧縮効果が強力になる。時計回りで最大に振り切るとリミッターとしての効果が生じる。

FAST ATT:通常、British Channelのアタック・タイムはAUTO。FAST ATTのスイッチを入れると高速の1msに設定される。スネアやキックドラムなどのトランジェントを強調したいトラックに非常に便利。

Release -S:コンプレッサーが信号を非圧縮状態に戻すまでの時間(秒単位)を設定。リリースタイムを短くすると、多くの圧縮が適用されたときに、コンプレッサーが「ポンピング」しやすくなる。リリース時間が長くすると、より自然なサウンド効果と特定の楽器のサステインが増加する。

HARD:コンプレッサーの検出モードをRMSからピークに変更する強めにコンプを掛けるスイッチ。

マスターセクション – British Channelの使い方

T-RackS 5「British Channel」マスターセクション

マスターセクション 右下

Ø(フェーズ):入力信号の位相を180°シフトするボタン。ソースの位相互換性をチェックしたり、スネアドラムの上下などの2つの結合されたトラックの位相を反転するのに役立つ。

IN:British Channelに入る信号の入力レベルを- 15 dB 〜 + 15 dBの範囲で調整。

OUT:British Channelのマスター出力レベルをトリミング。

マスターセクション 左

RESET:すべてのパラメーターの設定をデフォルトの状態に戻すボタン。

L = R:ステレオ操作のために2つのチャンネルをリンク。すべてのパラメーターは、ステレオを維持するために2つのチャンネルに同じように影響。

L/R:LおよびRチャネルの特定の設定を個別にする場合は、LまたはRアイコンをクリック。

M/S:British ChannelをM/Sモードで使用する。LアイコンとRアイコンはMとSに置き換えられる。

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