Mick Guzauski(ミック・グゾウスキー) - 世界の超一流ミックス/ミキシングエンジニア

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何度もグラミー賞を受賞している Mick Guzauski(ミック・グゾウスキー)は幅広いジャンルの作品を手掛けるミックス/ミキシングエンジニアです。

1970年代中頃にLAで本格的なキャリアをスタートさせたグラミー賞受賞エンジニアのミック・グゾウスキーは20作品以上のナンバーワンヒットのミキシングに携わっています。

ミックスエンジニア Mick Guzauski

ミック・グゾウスキーのミックスの考え方

ジャズ、R&B、ラテン、ロック、ポップ、イージーリスニング、ファンク、ヒップホップなど、幅広いジャンルをミック・グゾウスキーは手掛けています。

幅広いジャンルを手掛ける彼は「エンジニア人生になくてはならないもの」というほど、1176 と LA-2Aをさまざまな場面で使い、どこで聴いてもよい音で鳴るミックスを心掛けているミキシングエンジニアです。

またミックスした音楽を聴いた人たちが楽しんでくれることを一番大切と思って、本人自身も楽しんでミックスしています。

Mick Guzauskiのクレジット作品

日本でも有名なアーティストだと、Madonna(マドンナ)、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)、Mariah Carey(マライア・キャリー)、Eric Clapton(エリック・クラプトン)、Daft Punk(ダフト・パンク)、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)、Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)、Celine Dion(セリーヌ・ディオン)などの世界的に著名な作品にミック・グゾウスキーの名前がクレジットされています。

マライア・キャリー、ダフト・パンク、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、ボーイズⅡメン、リアン・ライムス、エリック・クラプトンなど、20曲を越える商業的に大成功したナンバーワン・シングルをミックスしています。

Mick Guzauskiの日本のクレジット作品

日本のアーティストでミックスを担当した作品は少ないものの、TM NETWORK、trf、華原朋美など名盤やダブルミリオンセールスを記録した作品のミックスをミック・グゾウスキーは担当しています。

TM NETWORKの名盤「humansystem」(1987)、ダブルミリオンを記録した華原朋美「storytelling」(1997)と trf「dAnce to positive」(1995)に名前がクレジットされています。

TM NETWORK『humansystem』(1987年)

TM NETWORK「humansystem」(1987年)
デジタルレコーディングで使えるダイナミックレンジに充分な余裕を持たせたため、オリジナルのCDの音が小さかった TM NETWORKの1987年11月リリースのアルバム『humansystem』は「Human System」「Resistance」「Be Together」など名曲揃いです。

TM NETWORKのオリジナルアルバムとして初のチャート1位を獲得した『humansystem』は、ミックス・エンジニアがミック・グゾウスキーで、マスタリング・エンジニアはバーニー・グランドマンという凄いアルバムです。

<TM NETWORK『humansystem』曲目リスト>
 01.CHILDREN OF THE NEW CENTURY
 02.KISS YOU (More Rock)
 03.BE TOGETHER
 04.HUMAN SYSTEM
 05.TELEPHONE LINE
 06.LEPRECHAUN CHRISTMAS
 07.FALLIN’ ANGEL
 08.RESISTANCE
 09.COME BACK TO ASIA
 10.DAWN VALLEY (Instrumental)
 11.THIS NIGHT

trf『dAnce to positive』(1995年)

trf「dAnce to positive」(1995年)
ミリオンセラーを記録した「CRAZY GONNA CRAZY」「masquerade」「Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜」の3曲のシングル曲を収録する『dAnce to positive』はダブルミリオンを記録しています。

尚、3曲のシングルリリースのミックスは「GET WILD '89」で日本にも名前が知れ渡った Pete Hammond(ピート・ハモンド) & Steve Hammond(スティーブ・ハモンド)が手掛けていて、アルバムバージョンのミックスは Mick Guzauskiが手掛けています。

<trf『dAnce to positive』曲目リスト>
 01.Welcome to Funky positive world
 02.SEE THE SKY ~1999...月が地球にKISSをする~
 03.masquerade
 04.FUNKY M
 05.CRAZY GONNA CRAZY
 06.Destiny to love (愛する運命)
 07.ESCAPE
 08.Let it go! (tribal dAnce)
 09.Never give up on love (interlude)
 10.dAnce is my Life系
 11.ENGAGED
 12.Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~
 13.overnight piano dream

華原朋美『storytelling』(1997年)

華原朋美「storytelling」(1997年)
華原朋美『storytelling』もダブルミリオンミリオンを記録していますが、マライア・キャリーを意識していた気がします。

Mick Guzauskiのグラミー賞受賞作品

2002年と2004年にラテン・グラミー賞

2002年と2004年にタリアのアルバム「Arrasando(アラサンド)」と、アレハンドロ・サンスのアルバム「No Es Lo Mismo(ノ・エス・ロ・ミスモ)」でミック・グゾウスキーはラテン・グラミー賞を受賞しています。

アレハンドロ・サンス「No Es Lo Mismo」は最優秀アルバム・エンジニア賞を含む4つのラテン・グラミー賞を獲得しました。

Eric Clapton『Back Home』(2006年)

Eric Clapton「Back Home」(2006年)
2006年には日本でもお馴染みのエリック・クラプトンのアルバム『Back Home』で最優秀アルバム・エンジニア賞(ノンクラシック)を獲得しました。

4年ぶりのスタジオ・アルバムとなる『Back Home』に収録される愛・地球博のために作られた楽曲「Say What You Will」は、2005年01月に SMAPによるカヴァー・バージョンが「友だちへ〜Say What You Will〜」というタイトルでリリースされた。カヴァー・バージョンの日本語詞は竹内まりやです。

Daft Punk『Random Access Memories』(2013年)

Daft Punk『Random Access Memories』(2013年)
ミック・グゾウスキーが「2013年におけるディスコの再定義」と語る、生楽器と電子音という異なる2つの要素をひとつのミックスにまとめ上げることに成功したダフト・パンクのアルバム『Random Access Memories(ランダム・アクセス・メモリーズ)』は快挙を成し遂げました。

チャートでトップを獲得した『Random Access Memories』は第56回グラミー賞で「最優秀アルバム賞」「ベスト・ダンス/エレクトロニカ・アルバム賞」「ベスト・エンジニア・アルバム賞」を受賞しました。

アルバム収録曲である「Get Lucky」は「年間最優秀レコード賞」と「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」を受賞するという Daft Punkは凄いことになりました。

尚、『Random Access Memories』のマスタリング・エンジニアは2023年に引退したボブ・ラドウィック(Bob Ludwig)です。

<Daft Punk『Random Access Memories』曲目リスト>
 01.Give Life Back to Music
 02.The Game of Love
 03.Giorgio By Moroder
 04.Within
 05.Instant Crush
 06.Lose Yourself to Dance
 07.Touch
 08.Get Lucky
 09.Beyond
 10.Motherboard
 11.Fragments of Time
 12.Doin' It Right
 13.Contact

Pharrell Williams『GIRL』(2014年)

Pharrell Williams「GIRL」(2014年)
2014年にミック・グゾウスキーがミックスを担当した Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の2枚目のスタジオアルバム「GIRL」は第57回グラミー賞で「アルバム・オブ・ザ・イヤー」「アーバン・コンテンポラリー・アルバム」にノミネートされ「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム」を受賞しました。

<Pharrell Williams『GIRL』曲目リスト>
 01.Marilyn Monroe
 02.Brand New
 03.Hunter
 04.Gush
 05.Happy (From Despicable Me 2
 06.Come Get It Bae
 07.Gust Of Wind
 08.Lost Queen
 09.Know Who You Are
 10.It Girl

ミック・グゾウスキーのサウンドをDTM・DAWで再現

Mick Guzauski EZmix Pack

Mick Guzauski EZmix Pack
Toontrack「Mick Guzauski EZmix Pack」は、ミックス界のレジェンドであるミック・グゾウスキーのEZmixプリセットコレクションです。

ミックスでよく使われるミック・グゾウスキーが自ら手がけたギター、ベース、ドラム、ピアノ、ボーカルなどのシグナルチェーンプリセットに加え、バストラック、オーケストラ、リバーブなどの設定も収録しています。

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