FOSTEX PM0.4 – スタジオモニター・スピーカーの比較

FOSTEX PM0.4c ブラック画像

ペアで2万円前後の横幅が約15センチの2008年に登場した FOSTEX(フォステクス)の「PM0.4」は、この価格とサイズからは今までは考えることのできなかった優れた再生能力を持つ小型スタジオ・モニターの定番です。

この価格帯の音楽制作用途でのスピーカーで、これほど高く評価され、定番となったのは「PM0.4」がはじめてです。

FOSTEX PM0.4の特徴

定位や広がりも見える小型スタジオモニター

FOSTEX「PM0.4n Black&White」
特にエントリーユーザーのあいだでの「PM0.4」は、DTM用モニタースピーカーのスタンダードになっていて、登場して以来かなり売れているスタジオモニター・スピーカです。

はじめて「PM0.4」の音を聴いたときに、このサイズで音の定位や広がりも見えるので、とても驚いた記憶があります。

価格とサイズを考えると、持っていても無駄にならない小型パワード・スタジオモニター・スピーカーなので、売れている理由もわかります。

関連製品には「PM0.4」とベストマッチする小型サブウーハー「PM-SUBn (GB) 」や、手元で「PM0.4」の音量調整を素早く行うことのできるボリュームコントローラー「PC-1e」があります。

<2023年12月追記>
最近はペアで1万円台程度の低価格の小型デスクトップ・スピーカーでも、かなり高音質ですが、価格やサイズ的にはワンクラス上になりますが、小型スピーカーの走りは確実に「PM0.4」です。

スタジオモニター PM0.4の歴史

FOSTEX PM0.4d 画像
2010年に今までよりもスタイリッシュな外観となった「PM0.4n」にモデルチェンジして、従来のブラックカラー & ホワイトカラーに加えて、レッド、バイオレット、イエローなどがラインナップされました。

そして、このページでも記載しますが、現行モデルとなる「PM0.4c」へと2016年07月よりモデルチェンジしました。

補足として書いておくと「PM0.4n」の姉妹スピーカーとして、生産完了しましたが仕様がまったく同じのアクティブスピーカー「FOSTEX PA-2」がありました。また、アマゾンでは海外向けモデルの「PM0.4d」が販売されていました。

持っていても無駄にならないスピーカー

FOSTEX「PM0.4n All Color」
音量を上げていったときのサウンドに対して細かいことを言えばきりがありませんが、価格とサイズを考えると「PM0.4」は凄いモニタースピーカーです。

パソコンのディスプレイ横においても良い防磁型というのも、導入後にスピーカーの設置場所で悩む必要がないので魅力です。

もし、各自の音楽制作のレベルが上がり、モニタースピーカーとして「PM0.4」に物足りなさを感じるようになったときに、上のクラスのモニターに変えることがよい選択かもしれません。

そんな場合でも、PCオーディオ用のスピーカーとしても「PM0.4」は使うことができるので、価格を考えると持っていても無駄になることはありません。

FOSTEX PM0.4cの特徴

接続性と操作性が向上

FOSTEX PM0.4c ホワイト画像
2016年07月よりモデルチェンジして販売を開始したFOSTEXの「PM0.4c」は、デジタルアンプは前モデルと同じですが、実績のある下位モデルであり、現在の小型デスクトップ・モニタースピーカーの基準である人気の「FOSTEX PM0.3」と同様に「片側搭載方式」に変更されています。

この変更により、ケーブルの取り回しが改善されただけでなく、電源スイッチ、ボリューム・コントロールを一括操作することができるようになっています。

また、オート・スタンバイモードを「PM0.4c」は搭載していますので、入力が一定レベル以下の状態が約15分間続くと、モードが切り替わり自動的に消費電力を約0.5Wまで下げてくれます。

便利な機能ではありますが、オート・スタンバイモードは FOSTEXのスピーカーに限らず賛否両論あります。

しかし「PM0.4c」には背面にオート・スタンバイ機能のON/OFFの切り替えがスイッチを搭載しているので、この点に関しては文句は出ないはずです。

カラーはブラックとホワイト

接続性と操作性が向上したこともあり、ワンランク上の音を求めるDTM用途ではないユーザーが増える可能性も考えられますが、発売時点でのカラーはブラックとホワイトです。

「PM0.4c」の本体サイズは、130(幅)×220(高さ)×169(奥行)mmです。

変更していないところ

モデルチェンジする前の音のほうが良い製品というより、モデルチェンジして使い物にならなくなってしまった製品も定番製品のなかにはあります。

メーカーの発表による「PM0.4c」の前モデルと変更のないところは「リアバスレフ方式のスリム&コンパクト設計エンクロージャー」「自然な響きを生み出す木製エンクロージャーを採用」。

「低音と高音を個別の専用スピーカーユニットで鳴らす 2 ウェイ方式を採用」「高性能デジタルアンプを搭載」「優れた再生能力により豊かな音楽性を表現するアクティブスピーカー」などです。

初心者の選択肢としての FOSTEX PM0.4

はじめてのモニタースピーカー

はじめてDTM用モニタースピーカーの導入を考えている人には「FOSTEX PM0.4」と、サイズは違いますが「YAMAHA HS5」はオススメです。

ヒット商品の FOSTEX「PM0.4」は「いずれ買い足しをする」ということと「しっかりとしたモニター用のヘッドホンをふたつ併用してミックス作業する」というのが前提になりますが、モニター・スピーカーとしての役割を果たしてくれます。

実際に高額なスタジオモニター・スピーカーを買っても、しっかりとしたセッティングができずに、本来スピーカーが持つ性能を活かしていない人が多いのが現状だと思います。

そのため、このモニター「PM0.4」で何が足りないのかが分かったときに、上のクラスのモニタースピーカーを選べばよいのではないでしょうか。

設置に失敗することは考えにくいスピーカー

スピーカーの設置場所がなかったり、スピーカーの性能を活かす自信がないのであれば、現在エントリーユーザーを中心にDTMスピーカーの定番となっている「PM0.4」は横幅が約15センチでコンパクトなため、設置に失敗することは考えにくく、2万円前後と価格も安いので良い選択です。

仕様が「PM0.4n」と同じの姉妹スピーカーであるFOSTEX「PA-2」に関しては、実際に音を聴いたことがないので、このサイトで無責任にオススメという形を取ることはできませんが、基本的には「PM0.4n」と同じスピーカーであり、音の良し悪しの違いというのはないと思います。

定番であるFOSTEX(フォステクス)のスタジオモニター・スピーカー「PM0.4」の最新モデル「PM0.4c」の「詳細スペック」や「価格情報」などに興味のある人は以下の「FOSTEX PM0.4cの詳細スペックと価格情報」で確認して下さい。

FOSTEX PM0.4の詳細 & 価格情報

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