DTM・DAW用BTOパソコン – PCのスペックとBTO PCの比較 2018年版

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このページは2018年05月に公開した記事で、パソコン関連の情報が古くなっています。参考までにページを残しておきますが、ここで紹介しているPCショップで、2023年現在も個人的におすすめできるは「ツクモ」くらいです。

近日、AMD RyzenとインテルのCoreプロセッサー搭載したPCと、パソコン販売ショップを比較した2023年版の「はじめてのDTM用パソコン」公開しますので、そちらを参照して下さい。

ドスパラ、マウスコンピューター、デルの3ショップは、最新版ページでは「おすすめ」を除外する予定で、新たにショップを選出理由を記載の上で追加します。

DTM・DAW用パソコンの基準スペック

プラグイン使用時にストレスにならないこと

音楽制作パソコンを選ぶ際の第一条件は、ソフトシンセやプラグイン・エフェクトを多数立ち上げてもストレスにならないことです。

作曲・編曲、レコーディング、編集だけでなく、ミックス&マスタリングまでを視野に入れた際のデスクトップPCで音楽制作をすることを前提にすると、以下のスペックをDAW用PCの基準と考えて良いと思います。

<2023年追記>
2018年時点でのスペックです。SSDもかなり安くなった2023年では、以下のスペックと大きく異なります。
<DAW用パソコンの基準スペック>
■OS:Windows7/8/10
■CPU:インテル Core i5/Core i7
■グラフィック:インテル HDグラフィックス(CPU内蔵)
■RAMメモリ:8GB/16GB
■ハードディスク:1TB HDD
■電源:500W以上

ソフトシンセはオーディオ化して、重たいプラグインを無駄にいくつもインサートしなければ、40トラックくらいは全トラックにコンプ&EQを立ち上げても、上記のスペックで、DSP外部ボードを使用しなくても充分に快適な音楽制作をすることが可能です。

補足として書いておくと、基本はMacユーザーなので、Windowsでは1曲30〜40トラックくらいしか使用していませんが、わたしのWindowsマシンで「SONAR」使用時に、上記スペックで、まだ全然余裕がある感じです。

DTM・DAW用で注目するポイント

RAMメモリは8GBではなくて16GBを勧める人もいますが、ドラム音源『BFD3』やベース音源『Trilian』のように重たい音源を使うのであれば16GB(8GB×2)のほうが良いと思います。

しかし、初心者向けのオーディオインターフェースを利用して、DAWソフトを使用しようとしている人は、まずは8GBではじめて、後々、物足りなさを感じたときに自分でRAMメモリを追加すれば良いと思います。

音楽制作の手法は、それぞれなので絶対にこうでなくてはイケナイということはありません。

定番のマルチ音源「SampleTank3」やドラム音源「Addictive Drums 2」ならRAMメモリは8GBでも大丈夫です。フリーズトラックを利用してゆけば問題なくしっかりとした音楽制作をすることが可能です。

ドライブはSSDのほうが高速ですが、高額なので、ハードディスクでもメインドライブとは別に、ソフト音源のデータをインストールするためのセカンドドライブを搭載することにこだわることをオススメします。

後、グラフィックはDAW用途のみならCPU内蔵グラフィック Intel HD Graphicsで充分です。

静音と簡単な動画制作

ボーカロイドを使用しての音楽制作を考えている人は、それほど静音に関しては、ほとんど気にする必要はありませんが、コンデンサーマイクを使用してのボーカル録音を自宅でする人は静音に気をつけると良いです。

また、DAW用途のみでの使用ならCPUはインテル Core i5も良いですが、音楽制作だけでなく配信用に動画制作も考えているのならCPUはCore i7のほうが絶対にオススメです。

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DAWオススメBTO PCショップ

人気のあるBTO PCショップは利用者も多いので、ネットでも悪評が出ますが、製品に満足している人で書き込む人はマレですので、一部の人だと思います。(エイジングもしてない状態で定番ヘッドホンを酷評しているのと似ています。)

少なくとも、わたしのBTOパソコン数台はハードでのトラブルは起きたことが一度もないです。むしろ信者の多いMACのほうがG4くらいまでは、リコールレベルのトラブルが多かったです。(実際にリコールになった製品もありますが、当時はサポートの対応も無礼で本当に何度も頭にきました。)

2010年から、この世界を見ていますが、安定したサービスを提供していないところは統合したり閉鎖したりしていますので、以下に紹介するPCショップなら大丈夫です。

2016年に確認しましたが、この時点でセレクトするのであれば、価格と品質のバランスの良い「ツクモ」と「ドスパラ」がオススメです。

円安の影響もあると思いますが「マウスコンピューター」が以前ほど、圧倒的なコスパではなくなっているので、特にこだわりがなければ、コスパも良く古くからDAW用PCを販売してきた「ドスパラ」で良いと思います。

ある程度、ブランドにこだわりたいという人は「デル(DELL)」か「HP」のパソコンがオススメです。間違っても宣伝費や人件費が必要以上に価格に上乗せされているメーカー製のパソコンは選ばないほうが良いです。

ツクモ(TSUKUMO)

ツクモ(TSUKUMO)

現在はヤマダ電機グループのPC ショップである『ツクモ(TSUKUMO)』のBTOパソコンブランド「eX.computer(イーエックスコンピュータ)」のパソコンの販売価格はBTO PCショップのなかでは標準的な価格です。その『ツクモ(TSUKUMO)』でDAW用にオススメは高い冷却性能と静音性を追求した「AeroStreamシリーズ」です。長期間パソコンを使用していると、どうしてもPCパーツは劣化してゆきますが、ツクモの「AeroStream」で…

ツクモPC 解説の続きへ

マウスコンピューター

マウスコンピューター

BTOパソコンの通販ショップ『マウスコンピューター』の魅力は最新CPUを搭載したモデルでも、かなり安く購入することができるコストパフォーマンスの高さです。ディスプレイの『iiyama』やメディアプレイヤーの『iriver』を傘下にいれるなど、企業としても『マウスコンピュータ』は非常にしっかりしています。

以前はDAWパソコンでは重要視される電源が弱いと一部で言われていましたが、今はホームページでも電源の情報も、しっかりとスペック表に載っていることからも分かるように改善されています。

デスクトップPCには「LUV MACHINES シリーズ」と「MDV-ADVANCE シリーズ」がありますが、DAW PCには標準搭載の「インテルHD グラフィックス」で充分でグラフィックスボードは不要なので「LUV MACHINES」の「CPUファン」や「電源」をカスタマイズする方向で良いと思います。

デル(DELL)

デル

Avid『Pro Tools』をはじめ、主要のDAWソフト自体は日本製ではなく海外製なので、過去に世界シェアNO.1の実績を持つPC製造メーカー『デル(DELL)』のデスクトップPCやラップトップPCをDAW用パソコンとして使用している人は結構います。

そこまでナーバスになる必要はありませんが、「Dell Precision」のようにAvid『Pro Tools』が動作保証するプロユースマシンがあることもあり、ミッドレンジモデルをDAW用マシンに考えている方にも他社ブランドよりも『デル(DELL)』には信頼感があります。

もちろんショップブランドBTOパソコンと違い、『デル(DELL)』はメーカー製PCという安心感もあります。キャンペーンに上手く乗れることが必須ですがオススメです。

ドスパラ

ドスパラのBTO PCの販売価格は選択する際に基準になるショップです。ドスパラからは音楽制作用パソコン『Raytrek-DTM/DAW』が販売されています。以前も『digistrema』や『Prime Beatribe debut !』というDTMパソコンを販売していたこともあり、やはりDTMパソコンをオーダーする場合は基準になるショップです。

主要BTOショップのなかでDTMパソコンの名目で販売しているのは『ドスパラ』だけなので、気になるところがなければオーダーしても問題がないと思います。さらに静音性を重視するPCにカスタマイズすることも可能です。

raytrek-DTM/DAWには、これまでのraytrekシリーズや、ハイスペックPC「GALLERIA」で培われた高い安定性と性能が詰め込まれています。多数のトラックや、プラグインを処理する高性能と、長時間の作業にも当然のように応えてくれる安定性を兼ね備えています。

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